更新日:2025年5月16日
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日時:令和7年5月16日(金曜日)午前10時00分~11時10分
場所:5階記者会見室(県庁5階)
「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。
(広報課)
それでは,ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のため,数値の確認等の詳細事項につきましては,追って担当課のほうにご確認くださるようお願いいたします。
それでは幹事社の方,進行をよろしくお願いいたします。
(幹事社)
従来どおり,まず開会に当たってのお願いなんですが,発言される際は挙手の上で社名とお名前をおっしゃってください。
それと,携帯電話等の音を出す機器についてはマナーモードか電源オフするなど,知事の発言と各社の質問が聞き取りやすいようにご配慮をお願いします。
それでは,本日,知事から発表事項があるということなので,お願いいたします。
(知事)
今年も梅雨入りの時期を迎えており,これから集中豪雨や土砂災害への警戒を要するシーズンに入りました。
国及び県は,毎年6月を土砂災害防止月間と定めて,市町村とも連携して広報活動や避難訓練などにより土砂災害への県民の皆様の理解と関心を深め,土砂災害による人命,財産の被害の防止を図っております。
県民の皆様には,土砂災害から身を守るため,防災グッズの準備やハザードマップにより,危ない箇所や避難所,避難経路を確認する日頃の備えと,テレビやラジオ,インターネット等で情報収集して,明るいうちに安全に避難する早めの避難といったことを心がけていただくようお願い申し上げます。
私からは以上でございます。
(幹事社)
土砂災害防止月間について質問がある社は挙手お願いします。
ありませんか。それでは,続きまして川内原発関連以外の県政全般について質問がある社は挙手とご質問をお願いします。
(記者)
今日までに対話をしている予定だと思うんですけれども,今2,3,申込みがあったということで,対話の申込みが2者だったということについて受け止めをお願いします。
(知事)
先般,公募要領の説明をし,また今回,さまざまなご意見等もいただきながら対話の申込みが2者からあったということで,今後,この対話を踏まえてしっかりと今後の公募への登録をしていただけるように,しっかりとした対話を行っていきたいというふうに思っております。
(記者)
2者という数字は,多いとか少ないとか,どういうふうに感じられますか。
(知事)
多いとか少ないというよりは,これから良い中身のものをご提案いただければというふうに期待をしております。
(記者)
先月の11日にあった説明会では6者参加していて,対話に申し込んだのは2者ということで,積極的に興味を持っているのは2者という受け止めもできると思うんですけれども,そのあたりはいかがでしょうか。
(知事)
そうですね,対話の申込みがあるということは,かなり具体的にアイデアといいますか,案というものをお持ちなんだろうというふうに期待をしております。
(記者)
それも踏まえて,良い提案を待っているということですか。
(知事)
そうですね。ぜひ,良い提案をしていただきたいと思います。
(記者)
先の議会で評価基準についていろいろ意見があって,その中で,配点について収支計画などが3点というのは低いという指摘があったと思うんですけれども,これについては見直す予定などはあるでしょうか。
(知事)
公募要領は定めておりますので,今後それが変わるということは考えておりませんが,県議会でのそのときのご議論を踏まえて,配点の高いところにそういった財務状況というものもしっかりと考慮するというような文言も入れましたので,そういったことを踏まえて,そういった視点も十分反映したような評価をしていただければというふうに思っております。
(記者)
どうしても収支計画は3点しかないというところで,100点分の3点となると,収支計画の評価があまり反映されないというふうには県民は思うのかなと思うんですけれども,そこは問題ないと考えますか。
(知事)
ですから今申し上げたのは,その3点の部分だけじゃなくて全体の事業計画の50点という,たしか配点があったですかね,50点だったか,一番多い配点のところにその収支の状況も事業の実現可能性といったような観点からしっかりとその部分で評価をするというのを追加的に文言を加えておりますので,そういったところをしっかりと踏まえた形で評価をしていただければと思っております。
(記者)
ぱっと見たときに収支計画の評価が何点で評価されたというのが内容に吸収されていると分かりにくいと思うんですけれども,そこはどういうふうに思われますか。
(知事)
そこは今申し上げたように,そういった文言もそこの配点のところに追加していますから,そういったことはないんじゃないでしょうかね。よく読んでいただければお分かりになっていただけるのではないかと思います。
(記者)
ちょっと個人的には分かりにくいなと思っているんですけれども,そういうお答えであれば分かりました。
(記者)
この道路の必要性はどんなふうに思われますか。
(知事)
錦江湾横断道路については,長年にわたっていろんな要望活動等がございまして,特に大隅半島,そしてまた桜島の皆さんも含めて,今,要望活動が非常に活発になってきていると感じております。
これは平成21年から24年にかけていろんな調査を行ってきて,一つは橋梁にするのか,トンネルにするのか,あるいは経済的な効果とか,いろんな面で検討がなされ,事業費自体が当時で900億から1,200億円という非常に巨額のプロジェクトであるということで,やはり国の直轄事業ということを前提に考えていかなければいけないのではないかというようなことで,皆さん,非常に強い要望をいただいております。
こういった観点から,県としても今までいろんな勉強をしながら,いろんな課題の認識を皆さんとも共有しながら,機運醸成等を今後またさらに図っていく必要があるというふうに思っております。
国土強靱化の観点からも何らかの対応というのが今後,なされ得るのかどうか,そういったことも,よく国の動きも見ながら,県としても対応を検討していきたいというふうに思っております。
(記者)
