「屋久島未来ミーティング」を開催しました!
屋久島未来ミーティングについて
今年度開催している「屋久島まちづくりLABO」では,屋久島のより良い未来を想う方々が集まり,「CO2フリーの島だからこそできるまちづくり」をヒントに,これからの島の未来をカタチにするため行動を始めています。
LABOの中で生まれた魅力ある活動を共有しつつ,当日お集まりいただいた方々同士で屋久島への思いや未来を語りながら,それぞれが小さな一歩を踏み出す場として,令和2年2月11日に安房公民館において「屋久島未来ミーティング」を開催しました。
開催レポート
第1部学ぶ
導入トーク1地球温暖化対策と屋久島CO2フリーの島づくりについて[鹿児島県地球温暖化対策室]
- 近年異常気象・気象災害が多発していることからお分かりのとおり,地球温暖化は確実に進んでいる。このまま何もしなければ2100年には産業革命以前に比べて4.8℃上昇することになる。この上昇を1.5℃に抑えよう,そのためにはCO2排出量を実質ゼロにする必要があるというのがパリ協定。
- 世界が必死で目指しているCO2排出量実質ゼロを,水力発電の島である屋久島の推計では既に実現している。これは,世界に誇れる素晴らしいこと。この価値を維持・発展するためには,あらゆる分野の方があらゆる手段を積み重ねることが必要。そのことで地域経済にも好影響をもたらすことになる。
- 行政だけでは実現できない。住民が動くことが大きな推進力になるので,まず動き出してみてほしい。
導入トーク2屋久島まちづくりLABO活動報告[NPO法人HUB&LABOYakushima福元豪士氏]
- LABO受講者は,これまで約1年間かけて,屋久島のポテンシャルや地域づくりの手法を学び,屋久島の未来のための企画をつくってきた。
- 今日は,その門出の日。18名の実践者達の応援者になってほしい。
基調講演持続可能な地域づくりとは[内閣府地方創生推進事務局井上貴至氏]
- 地域のプレイヤーは求められる役割が多岐に渡っており,都会のサラリーマンよりずっと難しい。全部の役割をこなすのは不可能。長島町時代は,バーベキューをよく開いた。食材に加え,できること・やりたいことをみんなで持ち寄る。そうやって,人を繋いで役割を分担していった。また,関係人口を増やすために,高校生・大学生を呼ぶ仕掛けをつくった。「子どもには夢を,大人には刺激を」をテーマに。
- 「報酬」「やりがい」「環境」のうち2つが揃うと人が来る。
- 地元だけ,行政だけでやらない。外の人や企業と連携を心がける。その際は,相手へのリスペクトを忘れない。そうするとWIN-WINの良い関係性が築ける。他人の口から評判が伝わるような三角形の関係をつくるといい。
- 自分自身がいかに本気になるかで,相手も変わってくる。どんな難しい課題でも,覚悟と情熱と楽しさがあれば出口は見えてくる。中長期的なビジョンを持った上で,できることから始めて短期的な成果を重ねる。
- 長島町には,チャレンジと失敗に寛容な風土があった。漁協の壁に「現状維持はあり得ない」と貼っているほど。一方,「失敗しても,まぁいいいじゃない」という関係性もある。打席に多く立たせてもらえるので,ヒーローが生まれやすい。
- ゆるさって,ものすごく必要だと思う。ゆるさとあたたかさのグラデーションが魅力をつくる。多様な人たちがかけ合わさって,ゆるく繋がる場が大事。いろんな関わり方の階段がつくっておけば,繋がるきっかけになる。
第2部知る
屋久島まちづくりLABO受講生による未来プレゼンテーション
第3部考える・つながる
プレゼンテーマ毎の分科会(対話型ワークショップ)
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください