更新日:2023年8月1日
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猫のトラブルの多くは屋外に猫を放つことに起因しています。あちこちの庭に糞尿をしたり,勝手によそのお宅に侵入したり,飼い主が知らない間にご近所に迷惑をかけています。また,突然道路に走り出ての交通事故や,オスのなわばり争いのけんか,猫の伝染性感染症,猫にとっても屋外は危険がいっぱいです。
家の中を猫が楽しめるよう,いろんな工夫をしてみましょう。
猫が立体的な運動ができるような家具の配置をしたり,外を眺めることのできる場所を作りましょう。また猫が遊べるようなおもちゃを置いたり,「遊び」を要求してきたらできるだけ一緒に遊んであげ,やさしくなでたりスキンシップしてあげましょう。
ちょっとした工夫で,家の中でも猫は十分満足することができるのです。
猫は自然の状態では幼少期の生存率が高くはなく,それを補うように年に2~3回発情があり繁殖力が旺盛です。1頭が生む子猫の数は生涯数十頭にもなり,その生まれた子猫も1年を待たずに繁殖を始めます。子猫のもらい手を探すのは困難で,不妊手術をせずに猫を飼うことは数十頭の生まれた子猫の命をつむことにも繋がります。
オスについても野良猫と交配することで新たな野良猫が生まれてしまい,地域社会にとって大きな問題です。生まれてくる野良の子猫が全部,○○さんの飼ってるオス猫に似ている等の話もよく聞きます。
また,尿マーキングでご近所の庭を汚したり,夜中の発情の鳴き声やメスをめぐるケンカの騒動はご近所中の安眠を妨げます。また,メスを追っての1週間にもおよぶ放浪やメスをめぐる争いでの怪我や病気の感染,交通事故など雄猫にとっても繁殖活動は危険が伴います。これらの発情に伴うトラブルも去勢をすることでなくなるのです。
普段屋内飼養であっても,なにかの拍子に外に出てしまうことがあるかもしれません。
また,縄張り争いに負けたり,よその家や公園で餌を与えられたりすると,住み家をそちらに移してしまうこともあります。万一逃げ出しても飼い主がわかるよう,迷子札をつけましょう。
人間の食べ物でも,猫には害を及ぼす場合があります。
タマネギやチョコレートなどは猫に食べさせないようにしましょう。
詳しくは,「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(外部サイトへリンク)
健康管理と安全確保の観点から,室内飼いは有効な飼い方です。しかし,室内飼いにすることにより,人の生活と動物の距離が近づくことによる弊害も起こり得ますので,下記事項について注意しましょう。
詳しくは,環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(外部サイトへリンク)
猫は犬に比べ寿命が長く10才以上ですが,中には20才まで長生きする猫がいます。
家族の一員としてその生涯を終えることができれば,猫にとってこんな幸せなことはないでしょう。
また,その猫から生まれる命が不幸な末路をたどらぬよう,責任を持って繁殖制限措置をすることも大事です。
愛情を持って命を終えるまで大事に飼いましょう。
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