更新日:2026年6月29日

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令和8年度県指定文化財の新指定について

令和8年5月1日付けで、次の3件が鹿児島県の指定文化財となりました。

旧島津家天神脇別邸主屋石蔵(きゅうしまづけてんじんわきべっていおもやいしぐら)

種類:有形文化財(建造物)

所在地:鹿児島市吉野町9685

所有者:一般財団法人陽山美術館

特徴等:

旧島津家別邸主屋は、「明治四十三年書類綴」及び「明治四十四年文書往復綴庶務支部」により、島津家第30代当主忠重時代の明治43年4月30日に新築されたことや、島津家内では「天神脇別邸」と呼称されていたことが明らかとなった。同資料中には、石蔵建設についての記載も見られ、石蔵は、主屋と同時期の建物で、近代建築として歴史が十分であり、別邸の威容を支える不可欠な構成建築物と言える。このことから、令和7年4月30日指定の「旧島津家別邸主屋」に石蔵を追加して指定するとともに、その名称を「旧島津家天神脇別邸主屋石蔵」に改める。

旧島津家天神脇別邸主屋石藏

伊佐盆地一帯の土馬及び人形(いさぼんちいったいのどばおよびひとがた)

種類:有形文化財(考古資料)

所在地:伊佐市菱刈前目2019番地1菱刈郷土資料館

所有者:伊佐市

特徴等:

伊佐盆地では、岡野遺跡、津栗野遺跡及び塞ノ神遺跡などから、奈良時代から平安時代の土馬及び人形が、集中して出土している。岡野遺跡では、直径60cmほどの円形を呈し内側に木炭が充填された石囲いの中央部に置かれた底部穿孔がある土師質の壺の内部に、土馬、人形及び土板が納められていた。土馬及び人形は、県内では、他に姶良市及び志布志市で出土例があるが、伊佐盆地のものは、最も出土数が多いこと、出土状況がはっきりしていることから、貴重である。

伊佐盆地一帯の土馬及び人形

藺牟田麓の田の神戻し(いむたふもとのたのかみもどし)

種類:無形民俗文化財(考古資料)

所在地:薩摩川内市答院町藺牟田

所有者:麓壮年同志会

特徴等:

田の神戻しは、田の神講の成員の家の床の間に祀られていた田の神石像を一年交替で持ち回る宿換えの行事であり、「田の神講」の一部である。現在は4月上旬に実施され、旧座元(宿)から始まり、レンゲ畑や公民館で踊りを奉納する。藺牟田麓地区の田の神戻しは、花に彩られた美しさにおいて他に類はなく、田の神講と家移りが盛大な行事として伝承されていることは貴重である。また、この地域では文献や石碑などから江戸時代の田の神講の様子も窺え、田の神信仰と田の神石像、田の神講との関連を考える上で重要である。

藺牟田麓の田の神

 

 

藺牟田麓の田の神戻し

 

 

 

 

 

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