フグ食中毒に注意しましょう

フグの素人調理は危険です

鹿児島県内でフグによる食中毒が，近年多発しています。その原因の全てが素人調理によるものです。

フグ食中毒は，食中毒の中でも死亡率が特に高いので，十分に注意しましょう。

フグには猛毒（テトロドトキシン）があり，正しく調理（下処理）しないと食中毒を起こし，死に至ることがあります。

テトロドトキシンは，無色，無味，無臭で水に溶けず，加熱しても冷凍しても毒性はなくなりません。その強さは，青酸カリの1000倍以上といわれています。

フグには，種類鑑別の難しさや季節による毒力の変動，個体差があり，食用にするためには専門的な知識と技術が必要であることを認識しましょう。（フグの処理にはふぐ調理師の資格が必要です。）
フグ食中毒のほとんどは，フグを素人が家庭で調理して発生しています。釣ったフグは，家庭で調理しない，食べない，人にあげないようにしましょう。
万一，フグ食中毒の症状（しびれ）が現れた時（潜伏期間：食後20分から3時間程度）は，すぐに医療機関を受診しましょう。