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更新日:2022年8月1日
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コカ・コーラボトラーズジャパンは,共創価値(CSV:CreatingSharedValue)を経営の根幹としており,社会との共創価値創出に向け,E(環境),S(社会),G(ガバナンス)関連の取組を推進しています。
当社は,2016年から日本初のフードバンク団体であるセカンドハーベスト・ジャパン(公益財団法人日本フードバンク連盟加盟)や一般社団法人全国フードバンク推進協議会など22団体とパートナーシップを結び,各地域のフードバンク団体を通じて,子ども食堂ならびに各種福祉施設などに,定期的な飲料製品の寄贈を行っております。
フードバンクとは「食料銀行」を意味する言葉で,品質には問題がないにも関わらず処分される食品を,企業から寄付を受けて福祉施設や困っている人に届ける団体や活動のことを指しています。2019年,食品ロス削減推進法施行されるなど,より一層注目を集めています。
特に子ども食堂は,近年,家庭環境の変化を背景に軒数は年々増加傾向にあり,多様な環境におかれた子どもたちが食を共にすることで,孤食を防ぎ,食の楽しさを伝えるとともに,食育を受ける機会の創出や,多様性を尊重する社会風土醸成などの役割を担っています。このような製品寄贈がコカ・コーラボトラーズジャパングループの食品ロス低減につながるとともに,地域社会の課題解決に少しでも寄与できればという想いから活動を展開しています。
2021年は,鹿児島県を含め20都府県の団体に,コカ・コーラ社製品を11,063ケース(262,382本)寄付しました。
コカ・コーラ教育・環境財団奨学生は,毎年秋に各高等学校を通じて募集しています。
私たちは,みなさまに水源涵養や自然保護の重要性を理解していただくことを目的として,環境教育プログラムを各地で開催しています。また,製品に使用した水と同等量の水を自然に還すために,各水源域の特性に応じた植林や間伐,水田湛水,草原再生など水資源の保全活動を通じて水源涵養(Replenish)能力を高め,水を育む活動を行っています。
2020年,2021年は新型コロナ感染拡大を受け,参加者の健康と安全を守ることを優先し,工場水源域のみなさまと社員がともに,植林や間伐,田植えや稲刈り,木工体験などを通じてかけがえのない水の大切さを学ぶ,コカ・コーラ「森に学ぼう」プロジェクトを中止しましたが,2022年4月には3年ぶりに,川内川上流域のえびの工場水源域(宮崎県えびの市)において,えびの市民ボランティアや社員が協働で森林保全活動を実施しました。
今後も地域のみなさまとともに,私たちのビジネスにとって大切な原材料のひとつである「水」を育むため,全17工場の水源域にて水源涵養活動を推進していきます。
参加者記念撮影
タケノコ採り
「WorldWithoutWaste(廃棄物ゼロ社会)」を目指して
ザコカ・コーラカンパニーは2018年に環境負荷軽減のため,「WorldWithoutWaste(廃棄物ゼロ社会)」の実現をグローバル目標として掲げました。これを達成するために日本のコカ・コーラシステムは,同年1月に「容器の2030年ビジョン」を制定し,2019年7月にはこれを更新して従来の目標達成を前倒しする新たな目標を発表しました。日本のコカ・コーラシステムでは,グローバル目標に基づき,容器由来の廃棄物の問題解決のため,「設計」「回収」「パートナー」の3つの柱からなる活動に取り組んでいます。
日本のコカ・コーラシステムは,「ボトルtoボトル」の推進などを通じ,2030年までにすべてのPETボトルを100%サスティナブル素材に切り替えることなどを骨子とした「容器の2030年ビジョン」の実現に取り組んでいます。
日本のコカ・コーラシステムは,2025年までにすべてのPETボトル製品へのリサイクルPET樹脂などのサスティナブル素材の使用,2030年までに販売した自社製品と同等量のPETボトルの回収,パートナーとの協働による着実な容器回収・リサイクルスキームの構築など,日本のコカ・コーラシステム独自の目標「容器の2030年ビジョン」を設定し,活動を順調に進めています。
