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更新日:2020年2月17日

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令和2年度当初予算(案)等知事記者会見

時:令和2年2月12日(水曜日)午前11時30分~午後1時12分

場所:記者会見室(県庁5階)

発表事項

令和2年度当初予算(案)等について

令和2年度当初予算(案)の要点(PDF:2,944KB)

令和2年度当初予算(案)の概要(PDF:2,460KB)

令和元年度3月補正予算(案)の概要(PDF:209KB)

公債管理ダイジェスト2020(PDF:523KB)

令和2年度「組織機構改正」の概要(PDF:343KB)

質問事項

令和2年度当初予算(案)等について

 

 

【発表内容】令和2年度当初予算(案)等について

【知事】
令和2年度当初予算案を発表いたします。総額は8398億5300万円であります。16年ぶりの水準となります。
厳しい財政状況が続く中で,徹底した行財政改革などに取り組み,今年も引き続き,財源不足なしの予算を計上することができました。
また,財政調整に活用可能な基金も250億円確保することができました。そして,財政再建,健全化にも力を入れて編成しておりまして,県債残高を80億円減少させております。
その一方で,私の二本柱であります,子育て支援と高齢者生き生き支援には,これまでにない過去最大規模の予算を計上させていただきました。重点的に施策を推進してまいります。
また,わが県の基幹産業であります,観光と農業にも力を入れて編成させていただきました。観光の誘客促進を図っていかなければなりません。また,農業の面でも,大変革期を迎える中で,販路拡大,そして生産力を強化していく,そういう意味で予算を編成させていただきました。重点的に予算を計上させていただいております。
また,中小企業の発展なくして鹿児島の発展はないと,そういうふうに思っております。中小企業の皆さま方の販路開拓支援,そして専門家の派遣,また,商店街の皆さま方が取り組むことに対する支援も強化していきたいと,そういうふうに思っております。
そして,障害者の方々が安心して暮らしていけるような,そういった環境についても強化していきたいと,そういうふうに思っております。
また,これまでにない豪雨,台風,そういったものを踏まえながら,防災・減災対策にも力を入れていきたいと,そういうふうに思っております。
今年は,燃える感動かごしま国体があるわけでありますので,そういった国体の開催に向けて全力で取り組んでいきたいと,そういうふうにも思っております。
こういった今回の予算を通じながらですね,県勢発展につなげて,そして,鹿児島に生まれてよかった,住んでよかったと,そう思える鹿児島を作るために,引き続き全力で取り組んでまいりたいと,そういうふうに思っております。
具体的には,特に子育て支援につきましては,生まれながらにして教育,医療,食などで格差があってはならないと思っております。そのような理念のもと,子どもを産み育てやすい環境づくりを強力に進めるための予算として,過去最大規模の398億円を計上したところであります。
また,高齢者が安心して生きがいを持って暮らせるよう,高齢者の生き生き支援につきましても,過去最大規模の295億円を計上したところであります。

 

