更新日:2024年12月20日
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鹿児島県教育委員会は,国立大学法人鹿児島大学大学院教育学研究科髙瀬研究室(助教:髙瀬和也),国立大学法人静岡大学教育学部塩田研究室(准教授:塩田真吾)と共同で,「飲酒運転」「職員間ハラスメント」を題材としたリスクへの自覚を促す教員研修教材を開発しました。研修などで利用できる教材一式を本日より提供開始します。
鹿児島県教育委員会では,これまでも各種研修や学校での服務指導を通じて,不祥事の根絶に取り組んできました。しかしながら,依然として「自分事」として捉える意識の低さや,一部の不祥事の原因として自己の感覚や考えに対する無批判なこだわりが指摘されています。このため,相手意識の醸成や意識の更新・変容を促進する取組が必要であると考えていました。
このような状況を踏まえて三者は,教員をとりまく不祥事に関するリスクを自分事として考えていくための,「リスクへの自覚を促す教員研修教材シリーズ」の構築に着手しました。当教材は鹿児島大学と静岡大学が開発し,鹿児島県教育委員会が監修しています。
今回は,シリーズ第1弾「導入&飲酒運転のリスクver.」と,第2弾「職員間ハラスメントのリスクver.」との2点を公開しました。
教員のリスクに対する自覚意識を育むべく,すべての学校の先生方や教育関係者の皆様に,広くご活用いただけますと幸いです。
ワークシート教材は,下記リンクよりダウンロードしてお使いいただけます。
失敗や間違い,思い込みは人につきもので,不祥事につながる高リスク状況へと陥る要因は生活の至る所に散らばっています。本教材は,研修を受講する一人ひとりがリスクを自分事として捉えるための内容を重視しました。本シリーズ教材が,学校現場を支える先生方にとって,リスクを身近なものとして考えるきっかけになれば幸いです。
私たちの研究チームでは,「リスクをどう教えるか」という研究を行っています。単に不祥事の事例を伝えるだけでは,どうしても他人事になってしまうという課題がありますので,今回の教材では,「自分がやってしまう場面を考える」という場面強制想像法を用いて,不祥事のリスクを自分事として捉えるという工夫をしています。ぜひ教材をご活用いただければ幸いです。
このたび,鹿児島大学高瀬研究室および静岡大学塩田研究室のご協力により,本県教職員の服務指導に新たな視点を取り入れることができました。開発された「リスクへの自覚を促す教員研修教材」により,本県の全教職員が不祥事根絶に向けた取り組みを一層「自分事」として捉え,職場内の対話を通じて自己を振り返ることを期待しています。引き続き,両研究室とともに,この教材のシリーズ化に向けた取り組みを進めてまいります。
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