更新日:2024年12月26日
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スギ・ヒノキの人工林については,森林資源の循環利用や森林の有する公益的機能を持続的に発揮させるため,計画的な間伐や再造林を推進しています。
近年,森林資源の充実や東アジアへの輸出・バイオマス発電所,大型製材施設の稼働により木材需要が増大しています。また,木材生産の形態が間伐から主伐へシフトするとともに,木材生産量も増加傾向となっています。
木材利用は,再生可能な資源である木材を活用することで環境負荷を減らし,持続可能な社会の実現に貢献します。適切な森林管理と木材の循環的利用を推進することで、温暖化の防止や生物多様性の保全にもつながります。また,木材を資源として有効活用することは,経済的な側面でも地域振興や雇用創出に寄与し,社会全体の持続可能な発展を支えます。
施工年度:令和5年度
施工箇所:鹿児島市吉野町9100-1
施設の名称:enefil(エネフィル)吉野
県産材使用量:81.00㎥
(リンク)令和5年度木とふれあう環境づくり推進事業(公募事業)の実施状況について
管内には,本県に森林整備の実績や機械の保有状況等に関する情報を登録している事業者が森林組合のほか,9者(県内全域を活動範囲としている事業体も含む)あり,森林所有者からの依頼により間伐や再造林などを行っています。
(リンク)森林整備の実績や機械の保有状況等に関する情報を登録している事業者
森林所有者に違法伐採の防止や再造林の促進を図るため,関係市や森林組合,林業事業体と連携しながら,適正な伐採届出等や再造林を行う森林において伐採届出旗等の掲揚の取組を実施しています。
鹿児島地域振興局は南北に長く,それぞれ地域に適した作目が生産されています。たけのこ,しいたけなどの食材のほか,センリョウ,サカキ・ヒサカキなどの枝物やツバキ実,木・竹炭などが主な作目となっています。
鹿児島本土では鹿児島市郡山地区,日置地区を中心にモウソウチクの早掘りたけのこが生産されています。一般的には3月までのたけのこを早掘りたけのこといい,青果用として出荷され,4月の中旬以降は加工用として出荷されます。
日置市日吉では熱帯産のリョクチクが生産されています。本来は熱帯産のたけのこで株立するため,モウソウチクのような広がりはしません。
令和5年にリョクチクの花が咲きました。たけの開花に特有の開花周期や開花の原因は学術的にも不明です。
三島村,十島村の森林の約4割を占める竹林のたけのこはえぐみが少なくあく抜きせずに生食が可能で,市場評価が高いですが収穫期間が短いです。振興局では,ダイミョウダケ収量の向上に対する取組を行っています。
原木しいたけは主に鹿児島市小山田地域,上福元地域,市来川上地域で生産されています。県内のクヌギを主に使用し,自然に近い環境で栽培する原木しいたけは香りが強く歯ごたえがあり,乾燥すること(=乾しいたけ)でさらに栄養分が増加します。なお,鹿児島市内では施設による菌床しいたけの生産も行われています。風味は原木しいたけ程ではありませんが,天候に左右されずに生産できるメリットがあります。
鹿児島市桜島地区,いちき串木野市,三島村(硫黄島)で生産されており,県内の約9割ものシェアを占めています。また,ツバキ実を原料とするつばき油の生産量は全国3位(R6林野庁統計)です。
ツバキの実から絞られたツバキ油は,オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれており,健康にも良い油として注目されています。また,その特有の香りが穏やかで,料理やドレッシングにも使われることがあります。ツバキ油は,昔ながらの手絞りや圧搾法で作られることが多く,香りと味が非常に優れています。
悪石島(十島村)で生産が行われており主な流通先は関東方面です。消費先では中国産も多く流通していますが,最近では国内産を求める声が高まってきています。
鹿児島市錫山地区で生産がされており,県内でも有数の産地となっています。
狩猟の適正化を図るため,狩猟者の資質の向上,狩猟事故・違反の未然防止等に努めています。
(リンク)狩猟免許に関すること
(リンク)狩猟登録に関すること
(リンク)狩猟全般に関すること
松林を守るために,被害の早期発見と適切な防除策を講じ,マツ資源を保護する取組を行っています。
(リンク)松くい虫被害の仕組みと対策その1
(リンク)松くい虫被害の仕組みと対策その2
防災・減災対策を推進するため,荒廃森林等において治山事業を計画的に実施するとともに,将来の森林整備や木材生産の計画を考慮し,林道の整備に取り組んでいます。
治山事業施工地の森林への復旧状況(平成5年豪雨災害:鹿児島市吉田地域)
治山事業を施工した森林は,保安林に指定し,森林所有者に適切な管理をお願いしています。
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