井之川夏目踊り
徳之島町の井之川では、旧暦七月に、人々が先祖に対し収穫感謝のお祝いをする「浜下り」祭りが、三日間にわたって行われます。
一日目に浜にヤドゥリ(仮小屋)と簡単なかまどを作ります。
二日目に人々は一族ごとにヤドゥリに集まって酒肴をし、夜になると「でんだらこ」の唄とともに踊りがはじまります。次々と曲が続き、盛り上がるのにあわせて、集落の各家々を回り始めます。踊り手が歌い手で、その何人かがチヂン(太皷)を打ちます。律動的なその動きは、本土には見られない種類のものです。これを「夏目踊り」といい、祭りは別に「夏の正月」とも言われ、人々は歳を一ツ重ねます。フンナイという稲の1年間の栽培周期のけじめにあたることと関係しているようです。そのため「夏目踊り」の夏目は「夏折目」からきたと言われます。
三日目は公民館でハマギノをします。かつてはニィンケ(水かけ)行事もして、これも賑やかであったそうです。
浜下り行事は、もともと旧盆後の丙、丁、戊に行われ、丁の夜に夏目踊りが踊られていましたが、現在は新盆後の最初の土日に踊られています。
この井之川夏目踊りは、平成13年4月27日に鹿児島県指定無形民俗文化財に指定されています。
公開日時
お盆後の最初の土曜、日曜
公開場所
開催風景
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