お手元の令和2年度当初予算案の要点をもとに,少し詳しく説明していきたいと思います。
1ページをご覧ください。今回の予算は,「鹿児島だから幸せ」を実感できる社会にするための予算として編成いたしました。持続可能な行財政構造を構築した上で,経済成長や県勢発展を県民福祉の向上につなげ,これらの好循環を形成し,「鹿児島だから幸せ」を実感できる社会を実現させていく,という基本的な考え方のもとで予算を編成したところであります。
2ページと3ページをご覧ください。予算編成にあたりましては,まず,徹底した行財政改革に取り組み,事務事業見直しなどを行った結果,43億円の効果額を確保いたしました。
令和2年度の地方財政計画に,地方法人課税の偏在是正措置により生じる財源を活用して,地域社会再生事業費が計上されたことなどによりまして,32億円を確保するとともに,減収補填(ほてん)債の活用により12億円を確保いたしました。
これらにより,当初見込まれた87億円の収支不足を解消し,財源不足ゼロの予算を編成することができました。また,令和2年度末の財政調整に活用可能な基金残高につきましても,今年度末と同額の250億円を維持しております。また,新規の県債発行の抑制にも努め,県債残高も縮小させてまいりたいと考えております。令和2年度末の県債残高見込みは,臨時財政対策債等を除く,本県独自発行ベースで,令和元年度末の見込額から80億円程度減少し,1兆526億円程度となる見込みであります。そのような財政健全化に力を入れた予算ではありますけども,一方で,重要施策には最大限投資するメリハリの効いた積極的な予算とすることも心がけたところであります。
特に,子育て支援関連事業に関しましては,先ほども申し上げましたけれども,最大規模の総額398億円を計上しております。私は,生まれながらにして医療,食,教育などに格差があってはならないと思っております。そのような理念の下に,子どもを産み育てやすい環境づくりに全力で取り組んでいるところであります。子どもの医療,食,教育の環境をより良くし,子どもたちの健やかな成長につなげていくための施策を展開してまいりたいと考えております。
また,高齢者の生き生き支援関連事業も,過去最大規模の総額295億円を計上いたしました。高齢者の方が健康長寿で生きがいを持って暮らしていただけることが,ひいては医療費の増加抑制にもつながると考えておりまして,高齢者生き生き支援に取り組んでいるところであります。体操教室などの介護予防活動の支援,地域貢献活動を行う高齢者の支援,高齢者の生きがいや健康維持につながる取り組みをさらに充実してまいりたいと考えております。
これらの二本柱をより推進し,子どもからお年寄りまでの全ての人が「鹿児島だから幸せ」を実感できる社会となるよう,全力で取り組んでまいりたいと考えております。
これらの二本柱をはじめ,県民福祉をさらに向上させるためには,経済成長,県勢の発展に向けた施策も積極的に推進していかなければなりません。
本県の基幹産業であります観光と農林水産業については,「観光立県かごしま」の実現関連事業として総額30.2億円,「稼げる農林水産業」の実現関連事業として総額110.2億円を計上しております。
この予算を活用し,国内外からの誘客対策,農林水産物の生産体制,販売力強化等を積極的に展開することで,観光消費額アップ,農業産出額アップなど,目標達成に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
鹿児島のウェルネスを活用して,本県の魅力を最大限に生かし,地域の活性化につなげるため,関連事業に5.3億円を計上しております。
県内の人手不足の壁を乗り越え,中長期的な観点から,ふるさと鹿児島の人材確保・育成を図るために,労働力確保関連事業に20億円計上いたしました。地域に継続的に多様な形で関わる地域外の人材を関係人口として捉え,これらを地域の担い手として活用し,地域の課題解決・活性化を図るための関連事業に2億円を計上しております。デジタル化をはじめとする社会の急激な変化に的確に対応するために,「Society(ソサエティー)5.0」社会の実現と加速のための関連事業に2億円を計上いたしました。さらに,地域経済を支える中小企業,商店街の振興に資する関連事業に92.8億円,障害者の方々が安心して暮らせるまちづくりの関連事業に236億円を計上したところであります。
7ページをご覧ください。今年度も行財政改革プロジェクトチームを中心に,徹底した行財政改革に取り組み,およそ43億円の効果額があったところであります。具体の取り組みとして,歳出面では,施策の妥当性,有効性の観点から事業を精査する事務事業見直しを実施し,例えば,事業内容の見直し,決算額を考慮した予算の見直し,基金の有効活用による見直し等によりまして,およそ37億円の効果があったところであります。また,歳入確保の取り組みとして,未利用財産の売却等を積極的に進め,およそ6億円の効果があったところであります。本県財政は引き続き厳しい状況にありますことから,今後も持続可能な行財政構造の構築に向けて,行財政改革の取り組みを堅持してまいりたいと考えております。
次に8ページから10ページであります。子育て支援につきまして,主な事業を一覧にしております。まず8ページでありますけれども,子ども医療給付制度につきましては,今後予定している対象者の住民税非課税世帯の未就学児から高校生までの拡充に向け,適正受診の啓発や市町村向けの説明会等を実施いたします。制度拡充の開始時期につきましては,懇談会で取りまとめられたご意見等を十分に踏まえ,令和3年度4月としたいと考えております。子ども食堂のさらなる普及を図るために,新規開設に要する経費の助成,高齢者の参加促進,リーフレットによる活動の周知など,子ども食堂が県内で一つでも多く開設されるよう支援に努めてまいりたいと考えております。
また,高齢者グループの互助活動に対するポイント付与制度につきましても,高齢者による支援を促進するために,子ども食堂への支援活動に対する加算ポイントを新設し,子ども食堂の活動活発化と高齢者の生き生き支援,双方につなげてまいりたいと考えております。
医療的ケア児への支援の向上のために,保育所等における受入促進のためのセミナーの開催のほか,特別支援学校への非常勤看護師を5人増員し,35人配置いたします。
資料にはありませんけれども,鹿児島南部地区特別支援学校の移転整備も引き続き着実に進め,現在行っている実施設計が完了し次第,建設工事に係る補正予算案を提出したいと考えております。
全ての子どもたちが,鹿児島に生まれ,育つことができて良かったとそう思える県となるよう,これら子どもの教育,医療,食に関する取り組みについて,全力で取り組んでまいります。
9ページをご覧ください。児童虐待防止体制の強化につきましては,地域や家庭からの相談に応じて児童相談所の補完的役割を担う児童家庭支援センターを大隅地域に加え,新たに北薩地域に設置いたします。また,児童福祉司等を大幅に増員するとともに,職員の資質の向上に向け,児童福祉司全職員を対象とした職員研修の充実を図ります。
また,引き続き,産科医確保に向けた取り組みを着実に進め,地域の中核的な病院へ産科医の派遣を2名から3名に拡充いたします。
次に11ページをご覧ください。高齢者の生き生き支援についての主な事業を一覧にしております。
高齢者の方々の健康寿命を延ばし,生きがいをもって暮らしていただくために,ロコモ・フレイル予防を市町村や事業所等と連携して実施するとともに,体操教室や地域サロンなど,健康づくり,介護予防などの活動を支援してまいりたいと考えております。
また,県グラウンド・ゴルフ大会の開催を通じて,県民がスポーツに親しむ機会の創出,高齢者の健康増進を図るとともに,地域社会を支える重要な担い手である老人クラブ会員数増加に向けた新たな取り組みを開始いたします。
介護人材の確保につきましては,ベトナム・ハイズオン省と連携し,県内介護施設等での就労を希望する留学生を支援することによりまして,県内の介護人材の確保を図りたいと考えております。また,介護事業所の効率化に資するようICT化やロボット導入などを支援してまいります。
また,元気な高齢者の活躍支援のために,高齢者等の介護未経験者に対し,介護分野への関心を持つきっかけとなるセミナー等や元気な高齢者を対象としたインターンシップを実施することで,生き生きと働ける場の創出と介護人材の確保を図ってまいります。
子育て支援,高齢者生き生き支援をはじめとする県民福祉をさらに向上させるためには,県内経済の成長,県勢の発展を図っていかなければなりません。
まず,本県の基幹産業である観光と農林水産業をさらに飛躍させることは,鹿児島の発展に直結するものであります。このために,戦略的に国内外からの誘客対策に取り組んでいくとともに,人づくり,地域づくりの強化,スマート農業の推進など生産体制の強化,和牛を中心とした輸出拡大など販売力の強化に向けた取り組みを強力に進め,稼げる農林水産業に向けた取り組みを進めてまいります。
12ページをご覧ください。観光立県かごしまの実現に向けた主な事業を一覧にしております。今年は,御楼門(ごろうもん)の完成,東京オリンピック・パラリンピック,「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の開催のほか,奄美の世界自然遺産登録などが期待されるなど,大きな好機を迎えております。こうした好機を的確に捉え,成長につなげるためにも,ハード,ソフト両面にわたる魅力ある癒やしの観光地の形成を進めながら,東京オリパラでの特別プロモーション,屋久島,奄美の2つの世界自然遺産の周遊促進の取り組みなどを進めてまいりたいと考えております。また,日本遺産の魅力などの発信,国体を契機としたプロモーションなど,戦略的な誘客の展開を図ってまいります。
通訳ガイドの育成や多言語コールセンターの運営など,外国人観光客の受入体制整備,キャッシュレスの普及にも努め,オール鹿児島でのおもてなしの推進に努めてまいります。
13ページの稼げる農林水産業の実現に向けた主な一覧であります。農業,林業,漁業への多様な担い手の確保,育成を図り,人づくり,地域づくりの強化に努めます。畜産クラスター事業などを活用した生産加工施設の増強や,スマート農業の推進による生産性の向上など,生産体制の強化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。また,農林水産物輸出促進ビジョンに基づく海外販売促進,量販店と産地の絆を深めることにより年間を通じた売り場スペースの確保など,攻めの農林水産業を展開し,販売力を強化してまいりたいと考えております。
14ページであります。鹿児島のウェルネス関連事業であります。世界自然遺産などの自然,日本有数の温泉地,食の宝庫とも言える農林水産物,桜島をはじめとする雄大な景観,これらを有する鹿児島県は,まさにウェルネス大国でありまして,こうした良質な地域資源を積極的に発信し,鹿児島のウェルネスとして広く展開することで,国内外からの観光客誘致や農林水産物の販路開拓,さらには,地域活性化につなげてまいります。
具体的には,県指定史跡,鶴丸城跡について,修景整備と併せ,歴史・文化イベントの実施により,魅力を発信します。また,本県が有する多様なウェルネス素材を活用いたしましてスポーツイベントの開催を支援するほか,休暇中に旅先などで仕事をする新しい働き方でもあります,鹿児島ならではのワーケーションのモニターツアーにより,交流人口の拡大,地域の活性化を図ってまいりたいと考えております。
次に15ページであります。かごしま故郷(ふるさと)人財(じんざい)確保・育成の取り組みであります。少子高齢化や雇用情勢の好転などにより人手不足がさまざまな分野で課題となっておりますことから,中長期的な観点から,鹿児島の人財確保・育成を目指す取り組みを推し進めてまいります。高校生,大学生をはじめ,若者の県内就職を応援するために,高校生,大学生を対象とした企業説明会の開催のほか,就職情報提供サイトの運営を行います。また,UIターン対策・人材確保関連事業として,東京での就職相談・紹介,転職フェアでの本県ブースの出展を進めてまいります。また,人財確保のための新たな仕組みづくりとして,女性のための再就職支援,ベトナム人材受入・交流促進,新たな送り出し国でありますミャンマーとの関係構築,女性農業者活躍応援などを進めてまいります。地域産業を支える人財の確保・育成として,農業,林業,建設産業等の担い手確保・育成にも取り組んでまいります。
次に16ページであります。関係人口の拡大に関する事業の一覧であります。「マチ×かご」エンゲージメント事業として,メディアキャラバンやポータルサイトの運営等により鹿児島と都市住民のつながりを創り,関係人口の拡大につなげるほか,プロフェッショナル人材戦略拠点事業として,地域を越える副業・兼業による人材確保を応援してまいります。
「Society5.0」の実現と加速に関する事業の一覧であります。へき地診療所に持ち運び可能なスマートグラスを導入することで,医療処置中や診療所外での画像共有を可能にし,遠隔医療を一層推進するとともに,介護事業所へのICT導入についても支援してまいります。県立高校,特別支援学校への学習用コンピュータの整備などを進め,学習環境の向上を進めます。また,希少種の画像データを収集し,画像認識AIの活用により,密猟等の対策を進めてまいります。
次に,国体・大会に向けた取り組みであります。17ページをご覧ください。「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の開催経費,気運醸成,PRのための広報活動経費,天皇杯・皇后杯の獲得を目指すための競技力向上対策に係る経費を計上しております。
18ページをご覧ください。オリンピックを生かす取り組みとして,県民が東京オリンピックに触れる機会を創出するために,聖火リレーを実施するほか,パラリンピック聖火フェスティバルとして,採火式と障害者施設への聖火ビジットを実施いたします。
18ページの下の段であります。奄美の世界自然遺産に向けた取り組みを記載しております。世界自然遺産への登録に向けた気運醸成に加え,奄美のすばらしい自然環境の保全と地域資源を生かした観光などの利用を両立するために必要な予算として,屋久島と奄美の2つの世界自然遺産の周遊促進,奄美トレイルの整備推進などに係る予算を計上しております。引き続き,奄美の世界自然遺産登録に向けて全力で取り組んでまいります。
中小企業の振興や商店街の活性化対策であります。19ページの上の段であります。本県経済の向上のためには,地域経済をけん引する担い手である中小企業が発展・活躍していくことが必要であります。また,県内の商店街は,地域経済の活性化,地域コミュニティーの維持に重要な役割を果たしております。中小企業の発展,商店街の活性化のために,中小企業が行う販路開拓,生産性向上等の取り組みへの支援や優れたアイデアの実現に取り組む商店街等に対する助成や専門家派遣を行います。
19ページの下の段であります。障害者支援につきましては,障害者の方々にとってより暮らしやすい社会づくりを進めるために,障害者が地域で安心して暮らせる環境整備を,障害者の方々やそのご家族から,直接,ご意見を伺いながら,進めてまいりたいと考えております。このほか,農福連携のための人材育成,マッチング支援,障害者の雇用促進のための取り組みを進めてまいります。
20ページをご覧いただければと思います。部局の枠にとらわれず,自由な発想で議論を行う鹿児島の活性化委員会から提案された,鶴丸城跡「にぎわい」創出事業,「どんどん鹿児島」魅力発信ムービー制作事業,県産食材を活用したメニューコンテストの「かごしまおいしいもの選手権」の開催などについても,提案内容を踏まえ,それぞれ予算に計上したところであります。
21ページをご覧ください。国の補正予算に対応した事業で3月補正予算に計上したもののうち主なものを申し上げます。稼げる農林水産業の実現に関する事業として,食品産業や水産加工業の輸出向けてHACCP(ハサップ)等に対応した施設整備事業に必要な予算を計上しております。「Society5.0」の実現と加速のために,国のGIGA(ギガ)スクール構想に対応し,全県立学校への高速大容量ネットワークを整備し,特別支援学校児童生徒への1人1台のコンピュータ整備についても着実に進めてまいります。
その他の主要施策につきまして,いくつかご紹介させていただきます。
25ページの2であります。教育の情報化推進として,生徒一人一人に理解に応じた学習を可能とするためにICT機器を効果的に活用した教育活動の実証を行います。
7であります。県内高校生の県内就職率を高めるために,県立高校に未来サポートスタッフを配置し,県内求人の新規開拓,進路相談等の就職支援等を行います。
26ページの(2)の1であります。かごしま青年塾として,これからの鹿児島を担う青壮年層を対象に,各界で活躍する経営者との交流,現地研修を通じて,次の世代のかごしまの地域を担うリーダーを育成いたします。
27ページ4であります。新たな総合体育館の整備に向けて,基本構想を策定いたします。
28ページ(1)の3であります。新生児の聴覚障害の早期発見や適切な支援のために,検査の実施時期,児童や家庭への支援方法について示した手引書を作成いたします。
29ページの中段下の(3)の2であります。就学のために,20歳を超えて,児童養護施設や里親宅に引き続き居住する者に居住費,生活費等を支給し,進学機会の確保に努めます。
31ページの(3)の1であります。令和4年度中の開院に向けて,新薩南病院基本計画に基づき,実施設計等を行います。
2であります。本県の看護職員の確保・育成に係る施策の方向性を明確にするために,看護職員確保戦略を策定いたします。
32ページ,一番下の(2)の3であります。みんなの森づくり県民税による税収を活用して,森林環境の保全を図るために,再造林や間伐等の森林整備を支援いたします。
34ページの7であります。河川の氾濫を未然に防止するために,着実に寄洲の除去を行います。事業費につきましては,新たな地方債制度を積極的に活用することによりまして,昨年度に比べ7億円増額しております。
35ページの14であります。「燃ゆる感動かごしま国体」の開催等に向けて,路面標示について重点的に補修を行います。また,これとは別に,県管理道路の草刈り等を含む,道路維持補修予算を増額計上しております。
36ページの2であります。老朽化した伊佐湧水警察署庁舎について,現地に新庁舎を整備いたします。
37ページの2であります。錦江湾を横断する交通ネットワークにつきまして,交通状況調査を行うほか,関係機関との意見交換を行うなど,本プロジェクトに関して調査・検討等を行います。
41ページ中段以下の(2)の1であります。鹿児島港本港区エリアまちづくりについて,来て見て感動する観光拠点の形成に向けて事業化への取り組みを進めるとともに,イベントスペース等としてドルフィンポート跡地の利活用を図ります。
以上,主な施策の概要についてご説明いたしました。
県財政は依然として厳しい状況にあります。持続可能な行財政運営に向けて,来年度以降も,引き続き取り組んでまいります。

