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更新日:2022年3月17日

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家畜排せつ物由来の良質堆肥を施用し健全な土づくり

家畜排せつ物由来の良質堆肥の施用は

『土壌へ養分を供給する』
『土壌を軟らかくする』
『土壌中の微生物が住みやすい環境をつくる』

等の効果があります。堆肥を活用した『健全な土づくり』を行い,農産物の安定生産に努めましょう

1家畜排せつ物由来堆肥の施用効果

(1)窒素,リン酸,カリウム,石灰,苦土等の多量要素,ホウ素,鉄等の微量要素が含まれており,作物に必要な様々な養分を供給します。
(2)カリウム,石灰,苦土など土壌養分を保持したり,肥料を蓄える能力が大きくなります。
(3)化学肥料だけの栽培に比べ,気象条件に左右されにくく,長雨や干ばつ等の異常気象の年でも,収量が低下しにくくなります。
(4)土壌中のすき間が増加し,通気及び水はけが良くなり,保水力も増加します。これによって,作物の根の張りが良くなり,作物が養水分を吸い上げる力が高まります。
(5)土壌中にはたくさんの種類の微生物が生息していますが,微生物が住みやすい環境をつくるため,その数が多くなります。

2家畜排せつ物由来堆肥の種類と特性(化学成分)

(1)牛ふん堆肥
豚ぷん堆肥,鶏ふん堆肥と比較すると,窒素,リン酸,カリウム等の肥料成分が少なく,分解が遅いことが大きな特徴です。牛ふん堆肥は養分の効き方がゆっくりですが,長続きします。また,豚ぷん堆肥や鶏ふん堆肥に比べ,土壌を柔らかくする効果は大きいです。

(2)豚ふん堆肥
牛ふん堆肥に比べ,肥料成分が多く,しかも成分のバランスのとれた有機質資材です。豚ぷん堆肥は牛ふん堆肥と鶏ふん堆肥の中間的な性質を持っています。また,牛ふん堆肥に比べ,養分の効き方が速いです。

(3)鶏ふん堆肥
牛ふん堆肥,豚ぷん堆肥に比べると,肥料成分の効き方が最も速いのが特徴です。肥料として効果が期待できる成分は窒素とカリウムで,リン酸も多量に含まれますが,水に溶けるものが少ないので,作物への効果はあまり期待できません。
食の安全推進課

3家畜排せつ物由来堆肥の窒素無機化(作物に利用される形態)パターン

牛ふん堆肥は,作物に利用されにくい窒素が多く含まれていて,1年目に作物が利用できる窒素量が少ないです。
鶏ふん堆肥は,牛ふん堆肥,豚ふん堆肥に比べると,すぐ利用されやすい窒素が多く含まれています。
豚ふん堆肥は,鶏ふん堆肥と牛ふん堆肥の中間的な性質です。
食の安全推進課

4家畜排せつ物由来堆肥を施用する上での留意点

施用法や施用量を間違うと,作物の生育が悪くなったり,一部の土壌養分が過剰になったり,不足したりして土壌環境が悪くなってしまいます。堆肥を施用するときは,次のことに注意してください。

(1)発酵が十分でない(未熟)堆肥の施用は,病原菌,雑草種子等が多く,作物の生育を妨げる危険性が高いので,十分発酵が促進されている良質の堆肥を施用しましょう。
(2)家畜ふん堆肥は牛ふん堆肥,豚ぷん堆肥,鶏ふん堆肥等があります。各々,養分の量や効き方が異なります。種類ごとの性質を熟知して施用しましょう。
(3)有機物を施用する際は,土壌診断結果に基づき,有機物の種類や施用量を決定しましょう。

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

農政部経営技術課

電話番号:099-286-2891

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