田の神像
田の神とは田を守り稲作の豊穣をもたらす神のことであり,その伝承は全国各地で見ることができる南九州特有の田の神としては鹿児島県の薩摩・大隅,宮崎県の日向南部(旧薩摩藩の領内)にだけ見られる,石像の田の神があげられる。これらの田の神は,田の畦や田を見渡せる丘に立って水田を見守るものと,田の神講で座元から座元へ移される持ち回りのものとに分けられ,どちらも「タノカンサァ」という名で親しまれている。
この資料(複製)は鹿児島市川上町にある田の神で,鹿児島県有形民俗文化財に指定されている。寛保元年(1741)作のもので,もとは氏神天満宮の神田を守る田の神であったといわれる。
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