 

続きまして,令和2年度の組織機構改正案について取りまとめましたので,ご説明させていただきます。お手元の令和2年度組織機構改正の概要をご覧ください。
まず,1ページであります。一つ目は,観光対策監の設置であります。ICT化の進展や国際情勢の流動化等に対応して各種プロモーションやさまざまなキャンペーンを切れ目なく実施し,戦略的かつ積極的に国内外からの誘客対策に取り組むために,PR・観光戦略部に観光対策監を設置することとしております。
次に,海外広報官の設置であります。今後,東京オリンピック・パラリンピックの開催など大きな好機を迎えることから,SNSなどのさまざまな広報ツールを活用して,本県の魅力,イメージの向上を図り,交流人口の拡大等を推進するために,かごしまPR課に海外広報官を設置することとしておりまして,当職には,専門的な知見を有する外部人材の登用を予定しております。
次に,ベトナム人材受入推進監の設置であります。人手不足が深刻な製造業,農業,建設業,介護等の業種において,連携協定を締結したベトナム・ハイズオン省をはじめベトナムからの技能実習生等の安定的な受け入れを推進するために,外国人材受入活躍支援課にベトナム人材受入推進監を設置することとしております。
次に,中小企業支援課の設置であります。本県経済,社会の活力向上のためには,地域経済を支え,けん引する担い手である中小企業が発展,活躍していくことが重要であります。県内中小企業における経営革新,事業承継,ITの導入,販路開拓を支援するために,生産性向上,競争力の強化等に取り組むために,中小企業支援課を設置することとしております。
2ページであります。商店街活性化推進室の設置であります。県内の商店街は,地域経済の活性化,地域コミュニティーの維持・存続に重要な役割を果たしていることから,県内商店街における新たな取り組みや多様な主体との連携を支援するなど,商店街の活性化に取り組むために,商工政策課内に商店街活性化推進室を設置することといたします。
次に,全国和牛能力共進会推進室の設置であります。令和4年度に本県で第12回全国和牛能力共進会が開催されることから,同大会の企画・運営,出品対策等を着実に推進することが必要であります。PR活動等を通じ,県内外に向けて気運醸成を図るとともに,畜産課内に全国和牛能力共進会推進室を設置することとしております。
次に,児童相談所の体制強化であります。通告相談件数が年々増加している状況や,改正児童福祉法等の趣旨も踏まえ,関係機関と連携して迅速・的確に対応し,子どもたちの安全・安心を確保するために,中央,大隅,大島の各児童相談所の児童福祉司等を増員するほかに,中央児童相談所等の体制を強化することとしております。
次に,医師・看護人材課の設置であります。今年度中に策定する県医師確保計画に基づきまして,医師偏在対策に取り組むとともに,遠隔医療など高度化する保健医療サービスに対応できる看護師等の確保・育成に取り組むために,「医師・看護人材課」を設置し,併せて,参事(看護人材確保育成担当)を配置することとしております。
次に,障害者支援室の設置であります。県民の障害に対する理解を深めるとともに,障害者が地域で安心して暮らせる環境整備を推進し,障害者の社会参加の一層の実現を図るために,障害福祉課内に障害者支援室を設置することとしております。
次に,奄美群島振興開発総括監の設置であります。世界自然遺産登録を見据え,地元市町村等とより一層,連携を強化するともに,奄美群島の自立的発展を支援するために,大島支庁に奄美群島振興開発総括監を設置することといたします。
次に,災害対策課の設置であります。昨年は,本県でも犠牲者が発生した6月末からの大雨災害をはじめ,台風や地震などの大規模な自然災害が全国各地で多発している状況を踏まえまして,大規模災害等に備えた応急・復旧対策の取り組みをより一層推進するために,災害対策課を設置することとしております。
次に,空港対策監の設置であります。航空機のオーバーランを想定した滑走路端(たん)安全区域の拡張,屋久島空港の滑走路延伸,米軍機の緊急着陸など,さまざまな事象への迅速な対応等に取り組むために,港湾空港課に空港対策監を設置することとしております。
次に,行幸啓室等の設置であります。開催まで,いよいよ7か月余りとなった「かごしま国体・かごしま大会」における行幸啓,お成りに備えまして,万全の準備を進めるために,秘書課内に行幸啓室,広報課内に行幸啓等広報担当班をそれぞれ設置することといたします。
次に,副教育長と生徒指導総括監の設置であります。児童生徒の学力向上や教育の情報化の推進,学校における働き方改革など,多様化する教育課題に適切に対応し,本県教育のさらなる振興を図るために,教育庁に,副教育長を設置することとしております。併せて,いじめや不登校など生徒指導上の課題への迅速・的確な対応を推進するために,生徒指導総括監を設置することとしております。

 

組織についての説明は以上であります。
今後とも,鹿児島に生まれてよかった,鹿児島に住んでよかった,そう思える鹿児島を目指し,各種施策に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

【質問内容】令和2年度当初予算(案)等について

【幹事社】
1点お伺いします。
知事就任以来,最大の規模の予算計上となりました。これまで実現できていなかったことで今年実現できたことなど,大きな特徴などありましたらお願いします。

 

【知事】
今年ですか。

【幹事社】
今年度で,今年度のこの予算計上,予算案を作る上で,これまで実現できていなかったことで実現できたことなど,大きな特徴とかですね,あればお願いします。


【知事】
今,説明したとおりであります。
改めてまた説明いたしますと,具体的な施策としてですね,今年度予算の目玉事業としてはですね,先ほども申し上げましたけれども,子育て支援としては,子どもたちが医療,食,教育で生まれながらにして格差のない社会となるように,住民税非課税世帯への未就学児から高校生への子ども医療給付制度拡充に向けた取り組みですよね。そして,子ども食堂への新規の開設支援,支援活動への高齢者の参加を促す仕組みの整備,特別支援学校生徒の就労支援の充実,20歳を超えて修学のための児童養護施設等に居住する者を経済的に支援する,そのための予算を新たにまた計上したわけであります。引き続き強化していきたいと思っております。また,安心して子どもを産み育てることができる環境を作るために,地域の中核病院への産科医派遣制度の拡充,大隅地域に加え北薩地域の児童家庭支援センターの新設に関する予算も計上したところであります。
また,高齢者への支援についても,高齢者が安心して生きがいを持って暮らせるように,介護人材確保のためにベトナムと連携した介護施設への就労を希望する留学生への支援,ロコモ・フレイル予防等,健康寿命の延伸に向けた取り組み,そして,元気な高齢者が介護職場に就業できるような支援,高齢者の社会参加,地域活動を促進する取り組みとして,高齢者による子ども食堂への活動に関する支援などを新たに追加したわけであります。
本県のまた,経済成長や県勢発展が図られるよう,基幹産業である農林水産業と観光の振興,健康,癒やし,長寿に役立つ鹿児島のウェルネスを活用した取り組み,人手不足等に対応した労働力の確保,関係人口の拡大,社会の変化に的確に対応するための「Society5.0」の実現の加速に係る取り組みを今回実施するということであります。
また,本県の豊かな食,雄大な美しい自然を紹介する動画の制作を始めまして,オリンピック,御楼門の完成などを好機と捉えた戦略的な誘客を展開してまいりたいと考えております。また,鹿児島の豊かなウェルネスを活用したスポーツツーリズムの実施,ワーケーションモニターツアー,関係人口の拡大を図る取り組みをやっていきたいと思っております。
また,全県立学校への高速大容量ネットワーク,学習用パソコンの整備など学びの環境の整備にも取り組みたいと思っております。そして,へき地診療所の遠隔医療に必要な機器の整備も支援することなどを,予算に新たに計上したところであります。
そして,さらに本県企業の99.9パーセントを占めます中小企業の振興を図るために,小規模事業者等が行う販路開拓,生産性向上の取り組みの支援,優れたアイデアの実現に取り組む商店街等への支援,ベトナム・ハイズオン省との連携協定に基づく外国人材の安定的な受け入れなどの予算を新たに計上したところであります。
そして,障害者の方々が安心して暮らせるように鹿児島づくりを積極的に推進するために,障害者やその家族等との地域ごとの意見交換会の開催,農福連携に関する理解促進,人材の育成,マッチング支援,新生児聴覚検査の推進体制の整備などを新たに予算計上したところであります。
最後に,オリンピック・国体という二つの大きなイベントを迎える年でありますから,県内でのオリンピック聖火リレーの実施や,さらに観光客を呼び込むための特別のプロモーションの実施,国体を成功させるための関係経費,天皇杯・皇后杯の獲得に向けた予算も新たに計上したところであります。

 

【幹事社】
ありがとうございました。幹事社からは以上です。

 

【記者】
最初に体育館の関連のことをお伺いいたします。今回2年ぶりに新総合体育館の基本構想策定費用を計上しましたが,県議会で異論も多い中,この策定費用を計上した理由を教えてください。

 

【知事】
今回の予算は当初予算ですので,当初予算ってのは年度予算ですので,年度の中で体育館を作るのに必要な基本構想でありますので,その予算を今回計上させていただいたということであります。執行に関しましては,県議会でのご議論など踏まえながら行いたいと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
基本構想には整備予定地が記載されるはずなんですけれども,知事は昨年11月に県庁東側県有地を新たな候補地ということで表明されたと思いますが,この場合,隣接する民有地の取得というのが前提になってくると思うんですけれども,土地譲渡交渉に必要な用地の測量費用であるとか,土地鑑定の費用であるというか,それが今回の予算案には盛り込まれていないんですけど,これはどうしてでしょうか。

 

【知事】
まずはですね,総論ですよね。つまり,まずは,大きな基本構想案というのがまずあるというわけでありますので。その基本構想案に関する予算を計上させていただきまして,そして議会でのご議論などを踏まえて,それを執行すると。総論がそこでご理解いただいたところであれば,要するに,そういった各論へ入っていくということにつながっていくんじゃないかなと。まずは大きな総論の中で基本構想を作りたいと思うんですけれども,これを,基本構想を作ってもよろしいでしょうかというようなことをお諮りしたということであります。

 