コカ・コーラ社がグローバルで掲げている「廃棄物ゼロ社会(WorldWithoutWaste)」を実現するべく,使用済みのPETボトルを製品のPETボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」リサイクル活動に取り組んでいます。この「ボトルtoボトル」リサイクルは,環境負荷の少ないPETボトルの製造が可能です。
2020年,「い・ろ・は・す天然水100%リサイクルペットボトル」「い・ろ・は・す天然水ラベルレス」に100%リサイクルPETボトルを採用した結果,循環型社会への貢献が評価され,第21回グリーン購入大賞プラスチック資源部循環特別部門大賞を受賞しました。
また,2021年2月より,リサイクル可能な製品パッケージに共通の「リサイクルしてね」ロゴを順次導入するなど,プラスチック循環型社会の実現に向けた啓発活動にも取り組んでいます。
環境負荷の低減と事業の成長を両立させることが企業における持続的成長の基本要件であるとの考えのもと,調達部門,製造部門,物流・輸送部門,営業部門までを網羅した事業全体での気候変動緩和への貢献を目指し,温室効果ガス排出量を削減する活動に取り組んでいます。
気候変動の緩和は,私たちの事業活動を行うにあたり,考慮すべき重要な課題です。CO2に代表される温室効果ガス排出量を「見える化」することによって,多くのステークホルダーとともに,温室効果ガスの排出実態および対策進捗状況などを把握・共有し,削減につなげていきます。
2021年10月,日本のコカ・コーラシステムは,日本国内のバリューチェーン全体における温室効果ガス(GHG)を2030年までにスコープ1,2において50%,スコープ3において30%(いずれも2015年比)削減することを目指す目標を策定しました。
ザコカ・コーラカンパニーと日本のコカ・コーラシステムは,事業の成長と同時に,パリ協定ならびに科学的根拠に基づく絶対的なGHG排出量削減目標に沿って,サプライチェーン全体のGHG排出量削減に取り組んでおり,全世界において2050年までにGHG排出量実質ゼロの達成を目指しています。
新たに策定したGHG排出量削減目標は,日本国内のコカ・コーラシステムの活動から直接または間接的に発生するGHG排出量の合計をSBTイニシアチブ※に基づき数値化し,スコープ1,2,3それぞれの領域において排出されるGHGの絶対量の削減を目指すものです。なおこの目標は,ザコカ・コーラカンパニーが全世界において達成を目指す目標(バリューチェーン全体で2015年比25%削減)レベルよりも高い,日本のコカ・コーラシステム独自の目標となります。
日本のコカ・コーラシステムでは,今後もスコープ1,2,3それぞれの領域においてGHG排出量の削減に取り組むとともに,日本政府の掲げる温室効果ガス削減目標(2030年度の排出量を2013年度比で46%削減)の達成にも積極的に貢献します。
2019年以降,高い生産効率とエネルギー効率を兼ね備えた7本の新製造ラインを導入し,さらなる省エネルギー推進を実現しています。
メガDCを中心に,新たな大型物流倉庫の導入,ハブ倉庫やセールスセンターの統廃合により,複雑なサプライチェーンネットワークの効率化・最適化に取り組み,環境負荷の軽減などサプライチェーンが抱えるさまざまな問題の解決に努めています。
工場間や倉庫間の拠点間輸送およびセールスセンターへの輸送については,車両の大型化や積載率の向上に向けた取り組みを推進するとともに,モーダルシフトの取り組みも継続的に実施することで,輸送の効率化を進めています。
また,お得意さまへの配送ルートの効率化や営業体制の見直しによる車両削減,車両買替での車両小型化による燃料使用量削減を通じ,グループ全体で温室効果ガス排出量の削減を図っています。
消費電力量や温室効果ガス排出量の削減効果のある自動販売機,クーラー,ディスペンサーといった販売機器の導入を進めています。
2013年から展開している「ピークシフト自販機」は,日中に冷却用の電力を使わず夜間にシフトすることで,日中の消費電力を最大95%削減することが可能です。最長16時間もの間,冷却用の電力を完全に停止しても,24時間冷たい製品を提供できる省エネ仕様です。また,私たちが展開している機材において,製品冷却に使用される冷媒のノンフロン化計画を進めています。
今後も,ステークホルダーのみなさまの未来につながる持続的な社会の実現に向けて,私たちが事業を通じて社会課題に積極的かつ持続的に取り組んでいけるよう,これからもCSVの取り組みを強力に推進していきます。
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