主な作業内容(1)
人工造林(植栽)
苗畑などで作られた苗木は、山へ植えられます。
植える前には、「地ごしらえ」という、植えた苗木が元気に育つようにするため、雑草などを整理する作業をします。
植える時期は、あまり暑くなく、寒くない春や秋に植えますが,近年では植栽時期を問わないコンテナ苗が開発されています。。
全く木がない状態から植える場合には、100m×100mの枠(1ha)の中に、スギの場合およそ2,000~3,000本を植えるのが普通です。
「植え付け作業」
また,「複層林施業」といって、全部の木を伐るのではなく、一部を伐りその跡に苗木を植えることにより、山が裸にならないようにする方法もあります。
最近は、森林を社会全体で守り育てる取組の一環として、普段は山で仕事をしていない漁業者の方や、「森林ボランティア」の方などによる植樹も県内各地で行われています。
「豊かな森と海のための漁民による植樹」
下刈り
植えられた苗木はまだ弱く、生えてくる雑草などに負けてしまいます。
このため、雑草を刈り払ったり、肥料などを与える作業をして、苗木の成長を助けます。
この作業は、植えてから5~10年くらいまで、苗木が雑草などに負けなくなるまで続ける必要がありますが、雑草が一番生い茂った夏場に行う作業のため、非常に暑く大変な仕事です。
「草刈機を使用した下刈作業」
枝打ち
植栽された苗木は成長とともに多くの枝をつけます。
この枝は、放っておくと林の中を暗くさせるとともに,枯れた枝から害虫が侵入することがあるので、枝打ち作業(枝を付け根から切る作業)を実施することがあります。
枝を打ったところは,樹木が成長するにつれて覆われて,やがて枝の跡がわからなくなります。
枝打ちは,優良材生産に有効な手段であるほか,枝葉からの蒸発散を抑制して,森林の地下水量を増加させる効果があるほか,雄花の着果する枝を切除することで花粉症対策にも有効とされています。
枝打ちは,樹木が成長していない秋~冬(厳冬期をのぞく)に行われます。
「枝打ち作業中」
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