【記者】
でも,その3月の議会で言っている県庁東側県有地で基本構想を作ってもいいですかというような判断を仰ぐということでよろしいですか。

 

【知事】
いわゆる基本構想というものは,本当に基本的なものでありますので,まずはどれぐらいの規模の体育館にすべきなのかとか,そういったものも含まれてくるわけですよね。そういったものも踏まえながら,県議会の中でさまざまなご議論が今後展開されてくるんじゃないのかなと思いますので,われわれとしては,まず,年度予算ですので。いずれにしろ,年度予算ですので,年度を通して,要するに体育館を,われわれは県民の期待に応えるために,体育館はまず整備しなければいけませんよねと,基本的な姿勢を示すことも必要だということでもあります。

 

【記者】
知事が整備をされたいというような強い気持ちを示されているということですね。

 

【知事】
当初予算,年度予算ですので,年度を通して,要するに,やっぱり体育館は必要ですと。そのために予算は,そういう基本的なものだけは計上させていただきましたということであります。

 

【記者】
基本構想にたぶん整備地を記入しないといけないと思うんですけれども,なので必要と見込まれる予算というのを当初に計上するのが普通かなと思うんですが,今後の議会での議論ですね,それから1月に実施された県民アンケートの結果なども踏まえて,候補地の見直しの可能性があるということでしょうか。

 

【知事】
さきほど答弁したとおりであります。

 

【記者】
先ほど答弁したとおりがちょっと。

 

【知事】
基本的な,年度予算でありますので,要するに県民も含めてですね,体育館を早期に整備してほしいという思いも,そこに屋内競技団体もあるわけでありますので。当初予算ですので,基本的なものに関しての予算は計上させていただきましたということであります。

 

【記者】
わかりました。
中央駅西口を最適地として表明されてから,その後理解が広がらずに断念されて,一度,調査費用として2900万円余りを費やされているわけですけれども,先ほどもおっしゃいましたけど,基本構想の策定費用の執行の進め方について,どのようにされたいかとかありますか。

 

【知事】
それも先ほど答弁したとおりであります。

 

【記者】
慎重に進められていくということですか。

 

【知事】
先ほど答弁したとおりであります。議会のご議論を踏まえて,執行する時にはそういうことを踏まえながら行いたいということであります。答弁したとおりであります。

 

【記者】
わかりました。
もう1点いいですか。錦江湾の交通ネットワークに関してなんですけど,75ページですね。8年前にも4年間調査をされて,3千万円余りを使って調査されたわけですけども,今回のこの調査内容を見ていると,前回の調査の焼き直しというか,交通状況調査であるとか,もっと踏み込んだ具体的な調査ではなくて,ちょっと繰り返されているような印象を受けるんですけれども。

 

【知事】
そうではないんですね。それは全く違うわけであります。その十何年前という時には,東九州自動車道とかですね,さまざまな高速ネットワークとか道路状況とか全然違ってきているわけですよ,実際はね。そういったものも踏まえながらですね,調査するということですよ。今後とも,錦江湾横断交通ネットワークの実現に向けてですね,さまざまなわれわれとしては努力を積み重ねていきたいと,そういうふうに思っております。当然,国との調整もありますし,予算もありますし,鹿児島市との調整も当然出てくるでしょうと。逆に言うとどういうふうに作れるかどうかも含めてですね,さまざまなこともあるわけでありますので,まずはわれわれとしては意見交換,鹿児島市を含めて,関係者との意見交換をしながら,そして高速道路ネットワークというのも完成したわけでありますので,国との調整をする上においても,やっぱりそういうものも必要になってくるわけですよね。新たな環境の変化があるわけでありますから,そういったものを踏まえながら,そういったこともやって,錦江湾横断交通ネットワークの実現に向けての,大隅地域を含めて強い思いというものがそこにあるわけでありますので,われわれとしてできることを,今,推進しているかたちです。予算の規模もこれまでは100万円以内とか,そのぐらいの規模だったわけでありますけれども,今回は1千万円ぐらいの予算の規模を今回計上させていただいておるわけでありますので,そういったものの中でですね,いろいろとわれわれとしても検討を進めていきたいと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
調査費用が無駄になるとまた良くないと思うので。これはもう実現に向けた一歩ということでよろしいんですか。

 

【知事】
だから,まずは実現へ向けて調査をしなきゃいけないわけであります,実際はですね。これをしなければいけないわけでありますので,そのための予算を計上させていただいたということであります。

 

【記者】
わかりました。

 

【記者】
関連で。知事は2017年の6月議会で,この件に関しましては鹿児島市の意向が重要だとおっしゃってます。で,昨年度の予算は6万円。これは鹿児島市との意見交換代だというふうに部長が説明してます。で,鹿児島市の意向を確認したからこそ,もっと前に進めるんだという理解でよろしいでしょうか。

 

【知事】
それも先ほど答弁したとおりでありまして,いわゆる鹿児島市を含めて関係機関との調整機関をまず作ってですね,そこでさまざまなことについて,話し合うということでありますね。意見を調整することと同時にですね,そこに向けて提供するためのさまざまな事業を含めて,どういうふうに今後進めていくかということも含めながら,われわれとしては調査をしたいと,そういうことであります。

 

【記者】
その調整機関を作るということに関して鹿児島市と合意できていると。

 

【知事】
調整機関といいますか,事務方,事務レベルでの協議については行ってきているというふうに思います。

 

【記者】
そこである程度の前向きな回答が出たからこそ,こういう予算がついたということではないんでしょうか。

 

【知事】
そこら辺りは平行的にやるということではないでしょうか。

 

【記者】
3年間されてきたわけですよね。去年も予算をつけて,一応。

 

【知事】
だから要するに,時代はどんどん変化してきているわけですよね。ニーズも変化してきてますし,そしてさまざまなこともあるわけでありますので,錦江湾横断交通ネットワークについて,大隅地域の方々を含めて,強い要請,要望というものがそこにあるわけでありますので,そういったことを踏まえながら実現へ向けて,実現が可能なのかどうか,ハードルがたくさんあることもまた事実でありますので,そのハードルをいかにして越えることができるのかどうかということも踏まえながら,さまざまなところでわれわれとしては調査検討していきたいと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
いや,もしそういうお考えがあるのなら,17年度でも18年度でも,18年度,19年度の予算でもつけられたのが,なぜこの年度になってつけるのかというところの説明がちょっと不足しているかなと。
【知事】
それはだから先ほども言いましたけれども,さまざまな需要,時代変化,ニーズも変化して,さまざまなことが変化しているわけですよ。だから,なぜ,今,起こったものを3年前につけなかったのかと言われてもですね,それは今が逆に必要だというふうに思うからこそ,これから必要だと思うからこそ,来年度予算に計上したということであります。

 

【記者】
それは10年以上前から言われてて,調査して結果を出しているわけじゃないですか。

 

【知事】
10年前のことは私は存じあげておりません。

 

【記者】
今年はしかも改選期でありますので,知事の思いで進めていたとしても,もし交代された場合はどうなるのかなというのもありますから,そこに関してもうちょっと慎重に予算をあげるべきじゃないかなと思うんですが。

 

【知事】
私,先ほど答弁したとおりであります。

 

【記者】
また,27ページの総合体育館に戻りますが,先ほど,どのような規模というのも知事はおっしゃいましたが,基本構想というと,あとは構成であるとか,場合によっては収支予測なども考えられると思いますが,どのような基本構想をお考えなんでしょうか。

 

【知事】
これもですね,基本構想といいますか,私としてはこれはもう以前から言っておりますけれども,今後,基本構想の策定に向けて,協議,検討するための予算でございますので,実際問題としてですね。だからどういう規模にして,どういう内容のものにするとか,需要がどれくらいあるのかとか,そういうものを含めて,今度,基本構想を作るための予算でありますので。

 

【記者】
具体的に,だからどういった項目を盛り込むのかというのはどうお考えですか。

 

【知事】
これから検討をさせていただきたいというふうに思いますけれども,議会の中でもさまざまな議論が展開されていくんじゃないかなと思いますけれども,いずれにしろわれわれとしても議会の論議を踏まえながら,そこら辺りも踏まえながら,慎重に丁寧に行っていきたいと,そういうふうに思っております。いずれにしろ,まず議会のご議論を踏まえて,執行に関しましてもやっていきたいと思っておりますので,議会のご議論を踏まえながら,慎重,丁寧に,それを踏まえていろんなことも検討していきたいと,そう思っています。

 

【記者】
以前,中央駅西口の時はある程度のものをお示しになりましたが,ああいったものと考えてよろしいのでしょうか。

 

【知事】
そこら辺りも踏まえながら,今回は年度予算ということもありまして,基本構想案ということを計上させていただいておりますので,今回のまず,議会のご議論を踏まえながら,慎重に丁寧に進めさせていただきたいと,そういうふうに思っています。

 

【記者】
それともう一つ,41ページの本港区エリアまちづくり事業ですが,公募をまもなく始められると思いますが,事業化への取り組みを進めるという,具体的にどういうことなのかと,あと,ドルフィンポートも3月で閉めて,6月には更地になる,この跡地の利活用を図りますとなっていますが,これは具体的にどうお考えなんでしょうか。

 

【知事】
事業者公募に係る評価委員会の運営経費,事業者等との契約締結に向けた経費,ドルフィンポート跡地の利活用に係る経費として計上しているところであります。事業者等との契約締結に向けては,契約内容等の協議をするにあたって専門的な知識,技術が必要な業務について,コンサルタント等の専門家による支援としていくための経費であります。また,今年6月末までに返還されるドルフィンポート敷地につきましては,次の事業者等との契約締結までの間に積極的な利活用を図るための経費だということであります。さまざまなイベントとかですね,いうこともあって,駐車場の整備とかですね,そういうことも必要になってくるんじゃないかなと,そういうふうに思います。

 

【記者】
わかりました。

 

【記者】
関連で,今の本港区の件なんですけれども,今イベントとおっしゃってて,ドルフィンポートの跡地をイベントスペースとして整備するということだと思うんですけど,知事はどんなスペースをイメージしていらっしゃるんですか。

 

