議会創設後の経過
1.議会の開会回数
明治13年の第1回県会以来、令和5年5月臨時会までの開会回数は484回である。
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明治
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大正
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昭和
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自治法(昭和22年)以降
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計
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昭和
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平成
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令和
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通常会
定例会
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34
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14
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21
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176
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121
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16
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382
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臨時会
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37
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9
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19
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20
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13
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4
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102
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計
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71
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23
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40
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196
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134
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20
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484
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2.議長・副議長
初代の議長は、県会開設の推進者の一人であった野村綱で、明治13年5月就任している。
以来、今日まで、議長は72代(実人数39人)、副議長は86代(実人数70人)を数える。
県会開設以降の議長、副議長(実人数)(令和5年5月12日現在)
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明治
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大正
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昭和
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自治法(昭和22年)以降
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計
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昭和
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平成
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令和
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議長
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12
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3
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3
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10
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8
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3
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39
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副議長
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17
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3
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5
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19
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21
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5
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70
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3.議員定数
議員定数は、明治13年の県会発足時は40人であったが、明治14年1月、3人が増員され、また、同年2月内務省の示達に基づく選出方法の改正に伴い53人に増員され、宮崎県の分離置県後は38人となった。
その後、数回の定数改正により増員されてきたが、明治23年制定の府県制が、本県では31年9月から実施され、これに伴い、選挙区は13、議員定数は39人となった。更に、その後も大正、昭和前期を通じて数回の定数増減があり、昭和14年9月25日に定数44人とされたが、その後は増減されることなくこの定数は終戦まで続いた。
戦後は、51人から始まり、その後昭和26年4月30日には国勢調査により明らかとなった人口の増加に伴い、議員定数も57人に増加した。更に、大島郡の日本復帰に伴う特別選挙が昭和29年2月20日に執行され、新たに名瀬市1人、大島郡5人、合計6人の増員がなされて、定数は63人となった。次いで、昭和30年4月の改選時には、大島郡を含めた国勢調査人口に基づき60人に改められた。
その後、国勢調査人口の増減に伴い、定数も数回改められたが、平成10年第1回定例会において、平成7年国勢調査人口に基づく法定数57人に対し、厳しい財政状況を踏まえて3人減員することとする定数条例改正案が可決され、平成11年4月11日執行の選挙から現行の54人となり,さらに平成21年第4回定例会において平成23年4月執行の選挙から51人とする定数条例案が可決された。
なお,議員定数については,平成12年の地方分権一括法による地方自治法の改正により,平成15年からは従前の法定定数制度から条例定数制度に改められた(本県議会の議員定数そのものには変更なし。)。
現在の議会庁舎正面
4.その他
ア.議事堂
県会の開設当時はまだ専用議事堂はなく、初県会は県庁構内第一舎で開会された。明治15年通常県会で議事堂新築の建議が可決されたが、いつ完成したのか記録はない。上村行徴日記から推察し、明治16年2月であるとされている。第2代議事堂は、大正14年9月27日竣工し、これが昭和34年度まで使用されている。
第3代議事堂は昭和35年7月20日着工し、昭和37年3月28日完成したものである(工事期間中は、自治会館が議場とし使用されている。)昭和45年には議員応接室を増築(同年9月完成)し、平成8年11月の現議事堂開庁まで使用された。
現議事堂は、鹿児島市鴨池新町に平成5年8月から3年余りをかけて建設された県民が親しみやすく、利用しやすい近代的な建物(一部地下1階、地上7階)で、平成8年11月に旧議事堂から移転した。
平成8年12月2日に、本会議場において開場式が行われ、平成8年第4回定例会が開会された。
イ.資料展示コーナー
鹿児島県議会は、昭和55年5月11日に初県会から満100年を経過し第2世紀目に入った。
県議会では、昭和54年7月3日記念式典等を行い、昭和55年2月29日旧議事堂内に議会100年史料コーナーを開設した。現議会庁舎では、資料展示コーナーを新たに設けて、県議会激動の1世紀を物語る鹿児島県議会年譜(巻物)、同百年譜(屋久杉製)及び旧議員遺族等から寄贈された資料などを展示保存している。
ウ.議会開設140周年記念
県議会は,令和2年に議会開設140周年という節目の年を迎え,これからの地方自治・議会・議員のあり方を考える機会とし,また本県議会のさらなる活性化に資するため,県議会開設140周年記念事業を実施した。
令和2年9月25日に議会庁舎ロビーにおいて記念コンサート,同年11月27日には議会庁舎県庁側緑地帯に記念植樹を行った。また,令和3年2月9日には,県内各地域の高校生との意見交換会を行った。
エ.県議会事務局
昭和25年5月、地方自治法の改正により、県の議会事務局は必置制となり、現在、事務局長のもとに総務課、秘書室、議事課、政務調査課の3課1室が置かれており、その職員数は37人(令和5年5月末現在)である。