手々ムチタボリ(徳之島の餅もらい行事)
徳之島町の手々集落では、お盆の時期にムチタボリという祭が行われます。ムチは「餅」、タボリは「給れ」で、その起源ははっきりしませんが、稲作文化と深くかかわっており、数百年続いている行事です。
昔は、旧暦7月から9月の2ヶ月間にアキムッチ(収穫感謝祭)、お盆、タネムッチ(フンニという稲の籾の水浸け)と3回も餅を作って祭りをしていたので、あるときお役人たちが、お盆の15日だけ行うように決めたのだといわれています。
手々小学校近くの「竿地殿地(ソージトノチ)」と呼ばれる家からスタートし、男女が輪になって、三味線や太鼓を叩きながら集落の一軒一軒を回り「アンゴー踊り」を踊ります。アンゴーとは、沖縄方言のアングヮの訛ったものです。男性が白い布をかぶって顔を隠し、アンゴーと呼ばれる女性の格好をします。独特な雰囲気を持ち、扇子と棒を持ってリズムに乗りながらゆったりと大きく踊ります。女性は浴衣に手ぬぐいをかぶって手踊りをします。
- 奄美群島以南には、古くから餅もらい行事が継承されており、徳之島町手々、尾母、花徳、天城町西阿木名、伊仙町犬田布に所在する「徳之島の餅もらい行事」が、県指定無形民俗文化財に指定されました。(令和6年5月7日)。(各町の餅もらい行事については、実施時期や実施方法等がそれぞれ異なります。)
公開日時
島内各地の餅もらい行事については、1月,8~10月等集落により設定
公開場所
徳之島町手々(及び尾母、花徳、天城町西阿木名、伊仙町犬田布)
開催風景
【画像は、「手々ムチタボリ」の様子】
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