【知事】
どんなスペースと言いますかですね,跡地を駐車場として使うための整備も必要になってきますでしょうし,また,跡地についてですね,イベントを使いやすいような路面状態にしなければいけないと,そういうふうに思っておりますので,さまざまなところにですね,さまざまな方々にあそこをイベントとして活用していただきたいと私自身は思っております。場所としてもですね,非常に使いやすい場所にもなるんじゃないかなと思いますので,これまではいろんなイベント等も実際に行われているわけでありますので,そういったイベント等も踏まえながら,そういったイベント以外にもですね,活用していただければと,そういうふうに思っています。

 

【記者】
ありがとうございます。

 

【記者】
要点の3ページですが,今回,二本柱を含めて知事のこれまでの公約,施策に対する基本理念というものが鮮明に出たのかなという印象を受けたんですけれども,やはり今年1期目最後の年の予算編成ということで,知事の思いとかですね,これまでの予算編成と違う部分があるのかというところを教えていただければと思います。

 

【知事】
これはもう毎年同じでございまして,私は産み育てやすい環境を作りたいと,そういう思いであります。そして,そのために子育て支援に毎年予算的に強化してまいりました。将来を担うのはやっぱり子どもたちであります。特に,生まれながらにして子どもたちに格差があってはいけないということもありますので,医療,食の面ですよね,あと,教育の面にも,今後,力を入れていければなと,そういうふうに思っております。
また,歳をとることがつらい,そんな鹿児島であってはいけないわけでありますので,歳をとるのは素晴らしいことであります。生きがいを持って生き生きと暮らせるような,そして子どもたちと高齢者の皆さま方が触れ合い,そして笑顔で暮らしていけるような,そういった鹿児島を作ってまいりたいと,そういうふうに思っております。
そのために,毎年,予算編成においては,この子育て支援と,そして高齢者生き生き支援に関しましては,過去最大規模の予算を計上しながらですね,重点的に施策を展開していくということであります。そしてこういうことを展開することによって,子どもたちからお年寄りまでですね,鹿児島に生まれてよかったな,住んでよかったなと,そう思える,少しでもそう思っていただけるように,近づけるように,全力で取り組んでいきたいと,そういう思いで予算を編成したところであります。

 

【記者】
もう1点だけ,先ほど出た37ページ,錦江湾横断交通ネットワークなんですが,もう少し調査,検討内容に,何か具体的なものがあれば教えていただきたいんですけど。

 

【知事】
それはどうなんだろう。

 

【総務部長】
錦江湾のネットワーク調査でございますけれども,先ほど知事から申し上げましたとおり,前回の調査実施からさまざまな状況の変化がございますので,そういった交通量とか,高速道路の整備状況など,そういった変化を踏まえてですね,交通の状況調査を行いますほか,専門家を招いた勉強会,また,国や鹿児島市などを含めた関係自治体との協議,そういったことでの予算を計上させていただいているところであります。

 

【記者】
ありがとうございました。

 

【記者】
任期最終年度の予算編成,4回目の予算編成ですけれども,当初,マニフェストとの関係でお聞きしたいんですけれども,今回の予算編成含めて,どの程度,そのマニフェストというのは達成できているのかというふうにお考えでしょうか。

 

【知事】
令和2年度当初予算において,子育て支援と高齢者生き生き支援を引き続き重点施策の二本柱として,マニフェストに掲げます各種施策を推進するための事業を計上したところであります。
主なものを挙げますと,マニフェストに掲げた「鹿児島を日本一にする6つのお約束」のうち,「世界から人が集まる鹿児島観光で日本一」につきましては,2つの世界自然遺産周遊促進事業,どんどん鹿児島魅力発信ムービー制作事業,東京オリパラ特別プロモーション事業,そして二つ目の「世界に挑戦する鹿児島農林水産業で日本一」につきましては,かごしまの農林水産物輸出促進ビジョン推進事業,食品産業及び水産加工業の輸出に向けたHACCP等の対応施設整備事業,「みんなが元気な鹿児島医療・福祉で日本一」につきましては,子どもの医療費給付制度導入円滑事業,遠隔医療設備整備事業,介護施設等外国人材留学生支援事業,障害者が安心して暮らせる鹿児島づくり事業など,「歴史と教育の鹿児島人材育成日本一」につきましては,燃ゆる感動かごしま国体に向けた競技力向上対策事業,県民総ぐるみ鹿児島ユナイテッドFC支援事業,鹿児島青年塾運営事業,鶴丸城にぎわい創出事業など,「若者と女性が輝く鹿児島産業・雇用で日本一」につきましては,女性が生き生きと仕事ができる社会づくり事業,女性のための再就職支援事業,エネルギーパーク鹿児島推進事業,起業家スタートアップ支援事業,「安心して生活できる鹿児島防災で日本一」につきましては,県単河川等防災事業,交通安全施設整備事業等があります。

 

【記者】
さまざまな施策を通してですね,どの程度達成できているかという所感をお聞きしたいんですけど。

 

【知事】
マニフェストというのは,いつも言っておりますけれども,すぐにできるもの,そして中長期的に取り組むもの,さまざまなものがあるわけであります。私としては,今できることに関しましては,全力で取り組むとともに,施策について少しでも実現できるように努力していく,そういった姿勢でこれまで取り組んでまいりました。

 

【記者】
六つの日本一,例えば農林水産業で日本一であるとか,観光で日本一とか掲げてますけれども,例えばそれは具体的にこの3年間を通して,その日本一がどの程度達成できているかっていうふうにお考えでしょうか。

 

【知事】
そこら辺りは,数字の上で言いますと,日本一にはまだなっておりませんけれども,農業の産出額が5千億円近く,2年連続全国2位を確保しておりまして,輸出額も過去最高を毎年更新しているという状況も一つあるのではないかなと。それと,観光の消費額も過去最高を記録したという実績もあるのではないかなと,そういうふうに思っております。また,こういったものに関しましてはですね,厳しい状況にあるときもあるわけであります。また,観光もそうでありまして,そういう時ほど,われわれが今,とくとくキャンペーンを今どんどん打っておりまして,秋から春にかけて,宿泊費割引,レンタカー割引,航空券が当たる割引,そしてさまざまなものを展開しながら,たくさんの方が来ていただけるように努力していく,それがまず必要ではないかなと。スピーディーに,タイムリーにいろんなものを戦略的に展開する,それが大事ではないかなと,そういうふうに思っております。農業も大変革期を,今,迎えているわけでありますので,その農業の大変革期を捉えてですね,輸出促進へ向けて,販路拡大へ向けて,さらにトップセールスを含めて努力していきたいと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
ありがとうございます。農業産出額とかですね,輸出額とか数字でお示しされましたけれども,1ページにもありますとおり,結局,子育て支援とか高齢者の生き生き支援,これを充実させるためには,観光,農業の,個人所得とかですね,上げる必要があると思うんですけれども,税収とかですね。実際,その辺,輸出が伸びているとか,農業産出額が伸びているとか,観光宿泊客が増えているとか,それによってどれだけ県民所得が上がったりとか,税収が上がったりとかそこら辺を具体的に示していただけますでしょうか。

 

【知事】
そこら辺りも踏まえながらですね,われわれとしては県民生活が少しでも良くなるように,さまざまな施策を推進することによって,全力で,予算もそうでありますけれども,取り組んできたとそういうふうに思っております。今後とも,引き続きですね,さまざまなことが国際情勢も観光の面でありますし,農業の面でもTPP11,さまざまな大変革期を迎えているわけでありますので,そういったものを的確に捉えながら,県民生活が少しでも良くなるように,われわれとしては全力で取り組んでいきたいと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
なかなかですね,税収もそんなに伸びていないような数字もありますが。

 

【知事】
税収に関しましてはさまざまな要因があるわけでありますので,先ほども言いましたけれども,非常にこう,国際情勢,さまざまな要因の中で,米中関係があったりとか,日韓関係があったりとか,さまざまな要因がある中で,われわれとしては税収も含めて,県民生活が少しでも良くなるように,そのための予算編成も含めながら,戦略的に努力していくということが大事だというふうに思っております。

 

【記者】
すみません,あともう1点だけですけれども,11ページのですね,グラウンド・ゴルフ大会開催事業についてちょっと教えてほしいんですけれども。以前,前々回ぐらいの議会答弁で,グラウンド・ゴルフ場の整備についても若干言及されたと思うんですけれども,それと今回の開催というのは関連はあるのでしょうか。

 

【知事】
県議会においてもですね,グラウンド・ゴルフ場の整備,そして,グラウンド・ゴルフというものを生かした健康づくりというものに関しまして,質問も議論も交わされたということであります。ご存じのとおり,グラウンド・ゴルフをする高齢者の方々が今すごく増えているわけでありまして,グラウンド・ゴルフの大会も非常に増えてきております。私は背中を押す政策をどんどん推進してきておりまして,やはり出かけていただいて,そしてグラウンド・ゴルフをしながら運動するとともにですね,笑顔で皆さんと接する,それによってですね,健康寿命が延びていく,そういった好循環に持っていきたいと,そういうふうに思っておりまして,グラウンド・ゴルフ大会を通じながらですね,そういったものを促進していきたいとそういうふうに思っております。将来的に県営のグラウンド・ゴルフ場の整備をどうするかということでありますけれども,そういったものも踏まえながらですね,われわれとしては,検討はしていきたいなとそういうふうに思っております。

 

【記者】
県内を見ますとですね,公式の,公式と言いますか,協会認定のグラウンド・ゴルフ場であったりとかは各市町村でもそこそこ整備されている状況にあったり。

 

【知事】
そこそこですね。

 

【記者】
数字まであれですけれども,市町村単位でもグラウンド・ゴルフ大会っていうのは結構盛んに行われていて,県の大会っていうのもあるわけですけれども,さらに改めて県の方でその大会をするという意義というのはどこにあるんでしょうか。

 

【知事】
それは先ほど言ったとおりであります。

 

【記者】
ちょっと唐突感というかですね,こういうのをやるんだって,ちょっとびっくりしたと。

 

【知事】
いや,県議会でも議論していることでございます。

 

【記者】
どこで開きたいとかいう具体的なものまで決めていらっしゃるんでしょうか。

 

【知事】
今,担当課の方で検討してると思います。

 

【記者】
マニフェストに関連してなんですけれども,要点の8ページの子ども医療給付制度導入円滑化事業。令和3年度4月の開始を目指されているということで。子ども医療費の完全窓口負担ゼロというのは知事選で公約として掲げられた一つだと思いますが,1期目の任期では住民税非課税世帯の未就学児が対象に留まるということにはなりますけども,その所感を今。

