(対策13)雨水や地下水の利用
対策の概要
豊富な雨水を有効に活用する
鹿児島県は年間2000mm以上の豊富な降水量があり、こうした水資源を貯めて積極的に活用することによって、上水の消費を削減することができます。
雨水利用の一般的な方法は、屋根面に降った雨水を比較的簡単に集水する縦どい直結タイプの雨水貯留タンクを設置することです。溜まった雨水はタンクの下部につけられた蛇口から出し、庭木の潅水等に利用できます。
地下水を利用する
降水量が豊かな鹿児島県は、地下水も豊富で全般的には良好な水質が保たれています。しかし、都市部等の一部の地域ではトリクロロエチレンといったの硝酸性窒素等が環境基準値を超過している地点がありますので、飲用の場合は注意する必要があります。
また、井戸は、良好な揚水量が常時得られるように定期的なメンテナンスをすることが大切です。
図5-6井戸の維持管理改修「逆流洗浄工法」
井戸は、経年とともに能力が低下してきます。揚砂、ポンプ性能低下による揚水量の減量、井水の水質によるスクリーン部の目詰まりが、能力低下の主な原因となっています。5年~7年に1度、定期的な井内調査(水中テレビカメラ調査及び水中ポンプの分解、点検)を行い、最良の改修方法を検討する必要があります。
例えば、逆流洗浄工法(通常は井水を汲み上げるだけの一方向の流れとなっている為、清澄水を井戸内に強制的に注入する方法)は、扱いやすく効果的な方法です。
主な手法
- 雨どい直結タイプの雨水貯留タンクの設置
- 地下に設置する雨水貯留タンク
- 地域単位での雨水利用
- 地下水の利用
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