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南北2600キロに及ぶこの地の人々は,北上する黒潮が季節ごとにもたらす豊かな恵みを受けてきた。人々は,獲物が沿岸に寄り付く季節や場所を探り,捕獲する方法を工夫してきた。薩南諸島で用いられた刳舟をはじめとする漁具,潮の干潮を利用したカキ(石干見)や追い込みなどの漁法は原初的な形を示している。
また,川内川をはじめとする多くの河川で用いられる,竹製の筌やビクなどの漁具やそれを用いた漁法は,東南アジアのものと酷似しており,海の漁法や漁具とともに,南日本の文化の源流を追求する重要な手がかりを示すものである。
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