 

【知事】
方針としても,住民税非課税世帯の高校生まで対象とするということはもう方針決めて,令和3年の4月からもう導入するということを今日発表したわけでありますので,そこへ向けて市町村と一緒になって取り組んでいくということであります。

 

【記者】
結果として,完全ゼロというのは達成できない見通し。完全ゼロ。その,全世帯。

 

【知事】
それはもう議会でも,この記者会見でも,本当,何回もご質問が出て答えているとおりであります。

 

【記者】
当初予算案を発表された段階で,改めてお聞きしたいんですけども。今,改めてお聞きしたい。

 

【知事】
これはもう私,毎回お答えしているとおりでありまして,先ほど言いましけれども,非常に厳しい財源状況の中で,ゼロか100かではなくて,逆に,いつも富士山に例えておりますけれども,今,富士山の頂上へ登らなきゃいけないんだけれども,登るための今,体力がなかなか無いと。体力が無いから登らなくていいかというとそうじゃなくて。少しでも,その頂上に近づけるために,2合目でも3合目,4合目でもとりあえず一歩ずつ登っていく。体力をつけて。体力をつけて,つけて,つけて,その体力に応じて一歩ずつ登っていくということであります。だから,この後,この間2合目まで登った。3合目,4合目ぐらいまでまた登っていこうということでありますので,すごく財源的に厳しい状況があることも事実であります。ただ,今急がなければいけないのは,住民税非課税世帯の乳幼児のときも言いましたけれども,お金を払う,そこがなかなか厳しい,病院に連れていけないかもしれない,それがあっては絶対いけないわけでありますよね。乳幼児は重篤化するわけでありますので,だから,それだけはもうすぐにでも,やっぱりそういうことがないようにしたい,そういう思いで,住民税非課税世帯の乳幼児に関しましては窓口負担無料を早く実現させたわけであります。その次には,住民税非課税世帯の高校生までを対象にして,令和3年の4月から実施しようということであります。もうできるだけ早くやりたいという気持ちもありましたけれども,いわゆる協議会の中でも市町村も含めてですね,早くやりたいというところと,逆に言えば,コンピューターとかさまざまな整備に時間がかかるとかですね,議会の議論があるとか,さまざまなことがあって,最終的には皆が一緒にやっていただけるような時期がいいのではないかということもあって,令和3年の4月からということになったと,するということであります。市町村と一緒に連携しながら。

 

【記者】
ありがとうございます。
続けて,9ページなんですけども,児童虐待防止対策事業による対応ということで,児童福祉司大幅増員ということで,レクのときには具体的な数値は難しいということでしたが,知事のイメージとしてどのくらいの規模で増員されるということでしょうか。

 

【知事】
何人っていうの,どうなんだろう。そっちの方で言って。

 

【総務部長】
児童福祉司の増員に関しましては,令和4年度の4月からですね,現行の体制よりも14名,さらに増員するということが体制として求められているところでございます。それに向けましてですね,まさに今,人事作業をしているところでございまして,その中で,やはりその適材といいますか,そういった方でありますとか,人材育成,そういった観点から,今,人事作業を進めているということでございます。令和4年4月に向けてですね,われわれとしてはできるだけ前倒しして体制を整備していきたいというふうに考えております。

 

【記者】
ありがとうございます。
もう一つなんですけれども,中央児相の体制強化も今回されるということですけれども,中央児相に限っての強化というのはどういった理由でしょうか。
【総務部長】
やはり中央児童相談所はですね,今一番,やはり規模としても大きいところでございます。そういったところでですね,まずそこの体制を強化をするということで,今回,いろいろ組織改正にあたりましてもですね,副所長を単独設置でありますとか,その下に新しい課を設けたりですとか,介入と支援を分けるとか,そういった体制整備をさせていただいて,目指していきたいということであります。

 

【記者】
ありがとうございます。
最後なんですけど,37ページの錦江湾横断交通ネットワーク調査検討事業で,先ほどから質問が出てるんですが,ちょっとすみません,わかりにくいのがですね,社会情勢が変化するというのはよくわかるんですけども,さまざまな変化というところの,そのさまざまのところがわからないということで。例えばどういったことがあって,知事が今年度の予算に計上する必要があると判断されたのかということを端的にお願いします。

 

【知事】
端的に言えば,先ほども答弁したとおりでありまして,やっぱりその10年前というのは東九州自動車道も通ってなかったわけですよね。高規格幹線道路も,地域高規格幹線道路も含めて,そういったネットワークも無い中で行われたわけでありますので。やっぱり交通状態,形態,車の移動というのは全部変わっているわけですから,その辺り踏まえなければならないわけですよね。そういうことであります。

 

【記者】
それが今年になったというのは,どういった理由なんですか。

 

【知事】
だから,要するにそこへ向けてわれわれとしても検討をしていこうということを決めたということであります。

 

【記者】
どの時点でお決めになられたんですか。大体。

 

【知事】
どの時点といいますか,要するに今回の予算編成に当たって決めたということであります。

 

【記者】
東九州自動車道というのは今できたわけでもないわけで。今年度,急に予算が計上されたというところが,ちょっと不思議なんですけれども。

 

【知事】
急にということでは。そういうふうに捉えることではなくてですね。要するに,予算というのはやっぱりそういうものじゃないですか。やっぱりこういろんな要望とか,いろんな状態とか,いろんなものがそこにあって,そして,トンネルもそうですし,いろんなものもそうじゃない,道路の整備もそうじゃないですか。ですよね。去年やらなかった道路整備を来年じゃあどうして決めたのかっていうのと同じように,延長線で捉えればですよ。だから,やっぱりわれわれとして,先ほど言いましたけども,ハードルがたくさんあることも事実でありますので,そういったものも踏まえながら,われわれとしては調査検討をまずしてみようということであります。

 

【記者】
わかりました。ありがとうございます。

 

【記者】
厳しい財政状況ということは,知事も認識されているということがよくわかりました。行財政改革を進めたということですけども,今後まだ,この状況が続くと思いますが,どういった行財政改革を進めていきたいということがあるのか教えていただければと思います。

 

【知事】
これはもう,行財政改革は日々,継続的に行っていくものだというふうに私は思っております。事務事業の見直しとかですね,さまざまなことを,行財政改革プロジェクトチームを中心にですね,徹底して今後も行っていきたいと,そういうふうに思っております。また,未利用財産の売却とかですね,そういったものを併せてやっていかなきゃいけないと,そういうふうに思っておりますので,さまざまなことを総合的に対応しながら,この厳しい財政状況の中で予算をまた組んでいく必要ということも出てくるということでありますので,徹底したまた行政改革などに,また引き続き取り組んでいくという姿勢を堅持していくということだと思います。

 

【記者】
将来的なビジョンが見えないんですけども,今の借金,例えば2期目の方にも出られるということなので,将来的にはどこまで減らしたいとかっていう目標はあったりするんですか。

 

【知事】
今,私が就任して以来,県債残高が相当減ってきてますよね。4年で相当数,県債残高を毎年減らしてきてます,実際問題として。就任から4年間,合計していただければと思うんですけども,県債残高を減らしてきておりますので,そういった県債残高を減らすという姿勢のもとでですね,今後とも展開していきたいとは思っておりますけれども,さまざまな諸般の情勢,たくさんあるということも事実でありますので,そういったものを踏まえながら,総合的に,最終的には判断していくことになるのではないかなと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
ただ,財政再建,どの時点で財政再建と捉えられるのか,そこら辺の目標というのはあるんですか。

 

【知事】
財政再建,財政健全化というのはですね,そこへ向けてですね,毎年,どこがそうだっていうことではないと思うんですよ,実際問題として。いわゆる,1兆1千億円を切るということで,1兆1千億円を切って,今1兆5百何十億円まで下がったわけですよ,実際問題として。そして今後,さまざまな政策も遂行しなければならないでしょうし,さまざまなことを展開する中で,メリハリをつけた予算編成をするということでもあるわけでありますよね。スクラップ・アンド・ビルドという言い方を私しておりますけれども,もう長くやってきた事業の中で,時代の変化,ニーズに合わなくなったものはスクラップしていこうと。ただスクラップするだけでは,逆に言えば衰退するだけでありますので,時代の変化,ニーズに合って,成長する分野に関しましては,時代に合ったものに関しては,どんどんビルドしていこうという形の中で,メリハリをつけた予算編成をしていこうという中で,今,4年間予算編成をしてきたわけであります。そうした中で,要するに,基金を250億円確保する目標があって,財源不足ゼロにする目標があって,そして,目標としては,県債残高を少しでも減らしたいと,そういう目標があって,そういう目標に向かってわれわれは進んで,予算編成したということであります。

 

【記者】
スクラップ・アンド・ビルドの件なんですけども,観光立県の実現と稼げる農林水産業に力を入れたということですが,この当初予算案の概要の4ページを見てみると,農林水産業費と商工費は結果的にダウンはしてるんですけども,どういったところをスクラップしてきたんでしょうか。

 

【知事】
あの,農林水産業,個別具体的なものについてはちょっと担当課の方に聞いてもらっていいですかね。細かいところに関しては。

 

【記者】
それとですね,行財政改革の一環としては,やっぱり人員整理というか。

 

【知事】
一人何問かな,あといっぱいいますよ,まだ。

 

【記者】
ごめんなさい,あと一点。今回の機構改革というか,組織のスリム化も行財政改革の一環だと思いますけど,ポストがすごい増えている気がするんですけれども,そこら辺,逆行しているイメージがあるんですけども。

 

【知事】
それはですね,こういうふうに見ていただければと思うんですよ。時代というのは,どんどん変化して,必要なものというのがあるわけですね。例えば,これまでにない豪雨とか,要するに台風とか,災害とかが起こって,速やかに,県民生活の安心・安全を守るために復旧作業に取り組む,そういったものがやっぱり必要になってきますよね。そういったものに取り組む課をやっぱりつくる必要があるということでつくったということでもあるわけです。しかも今,鹿児島の認知が,世界的にあるかというと,世界に行けば,皆さんおわかりと思いますけど,あんまり鹿児島という認知がないかもしれないと。だからこそ,海外広報官というものを設置しながら,海外認知に向けてSNSをどんどん発信していくということも必要になってくるでしょうと。そしてまた,中小企業を取り巻く環境が非常に今,厳しくなっている,実際に。なってきております。だからこそ,中小企業に特化して,支援して,中小企業の皆さま方と一緒に取り組んで,活性化策をどんどんやっていく,そういったものも必要になってくる,だから中小企業支援課というものも必要になってきます。障害者の方々の声を聞いて,障害者の方々のための政策を推進するところも必要になってくるでしょう。さまざまなことを捉えながら,今回は必要なものに関して重点的に取り組んでいこうと,県民の安心・安全,そして生活の向上へ向けて,われわれとして努力していく,県民とともに歩む県政を推進するために,今回,組織改正を行ったということであります。

