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更新日:2023年2月16日

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結核情報

結核とは

昭和20年代までの長い間、「亡国病」と恐れられていた感染症です。

結核とは「結核菌」という細菌が体の中に入り,増えることによって起こる病気です。結核菌は肺に巣食うことが多いのですが,人体のいろいろなところ(臓器)にも病気を起こします。

初期の症状は風邪と似ていますが,咳,痰,微熱などの症状が長く続くのが特徴です。病状が進むと咳やくしゃみで結核菌が排出され,他の人にうつすようになります。

また,治療をせずにそのまま放置すると呼吸困難や,他の臓器不全を起こして生命の危機に陥ります。

結核の感染経路

結核を発病している人が、体の外に菌を出すことを排菌といいます。咳やくしゃみをすると飛沫に含まれる結核菌が空気中で飛び散り、それを他の人が吸い込むことにより感染します。(空気感染)

なお、結核菌は紫外線に弱く、日光に当たると数時間で死滅します。

結核菌を吸い込んでも必ず感染するわけではありません。多くの場合、体の抵抗力により追い出されます。

結核の感染と発病

感染してもすべての人が発病するわけではありません。多くの場合,免疫の働きによって結核菌を抑え込んでしまいます。ただし,高齢や合併症などで免疫力が低下すると発病することもありますので注意が必要です。

発病する人の多くは,感染してから2年くらいの内に発病することが多いとされており、発病者の60%くらいの方が1年以内に発病しています。

しかし一方で、感染後の数年~数十年後に発病することもあります。免疫力が弱まっているときは,抑え込まれていた結核菌が再び活動をはじめ,発病しやすい状態と考えられています。

結核を予防するには

免疫力が低下しないように規則正しい生活を心がけましょう。また,栄養バランスの良い食事と十分な睡眠,適度な運動などが大切となります。

抵抗力の弱い乳幼児は結核に感染すると重症化しやすいため,生後5ヵ月~8ヵ月の期間にBCG接種を受けるようにしましょう。BCGは結核の発病を抑えるワクチンで,発病したとしても重症化を防ぐのに役立ちます。

結核は治る病気です

昔は多くの方が亡くなりましたが,今は医療と生活水準の向上により「薬を飲めば治る病気」となりました。

複数の薬を6ヵ月から9ヵ月毎日きちんと飲めば治ります。しかし,症状がなくなったからといって服薬を止めてはいけません。菌は抵抗力をつけ,薬の効かない結核菌(耐性菌)になってしまいます。

治療終了まで決められた期間きちんと飲み続けることが最も重要です。

結核の現状

1年間に結核にかかる人の数は全国的に減少傾向にあり,令和3年には「結核低まん延国」となりました。

しかし,令和3年に新しく結核にかかる方が年間11,519人,結核で亡くなる方が年間1,844人と,いまだ重大な感染症の一つです。

現在の日本の課題は,高齢者の患者が多いこと,若い世代で外国生まれの患者の割合が高いことです。

熊毛支庁管内及び鹿児島県の新規結核患者の状況は下記のとおりです。

 

西之表保健所

屋久島保健所

鹿児島県

新規患者数

罹患率

新規患者数

罹患率

新規患者数

罹患率

平成29年

5

17.3

0

0.0

233

14.3

平成30年

4

14.0

4

32.4

236

14.6

令和元年

2

7.1

1

8.3

183

11.4

令和2年

1

3.6

2

16.8

166

10.4

令和3年

1

3.7

0

0.0

161

10.2

罹患率とは,新規患者数を人口10万人あたりに換算した数です。

結核予防週間

毎年,国において9月24日から30日までの一週間を「結核予防週間」と定め,国民の結核に対する意識の更なる向上を図ることを目的としています。

結核の初期症状は風邪とよく似ています。

  • 咳が出る
  • 痰が出る
  • 微熱が続く

などの症状が2週間以上続く場合は要注意です。

また,高齢者の場合,上記の症状が出ないこともあり,体重減少や食欲不振,倦怠感が続いたら結核かもしれません。

早めに医療機関を受診してください。

また,市町が行っている胸部レントゲン健診や職場等での健診を積極的に受診して,早期発見に努めましょう。

参考資料

結核の常識2022

下の画像をクリックすると結核の常識2022のリーフレットが開きます。

結核の常識2022(PDF:3,795KB)

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

熊毛支庁保健福祉環境部健康企画課

電話番号:0997-22-0018

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