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更新日:2020年4月17日

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警察による犯罪被害者支援

警察では犯罪捜査とともに,犯罪によって受けた心の傷を癒し,明るいあなたを取り戻すための支援活動を行っています。
私たちは,あなたとご家族が安心して暮らせるように積極的な支援活動を行います。

被害者への理解を深めるために

被害者の抱える様々な問題

犯罪の被害に遭われた方は,犯罪による直接的な被害だけでなく,被害後に生じる様々な問題に苦しめられています。
このような問題は「二次的被害」と呼ばれ,例えば,
  • 事件に遭ったことによる精神的ショックや身体の不調
  • 医療費の負担や失職,転職などによる経済的困窮
  • 捜査や裁判の過程における精神的,時間的負担
  • 周囲の人々の無責任な噂話やマスコミの取材,報道等によるストレス,不快感
などの問題が生じます。
警察では,このような問題を抱える犯罪被害者の要望に応えるため,関係機関・団体や地域の皆様と連携して問題解決に努めています。

被害者の心理

被害者の抱える問題の中でも,精神的被害は深刻です。
犯罪の被害を受けた後は,一種のショック状態が続き,心身に変調をきたすことがあります。
  1. 心理的反応怖感責感安感気力・絶望感独感・疎外感り・復讐心
  2. 身体的反応張・動悸・下痢・吐き気眠・悪夢欲不振
  3. 感覚的反応覚・感情のマヒ実だという感覚がない分が自分でないと感じる憶力・判断力の低下
しかし,これは異常なことではなく,突然大きなショックを受けた後は誰にでも起こり得ることで,見た目はしっかりしているようでも,感情がマヒして現実感を失うことがあります。
犯罪被害者を責めたり,無理に励ましたりすることは避けてください。犯罪被害者の心の傷の回復には,周囲の人々の理解と共感と支持がとても大切です。

警察における手続と犯罪被害者への配慮

犯罪被害者に対する基本的な考え方

  • 犯罪被害者の精神的ショックや不安感などに配意した対応を行います。
  • 犯罪被害者から安心してご協力いただけるように,きめ細やかな配慮をするよう努めています。

事件・事故の届け出など

  • 「被害に遭ったことを周りの人に知られたくない」,「面倒なことになるのがいやだ」,「仕返しが怖い」などの理由で届け出をためらう気持ちになることがあるかもしれませんが,犯人を検挙し,同じような被害が繰り返されないようにするためにも,警察への届け出をお願いいたします。
  • けがをしているなどの事情がある場合は,警察から出向いて,お話をうかがいます。
  • 事件・事故の状況により,警察が来たことが近所にわからないよう,パトカー以外の車を利用するなどの配慮をしております。

捜査の開始

事情聴取

犯行や犯人の様子などについて事情を聞きます。
  • ショックや緊張のため,質問に答えられないこともありますが,あせらないでゆっくりとお話ください。
  • 思い出したくないことや辛いこともあるかと思いますが,犯人検挙のためにご協力をお願いしております。
  • プライバシーにわたることや,一見事件とは関係がないと思われるようなこともお尋ねしますが,犯罪捜査のために必要なことをうかがっておりますので,ご理解とご協力をお願いします。
  • 事情聴取の場所は,犯罪被害者が安心して話せる場所で事情を聞くように配慮しております。
  • 性犯罪被害者には女性警察官が事情を聞くなど,できるだけ話をしやすいように配慮しております。

「被害者の手引き」の交付

殺人や性犯罪,交通死亡事故などの犯罪被害者やご遺族に捜査や司法手続きの流れ,各種の相談窓口などを説明した「被害者の手引き」をお渡ししています。

証拠品の提出

衣服などを証拠品として提出していただくことがあります。捜査が終われば速やかにお返ししますが,必要がないときには,相談していただければ,警察で処分します。

実況見分への立会い

事件・事故の状況や原因を明らかにするため,犯行現場等での状況説明に立ち会っていただくことがあります。

ご遺体について

犯罪被害者が亡くなられた場合,検視や解剖を行う必要があります。死因を特定し,犯人を処罰するために欠かせない手続ですので,ご協力をお願いしております。

捜査,検挙状況等の連絡(被害者連絡制度)

殺人や性犯罪,交通死亡事故などの犯罪被害者やご遺族には,捜査状況や犯人の検挙状況などについて警察から連絡します。

犯罪被害者支援の各種制度

指定被害者支援要員制度

警察では殺人,性犯罪,傷害事件,ひき逃げ事件,交通死亡事故等の犯罪被害者やそのご家族に対して,事件発生直後の初期的段階から担当の警察職員が付き添い等の支援を行います。

被害者連絡制度

捜査状況や加害者の検挙状況などについて,警察職員が被害者やその家族に説明,連絡をしています。また,再被害を防止し,その不安を解消するため,被害者の要望により,パトロールの強化や連絡活動を行っています。

診断書料手数料の公費負担制度

犯罪により被害に遭われた方に対して,診断書料等の手数料を負担します(対象となる犯罪がありますので,詳しくはご相談ください。)。

性犯罪被害に対する緊急避妊等に要する経費の公費負担制度

性犯罪の被害に遭われた方に対して,初診料,緊急避妊,人工妊娠中絶に要する費用,性感染症検査料,診断書料に要する経費などを負担します(犯罪の態様によっては適用されない場合がありますので,詳しくはご相談ください。)。

ご遺体の搬送,遺体修復に関する公費負担制度

犯罪被害に遭われた方のご遺族に対して,司法解剖後のご遺体を搬送する費用を負担します。負担する搬送範囲は鹿児島県内に限ります。

犯罪被害により致死に至り,その後解剖をした遺体に対し,専門業者による遺体修復を行った費用について負担します。

一時避難場所に関する公費負担制度

自宅が被害場所となって居住することが困難となった場合などに,宿泊施設を緊急一時的に避難場所として確保する費用を負担します。原則4日以内で,食事代等は含みません。

カウンセリング制度

犯罪によって大きな精神的被害を受けた方に対して,臨床心理士等がカウンセリングを行っています。

ハウスクリーニング費用の公費負担制度

自宅が,故意により致死の結果が生じた事件の犯罪現場となった場合,清掃作業に必要な費用を負担します。

相談対応窓口

警察では,各種の被害相談窓口を設け,犯罪被害者からの様々な相談に応じています。
犯罪被害者ご本人だけでなく,ご家族やご友人からの相談も受け付けています。
また,交通死亡事故や重度後遺障害事故の犯罪被害者やご遺族等から加害者の行政処分結果についての問合せがあった場合には,適切な情報の提供を行っています。
さらに,警察では対応できないことについては,専門の機関をご紹介いたしますので,どこに相談したらよいかわからない場合にも,警察の相談窓口をご利用ください。

犯罪被害者等の相談への対応窓口

(警察の相談窓口)
  • 警察総合相談電話:099-254-9110,♯9110
  • 性犯罪被害相談電話:♯8103,0120-007-867
  • 企業対象暴力相談電話:099-255-0110
  • ヤングテレホン電話:099-252-7867
(警察以外の相談窓口)

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