 

【記者】
はい,わかりました。

 

【記者】
要点のページの11ページ目の介護施設等外国人留学生支援事業,ベトナムの人材を受け入れるという,ここについて質問が3つあります。
まず一つ目が,ベトナムに介護という考え方が結構乏しいと思うんですけど,現実的に,知事は初年度,何人程度の方が,ベトナムの方でですね,これに手を挙げているというふうに考えているか,あるいは目標でもいいんですけども,数的なところをお示しいただければと思います。

 

【知事】
それは担当課の方で今,推進していますので,担当課の方に聞いてください。

 

【記者】
担当課は,つまりその,50人相当の予算を組んでいるということだと思うんですけど。

 

【知事】
そうですね,はい。50人相当の予算を組んで,そこへ向けて,今,必死に努力しているわけであります。

 

【記者】
その,50人相当の予算を組んでいることと50人来ることは違うと思うんですけども。

 

【知事】
そうですね,おっしゃるとおりだと思います。

 

【記者】
知事は,つまり,何人手を上げるだろうと見込んでいるかという知事ご自身の思いを聞かせていただきたい。

 

【知事】
今,50人相当の予算を組みながら,今,介護人材はご存じのとおり,すごく必要なんですよ。医療の現場でもそうですし,介護人材も必要ですし,さまざまな面で介護人材が必要だという思いに,われわれは,必死に努力しようという思いで,50人を目指して,一生懸命,今,努力しているわけであります。何人来るかというのは,それはハイズオン省も含めて,さまざまな送り出し機関との協議状況によりますから,これに向けて今,必死に努力しようというわけであります。

 

【記者】
ちょっと質問の想定にはなかったんですけど,じゃあ,50人というのはどこから出てきたのかなというのが少し疑問になると思うんです。知事がだいたい50人くらい手を挙げてほしいと思うから50人なのか,だいたい50人くらいだろうなのかっていうところに聞こえてしまうんですけど。

 

【知事】
だからわれわれはですね,本当に必死にやっているんですよ。そういうその,そういう思いで,やっているわけではないんです。医療現場とも話をしてですね,今の予算的なものも含めてこれくらいだったら何とかできるかもしれないねという形の中で予算を組んで,そして,医療現場,介護現場の人たちは,少しでも介護人材がほしい,そういう本当の強い思いの中で,われわれと一緒になって,今,必死に,ハイズオン省との間で努力して連携協定結ぶことができたわけですよ。その中で,今,必死に努力しているということでご理解していただけないでしょうか。

 

【記者】
わかりました。じゃあ,2つめの質問に移るんですけど,であれば同時に受け入れる側の介護施設の方はどれくらい手を上げるというふうにお考えかというところですね。

 

【知事】
それは担当課の方に詳しく聞いてください。

 

【記者】
担当課が決めるというより,国の動向次第ではつまり,技能実習生の方々の受け入れそのまま介護の話になると。

 

【知事】
だからそういう細かいことも含めながら,担当課の方に聞いていただければと思います。そこに私の考え方もお伝えしていると思いますので。

 

【記者】
わかりました。じゃあ,知事のお考えとして,受け入れる側の介護事業所のニーズは高いというふうに考えているからこの施策を打っている,高いというふうに言い切ってもらっていいですか。

 

【知事】
私としてはですね,知事という立場でございます。ということは,いわゆる介護人材が今不足している,だからハイズオン省との間で連携協定を何とか結んで,介護人材も含めて送り出してほしい,そういう思いで今,必死に努力しているわけです。いろいろなところと,ベトナムとの間で。そしてそれを受けて,介護人材を確保するために担当課の課長以下,職員も,今,必死に努力しているわけです。そういった姿勢を,私としては方針を示して,そうした中で,介護人材を担う課の方も必死で今,確保すべく,努力しているということであります。

 

【記者】
決して水を差すつもりで質問しているわけじゃないんですけど,方針を示してと,今,くしくもおっしゃったんですけど,つまりその方針を今ここで聞いているだけの話だと思ったんですけど,全て担当課の方に聞いてくださいというだけじゃなくて,ベトナムの方は初年度何人くらい獲得したいとか,どれくらいマッチングしたいという数を聞いていたんですけども,それについて知事が今努力していますというお答えだと,今ひとつ噛み合っていないのかなと思うんですが。

 

【知事】
それはもう先ほど答弁したとおりです。

 

【記者】
頑張っているということですね。じゃあ,最後にすみません,この今のおっしゃったお話ですけれども,施設の方もほしがっているということですけど,介護施設としてはこれ費用負担もありますね,で,就業まで3年半かかると。具体的に千葉県なんか先行して事例やっていると思うんですけども,そちらは事業所側からのニーズがあったと思うんですが,こちらは事業所のニーズがどの程度あるのかっていうのは,今,先ほどの質問でお答えいただけなかったんですが。

 

【知事】
お答えいただけないじゃなくて,そこら辺りを含めて細かいことは担当課の方に聞いてくださいということです。県としてお答えしないわけではありません。

 

【記者】
県として答えてないというのはどういうことですかね。

 

【知事】
お答えしていないということを言われましたけれども,県としてお答えしていないわけではありませんと言っているわけです。

 

【記者】
担当課に行けば答えていただけるとは思うんですけども。

 

【知事】
だったら担当課の方に。

 

【記者】
知事の方針を聞いて。

 

【知事】
私の方針は今,お示ししたとおりであります。ご理解ください。

 

【記者】
ちょっと堂々巡りになるんですけども。ここで外国人材に数千万円の予算をつけるより,日本人材にアプローチを強めた方がいいんじゃないかという指摘がもしあったときには,知事はどのようにご説明されますか。

 

【知事】
今,われわれとしてはですね,日本の方々に介護人材が不足している実態があるわけでしょ,ご存知でしょ。

 

【記者】
はい。

 

【知事】
あるわけですよ。だから何とかしなきゃいけないということで今,汗をかいて動いているわけです。それは,現場の介護人材の方々,事業所含めて,みんなで一緒になってやっていますよ。この間ベトナム行ったときに医師会の会長も行かれて,介護の方々も行かれて,そういった形でみんなでやろうということで合意して,それから進めているわけですから。みんなですね,介護人材がこれから2025年に向けてですね,団塊の世代の方々が70歳,75歳になるとかですね,そういった時代を迎えるわけであります,実際にですね。あと5年後くらいにはですね。そういったものを踏まえながら,われわれとしてはそこへ向けて,照準を向けて,介護人材を少しでも確保したいと,そういう思いで今,努力しているわけでございます。

 

【記者】
わかりました。努力しているというのはわかったんですけど,だとすると,事業ニーズ,事業所からのニーズは高いとか低いとか,その程度のことは答えていただけるんじゃないかと。

 

【知事】
そこはもう,多分,記者の方が専門分野でしょ。

 

【記者】
知事としてはこれ高いからやっているんだという一言を聞きたいと。

 

【知事】
当然のことながら,介護人材が不足しているということで,答えが出ていますよね。

 

【記者】
はい。

 

【知事】
出てますでしょ。

 

【記者】
社会情勢としてはですね。

 

【知事】
それはもう言わずもがなで出てるわけじゃないですか。違いますかね。私そう思ってます。今,われわれとしてもですね,介護の事業所も含めてですね,人材がなかなか今いないと。集まらないと。だから元気な高齢の方々に研修を行いながら,介護で簡単なものに関してやっていただけるようなことができないだろうかということをまずやりながら,そして,介護という分野をですね,ベトナム・ハイズオン省と連携しながらですね,またハイズオン省以外もそうですよね,できるだけたくさんの方に来ていただけないかと。千葉県方式と言いましたけれども,千葉県方式もありますけど,われわれはわれわれの方式の中でですね,逆に介護人材が来ていただけるように,今,必死で努力しているわけであります。結果的にどうなるかというものもあるかもしれません。ただ何もやらなかったらゼロでありますね。だから,われわれとしてはそこへ向けて必死に今,努力をしているところであります。今,途中の段階であります。

 

【記者】
わかりました。誤解なきように言うと,決して施策を否定しているわけではなくて,数的なものを聞きたかったということなんですけども。質問は以上にさせていただきます。

 

【記者】
要点の9ページの児童虐待防止対策についてお伺いします。児童福祉司の増員や児童家庭支援センターの設置などを今回の当初予算に盛り込まれておられますが,児童相談所の設置を要望する声が北薩地域などから出ていると思うんですけれども,知事は今回の当初予算以外にさらに踏み込んだ児童虐待防止対策を今後検討されていますか。お考えをお聞かせください。

 

【知事】
今回のまず予算の児童虐待を先に。

 

【総務部長】
今回の予算にあたってはですね,児童虐待防止を進めていくということで,まず体制の強化というところで,こちらについては先ほどお話をさせていただいたとおりのところでございます。さらに,その他にもですね,児家セン(児童家庭支援センター)の設置でありますとか,児童福祉司等に対する研修,スキルアップ,そういったことも含めて,そういったことを総合的に進めることで,われわれとしては体制を強化していきたいというふうに考えております。

 

【記者】
今後,児童相談所を県内に増やすというお考えはありますか。

 

【知事】
児童相談所の体制の強化についてのお尋ねでありますけれども,児童相談所がですね,受理した通告,相談件数が年々増加している状況および昨年の9月に公布された改正児童福祉法等の趣旨を踏まえ,関係機関と連携して迅速・的確に対応し,子どもたちの安心・安全を確保する必要があると思っております。このために中央,大隅,大島の各児童相談所の児童福祉司等を大幅に増員するほか,中央児童相談所等の体制を強化することとしたところであります。職員の増員の状況に関しましては,およそ18名程度,先ほど言いましたけれども考えておりまして,中央児童相談所が13名程度,大隅児童相談所が3名程度,大島児童相談所が2名程度,そして,中央児童相談所の体制強化の概要につきましても,副所長の単独設置,児童虐待業務の進行管理等を行う調整課を新設,そして介入機能と支援機能を分離するために家庭支援課を新設し,これに伴い,相談判定課を相談対応課に再編すると,まずはそういったものをやっていきたいとそういうふうに思っております。また,北薩の方に家庭支援センターとかそういうものを今回設けさせていただくということであります。

