瀬利覚の獅子舞
沖永良部島西部に位置する知名町瀬利覚に伝承されている獅子舞は,約300年前に琉球から伝承されたと口承されています。
獅子舞に使われる獅子の頭は,軽くて丈夫なデイゴの木を用い,口が開閉できる構造で,胴体は,シュロ縄を編んでこれに芭蕉または麻の繊維を密にさして毛の形にしています。舞いのとき,胴体には二人の役者が入り,一人は,前足と頭の役,もう一人は後足と尾を振る役をつとめます。
全体の構成は,呼び出しの舞・獅子の舞・総踊りとなっており,呼び出しの舞の終わり頃に,太鼓の音に誘われて獅子が姿を現します。誘導者の囃子に合わせ,獅子はうれしい素振りで舞いはじめ,舞い疲れるとうずくまって休むということを数回繰り返し,退場します。最後は総踊りで,女性は四竹,男性は竹の棒を叩き合いながら勇壮に踊ります。
瀬利覚の獅子舞は,昭和41年8月26日に知名町指定無形民俗文化財に指定されており,保存会を中心に地域が一体となって保存・継承・交流に取り組んでいます。
公開日時
不定期
公開場所
不特定
開催風景
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください