上平川の大蛇踊り
沖永良部島西部に位置する知名町上平川に伝承されている大蛇踊りは,一貫した筋書きをもった劇仕立てになっているのが特色です。舞台装置はシンプルですが,大掛かりなもので,大蛇が空中高く乱舞する場面は,この芸能の一つの見せ場になっています。
太鼓・蛇皮線の楽で,坊主と小僧が登場し問答がはじまり,坊主は小僧たちに女性を泊めてはならないと戒め旅に出ます。しかし,ある夜小僧たちは,一夜の宿を求めてきた美しい娘の頼みに負け,歌や踊りに興じてしまいます。小僧たちが眠ってしまった時,娘が大蛇の正体を現し,口から火をふきながら空中を乱舞します(この場面は,大蛇を空中高く操るためのヤグラを組み,綱で操る装置を作って表現する)。小僧たちがうろたえていると,坊主が帰ってきて一緒に経をあげ,大蛇を退治します。しばらくして,楽と歌にあわせて出演者全員の喜びの総踊りが始まります。
現在は,記念行事等で演じられていて,大蛇等の用具の製作は保存会を中心に地域の人々が総出で行います。
公開日時
不定期
公開場所
不特定
開催風景
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