 

【記者】
すいません,今おっしゃった数字で,18のうちの,13,3,2ってことなんですけれども,これは令和2年4月時点の話ですか。

 

【知事】
先ほど総務部長が答弁したとおりでありまして。

 

【記者】
さっき現行からプラス14って聞こえた気がしたので,ちょっともう一度ご確認いただけますか。

 

【総務部長】
今の体制から,児童福祉司については,R4年の4月までに,さらに14人,体制として強化していきたいということでございます。今,申し上げました18人というのはですね,来年度の組織にあたって,今の児童相談所において,広く職員ですね,職員について児童福祉司も含めて18人増員をしたいと,そういう意味でございます。

 

【知事】
職員の増員の概要です。体制強化に向けて。

 

【記者】
次の4月のことでいいんですよね。

 

【総務部長】
はい,次の4月に向けて18人程度増やしたいということで,今,人事作業を進めているということでございます。

 

【記者】
ありがとうございます。

 

【記者】
奄美の自然遺産登録なんですが,今年の6月,7月にですね,おそらく決まるであろうということだと思うんですけれども。

 

【知事】
今,努力しているところです。

 

【記者】
努力というのはこれまでも何度もお伺いしているところでして。前回ですね,2年前に一度IUCNの方から,ちょっと待てとストップがかかった状態になって,実質今回2度目の登録に向けた挑戦ということになるのかなと思うんですが,今回具体的な知事として感じておられる手応え。

 

【知事】
今日は予算。

 

【記者】
新年度の予算の中に2項目新規で盛り込んでいらっしゃいますよね。実現を視野に入れてのことだと思っておりますので,手応えということで。

 

【知事】
平成30年の国際自然保護連合IUCNの勧告を踏まえまして,県では国,沖縄県,地元市町村,関係団体等とも連携を図りながら,推薦区域の見直しの他,世界自然遺産としての価値の維持,自然環境の保全と利用の両立,地域の機運醸成のための取り組みを一層推進してまいりました。昨年10月にはIUCNの現地調査が行われたところでありまして,今後,今年5月頃の勧告を経て6月29日からの中国で開催される世界遺産委員会において登録の可否が判断されると,審議されることになっております。県としては,必要な取り組みをより一層推進し,今年の夏の登録に向けて全力で取り組んでまいりたいと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
今の質問と重なるんですけど18ページなんですが,世界遺産に向けて,画像認識,AIを活用した希少種の保護。

 

【知事】
希少種の密漁,盗掘対策の実施ですね。

 

【記者】
これは非常に強化しているんだなと感じるんですけども,具体的にどのような取り組みなんでしょうか。

 

【知事】
もっと詳しく。担当課に聞いてください。

 

【記者】
あと,すみません,屋久島と奄美の周遊の促進をすることで,どのような効果が生まれると思われますか。

 

【知事】
これはもう,だって世界自然遺産が仮に登録されればですよ,今,われわれ必死に努力してますけれども,世界自然遺産が2つあるわけですから,これは日本で初ということになるわけでありますから,そういった世界の皆さま方に世界自然遺産を2つ巡ることができっていうのは,これは鹿児島ならではのものでありますので,それを世界に向けてどんどん発信していきたいと,そういうふうに思っております。それぞれ素晴らしい魅力があるところでありますので。

 

【記者】
ありがとうございます。

 

【記者】
原子力安全対策で1点。要点の36ページですけれども,専門委員会の予算に関連してです。新年度以降,知事としてはこの専門委員会に対して,九州電力が川内原発の運転期間の20年延長を持ち出してきた場合ですね,この専門委員会で検討してもらう考えはあるのでしょうか。

 

【知事】
まだ事業者に何もですね,そういった動きもないわけですよね。

 

【記者】
動きが出た段階では専門委員会に検討してもらうというお考えでしょうか。

 

【知事】
まだ先ほどもいいましたけれども,何ら事業者の方でそういったこともないわけですので。

 

【記者】
専門委員会を生かして20年の運転延長に対応しようというプランは。

 

【知事】
いや予算の今日はお話だと思います。

 

【記者】
ですから専門委員会の予算に関連なので。

 

【知事】
それとはまた違うんじゃないですかね。

 

【記者】
新年度の予算の使い道ということでですね,決して関連がないとは思いませんが。

 

【知事】
専門委員会を開催するための予算を計上したということであります。

 

【記者】
その中の重要な議論になるとは思うんですけれども。知事のお考えとして現実として迫っているそういう重要課題にですね,前もって対応するために専門委員会に検討してもらうというお考えはあるのかないのか。

 

【知事】
先ほど答弁したとおりです。

 

【記者】
今のところないという受け止めでよろしいでしょうか。

 

【知事】
だから,事業者からはそういった動きが全くないわけですので。

 

【記者】
動きがないので,知事としても検討してもらう考えはないと。

 

【知事】
私の答えは一つであります。事業者に今そういった動きがありませんね,それだけであります。それ以上は言ってません。

 

【記者】
ですからその状況を知事がどう捉えているのかをお聞きしたいんですけども。

 

【知事】
だから今そういった状況がないじゃないですか。専門委員会を開くための予算を計上したということであります。

 

【記者】
わかりました。

 

【記者】
要点の37ページのクルーズ船の受入環境整備というところなんですけれども,知事は従来からクルーズ船の受入事業,あるいはインバウンドの拡大というものに非常に力を入れているかと思うのですが,ご承知のとおり,今,新型コロナウイルスの感染の拡大で,全国的に不安が広がっております。今後この受入環境整備を整えていく上で,どういった水際対策,どういった環境整備をしていくことが大事だというふうに,今,お考えですか。

 

【知事】
この受入整備というのは,ご存知のとおり,20万トン級を含めてですね,大きい船が2隻同時に接岸できるクルーズターミナルという形の中で今整備やってるわけですね。そういったCIQ機能もそこにまた一つ備わるわけでありますので。そういったものの整備のための予算ということであります。

 

【記者】
今,この大変話題になっている新型コロナウイルスなどのこういった感染症の拡大というのも一方で危険をはらんでるとか,こう危機に直面することもあるわけで,実際,鹿児島も全国的に今,直面してるわけですけれども,今後,必要になってくるその環境整備,そういったものに対しての考えを聞かせてもらえませんか。

 

【知事】
今回,クルーズ船が2隻同時接岸できるようなですね,そういったターミナルを整備すべく,そしてCIQ機能というのもそこに整備するわけでありますから,その時代でいろんなものを含めてですね,今後,さまざまなことについても検討をすることが必要になってくる時代になってくるというふうには思っております。

 

【記者】
今,今日ですねコスタ・ベネチアという船が寄港しております。県からも発表がありました。これは県がお認めになられたということなんですけれども,この船の前寄港地が長崎ということで。

 

【知事】
予算のですよ。

 

【記者】
予算の関連で,今後,来年度予算ということで,今後その環境整備もちろん2隻同時に整えるための。

 

【知事】
の整備のための,予算を計上したということであります。

 

【記者】
今問題になっている事象を受けて,何かこう考えというのは特にないですか。

 

【知事】
われわれとしても,この予算はその接岸するための予算ということであります。それに関しては,対策会議,連絡会議とか,さまざまなことを開いて,今の対応してるわけでありますので。

 

【記者】
だいぶ前に知事から言及があって,機構改正の中で,6ページの海外広報官についてなんですけれども。こちらの外部人材を登用するということで,4月からということになれば,具体的に決めてるのかなと思うんですけれども,どうなんですか。海外広報官については,1人具体的に決まってる方がいらっしゃるのですか。

 

【知事】
4月の時に。
いつ発表できるんだろう。もう,すいません。今,その候補となる人はおります。

 

【記者】
ありがとうございます。

 

【知事】
あとは名前とかそういうのいつ発表できるかっていうと。
その人事の発表と同じだよね。

 

【総務部長】
相手のある話でもありますので。人選は今,候補者はいらっしゃるんですけれども,そういった方との調整も必要になりますので,実際に発表できる時期というのはまだ今後ということになります。

 

【記者】
専門的な知見を有する外部人材ということなんですけど,どういった方なんですかね。ちょっと,これよりちょっと詳しくわかればと思うんですけど。

 

【知事】
今回の海外,海外広報官というのは,ご存知のとおり鹿児島の認知を,海外の方々にもっと知ってもらおうと。そのために,SNSも含めながら,さまざまなツールを使いながら,発信を強化したいと,そういう思いで,海外広報官を設置するということでありますので,そういったことに対して,やっていただけるような,そういった方に,その職についていただきたいと,そういうふうに思っております。

 

【記者】
わかりました。非常勤ということで聞いてるんですけれど,どういう勤務体系になるんですか。

 

【総務部長】
その点についてもですね,相手の方ともよくお話をしてという形で決めていきたいと思っています。

 

【知事】
その辺りも含めて,担当課の方に聞いてください。お願いします。

 

【記者】
一般会計の総額については,毎年語呂合わせを披露されてますが,今年は用意されてますでしょうか。

 

【知事】
用意しております。ありがとうございます。
いわゆる,私は今年の一文字について,飛躍の躍,鹿児島が躍進する,子どもたちが飛躍するそういった年にしたいと思って,躍という字をあてさせていただきました。また,飛躍する年にしたいと,そういう思いと,鹿児島のどんどん鹿児島というものがありますので,飛躍の躍と,どんどん鹿児島をですね,合わしたものにしたいとそういう思いで,語呂合わせをしました。「飛躍(8)の年み(3)んなでつく(9)ろう幸(8)せゴー(5)ゴー予算(3)」というものにさせていただきました。どんどんは英語でゴーゴーでありますので,ゴーゴー予算という形で語呂合わせをさせていただきました。よろしくお願いいたします。
よろしいでしょうか。
ありがとうございます。
お疲れ様でした。

 

 

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