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南九州のこの地は,火山活動や台風襲来などの厳しい自然環境のもとで,水田稲作は長く停滞し,古くからコバと呼ばれる焼畑を中心とする畑作主体の農業が行われてきた。
人々は,シラス大地や周囲に広がる照葉樹林や竹林を最大限に利用し,大根などの根栽農耕や粟,麦,ソバなどの雑穀栽培を中心とした生活を長く営んできた。耕うんや収穫作業に用いられた農具には,この地の伝統的な生活の歴史の足跡がよくうかがえる。
また,その中には,遠く東南アジアや中国南部のものと共通の圏を構成するものがあり,この地の文化の特徴を知る手がかりを与えてくれるものがある。
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