更新日:2024年9月18日
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農業用ため池とは,降水量が少なく,流域の大きな河川に恵まれない地域などで,農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう,人工的に造成された池のことです。熊毛地域には35箇所存在しています。
ため池の多くは江戸時代以前に築造され,築造にあたっては各地域において試行錯誤を繰り返して得られた経験をもとに造られたものと推測されます。農業用水の確保だけでなく,生物の生息・生育の場所の保全,地域の憩いの場の提供など,多面的な機能を有しています。
また,降雨時には雨水を一時的にためる洪水調整や土砂流出の防止などの役割を持つほか,地域の言い伝えや祭りなどの文化・伝統の発祥となっているものもあります。
防災重点農業用ため池とは,決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設等が存在し,人的被害を与える恐れのあるため池のことです。
防災重点農業用ため池に係る防災工事等を集中的かつ計画的に推進することを目的として,「防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法」が令和2年10月1日に施行されました。
この法律を受けて,熊毛地域では9箇所のため池を防災重点農業用ため池と位置づけて,防災工事等推進計画に基づき,劣化状況や地震・豪雨の状況を踏まえ,必要に応じて防災工事に着手することとしています。
なお,防災重点農業用ため池が決壊する恐れや決壊した場合に,適切かつ迅速に避難するために「防災重点ため池マップ」及び「浸水想定区域図」を各市町毎に作成し,各市町ホームページで公表されています。
(※下記の関連リンクから閲覧が可能です。)
農業用ため池については,施設機能の確認や形状の変化,漏水状況の確認など定期点検を毎年実施しています。また,防災重点農業用ため池を中心に詳細調査を実施し,防災・減災に向けた対策工事の判断を行うこととしています。
農業用水の確保はもとより,地域住民が安心して暮らせる農村環境の実現に向けて,農業用ため池の情報を適切に把握・共有し,農業用ため池の効果的な維持管理,防災・減災対策を実施します。
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