雨水の地下浸透の促進
対策の概要
総合治水対策の推進
地上に降った雨は、河川へ流出するものと、地下へ浸透するものとに分かれます。しかし、都市化の進行によって雨水の地下浸透が妨げられ、都市洪水の増加や河川維持水量の減少を引き起こしました。このため、河川の洪水を河道内だけで処理する方法や、流域全体で流出を抑制する総合治水対策が推進されています。(図10-11)
一般住宅における対応
一般の住宅においては、敷地内に降った雨を敷地外に流さずに地下へ浸透させることで、降雨時の排水系統への負担低減や、集中豪雨時の洪水防止に大きな効果があり、水害に強いまちづくりの実現に大きく貢献します。
また、雨水浸透を促進することによって、地下水の涵養、河川を維持するための最低限度の水の確保、都市部における温度上昇の抑制等、水害防止以外にも様々な効果が期待できます。
しかし、雨水浸透は必ずしも全ての場所で有効とは限りません。例えば、県内には火山噴出物によってつくられたシラス台地が広く分布しています。シラスは水を含むと極めてもろく、崩れやすくなることから、積極的な雨水浸透がかえって災害を引き起こすことになりかねません。雨水浸透を計画する場合、その土地の性質を良く調査し、適当かどうかを判断することが必要となります。
主な手法
●透水性舗装、浸透枡、浸透トレンチの採用
●砕石貯留槽の設置
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