環境共生住宅ラメール中名団地(1)
1.計画概要
敷地は従前の海岸から突き出した埋め立て地の一角にあります。台風などの気象条件を考慮し、住棟を低層化することにより各住戸の接地性を高め、高齢者に配慮した街づくりが可能になりました。
太陽エネルギーと夏の通風を考慮し、住戸は南面させ、冬の北風を防ぐために住戸北面には土盛を設け、屋上緑化、複層ガラス、太陽熱温水器などを採用し、環境負荷の少ない住宅団地を計画したものです。
2.配置計画
配置計画では以下のことを考慮しています。
住棟配置
- 夏期の通風と冬季の防風及び最大限の日照取得を考慮した南面平行配置を採用することによるエネルギー消費の低減を図る。
- 住棟間に村落的イメージで親しみのある歩行者専用の路地空間を確保する。
- 住棟北側に設けた土盛りは北風に対する防風壁となり、また冬季の熱損失を低減し、対面する棟からの圧迫感を緩和し、また夏季には地中冷熱により冷涼化の効果を図る。
- 各住戸の南側には専用庭があり、住戸前外部通路沿いには落葉樹や緑豊かな土壌があり、ここを緑に囲まれた空間とすることにより夏の遮熱や照り返し防止を意図した。
- 駐車場は、東西に敷地をわける道路沿いに集中。原則として敷地内への車両の進入を禁止し、敷地全域における快適かつ安全な歩行者空間の確保を図る。
中央広場
- 団地入口から各住棟へ向かう為に設けられたパーゴラ通路は、ツタ性植栽が施され夏の日よけになるとともに潤いを提供する。
- 歩行者専用広場周辺には、造り付けベンチや遊具・竹林が設置され、住民の語らいと憩いの場を形成する。
- パーゴラ通路には、循環型社会を意識し、産業廃棄物再生レンガブロックを使用する。
- 広場の北側入口を狭めることにより、冬季の季節風の進入を防止する。
中央広場
広場周辺に、ベンチや遊具・竹林が設置され、
住民の語らいと憩いの場を形成する。
住戸
各住戸とも屋上緑化、太陽熱温水器を設置し、
環境負荷の低減を図る。
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