推進協議会の要望としては,命を守るためであるとか,経済効果もあるというふうなところで要望されていると思うんですけれども,道路がもし造られることになったら,その意義というか,どういう効果があるというふうに考えられますか。
(知事)
その辺も経済の費用便益調査というのも改めて今後,時期を見ながらしていく必要があるというふうに思っております。
(記者)
費用とかの調査費を上げるということでしょうか。
(知事)
今すぐ直ちにということではなく,今申し上げたように,これはタイミングというのもありますので,あまり早くやってしまうと,また実際の着工の時期まで時間がかかると,また社会経済情勢も変化していきますので,そういった前回やった調査というのが平成21年から24年という中で,いろんな状況も変わってきておりますので,その例が今後どうなるか,いつどのタイミングでどういう調査をするのかというも含めて今後検討していく必要があると思っております。
(記者)
どういうタイミングが一番ふさわしいと思いますか。
(知事)
いや,まだそこははっきりしません。
(記者)
今後,それを見ていくと。
(知事)
状況を見ながら,国の動向等も見ながら検討していく必要があると思っております。
(記者)
今は分からないけれどもやっていく意欲はあると。
(知事)
今後の状況を見ながら検討していきたいと思っております。
(記者)
国の直轄が前提ということだったんですけれども,県として独自に何か調査をするとか,どういうふうに動きたいというのはありますか。
(知事)
調査は,事業自体は国の直轄ですけれども,その前提としてのいろんな調査というのは,県としても協力していく部分というのはあろうかと思っております。
(記者)
そのタイミングは今後見ていくということですか。
(知事)
そうですね。そこら辺の中身とか,いつとか,いろんなことはこれからまた検討していく必要があると思っています。
(記者)
道路の形が橋とトンネルと,どちらの議論もあると思うんですけれども,どちらのほうが適正だと考えますか。
(知事)
平成21年から24年の調査のときには,トンネルの方向性ということが言われておりますが,その後の技術的な変化等もありますので,そういったことも含めて今後検討が必要だと思っております。
(記者)
いったん,2012年に鹿児島と桜島のトンネルという案が最適というふうに県では判断したけれども,時間がたっているから,またちょっと検討する必要も出てきているということですかね。
(知事)
そういうことも含めて今後検討していく必要があるんじゃないかとは思います。
(記者)
可能性調査自体も,かなりもう13年もたっていて,もう一回やってもいいんじゃないかなと思ったりもするんですけれども。
(知事)
それは先ほど申し上げたように,もう一回やらなければいけないと思うんですね。そんな昔の調査をそのまま経済効果として使えるかというと,そうではないと思っておりますので,それは必要だと思いますが,そのタイミングについては,よく見極める必要があるというのは先ほど申し上げたとおりです。
(記者)
では,その可能性調査も経済効果とかの調査も,どちらも必要性はあるというふうに。
(知事)
当然,大きなプロジェクトですから,費用と便益の調査というのは必要になろうと思います。
(記者)
可能性調査に関していうと,一回していて,それから時間,なかなか進まなかったから,もう一回やるというのは無駄遣いかなと思うんですけれども,そこはどう思われますか。
(知事)
無駄遣いなのか,その当時の判断として必要だったんでしょうから,それが結果として,そういうふうになったということではないでしょうか。
(記者)
特に時間がかかってしまったから,もう一回しないといけないことになったというふうには思われないということですかね。
(知事)
遅れたというか,実際いつやると決まっていたわけではなくて,そういう調査をして,その後,その動きというのが,いろんな事情で止まってしまっているということではないでしょうか。
(記者)
ただ,同じ調査をもう一回するというのが,ちょっともったいないんじゃないかなというふうに思うんですけれども,そこは仕方がない,そういう状況になってしまったということでしょうか。
(知事)
そこでいろんな,トンネルにするか橋にするかという前提で費用便益調査をしたという考え方の方向性を検討したということでしょうから,その時点においては,そういったものが必要だったということではないでしょうか。
(記者)
分かりました。
(記者)
奄美海運が来月から定期便を5から4に減便と,あとは一部の寄港を取りやめるという方針というのを,まだ決まっていないんですけれども,検討中という状況になっていて,慢性的な船員不足というのが原因で,島民の生活がちょっと不便になってしまうという現状について,まず知事のお考えを教えていただきたいなと思います。
(知事)
今,ご指摘のような方向性で減便等が検討されているということは,承知をしております。1つ目の沖永良部のほうの寄港を取りやめるということについては,現地の荷物の取扱業者が対応が難しいと,そのほかの事業者にもいろいろ当たったけれども,代わりにそういった業務を行っていただける事業者がいないということで,やむを得ないという判断をされたということであります。
また一方,5便を4便に減便するということについては,船員の確保が非常に難しいという状況であるということなので,こういった中でのやむを得ない判断だったのかなというふうに思っております。
こうした中で,全ての航路がなくなるということではありませんので,そういった中での需要をどういうふうに,物流とか人流というのを確保していくのかということについては,また実態を見ながら検討していく必要があると思っておりますが,当面,こういった人員不足あるいは対応ができないという事情でやむを得ないのかなと,ただ,そういった点についてしっかりと今,地元のほうにも説明をいただいておりますので,ご理解いただきたいというふうに思っております。
(記者)
関連してなんですけれども,一応,県としても離島の航路補助として補助金を出していたりとか,あとは会社と国と県とで年1回の協議会というのも開かれていて,そういった官民一体となって対策について取組を進めているとは思うんですけれども,さっきおっしゃっていたように,物流だったり人流の確保について検討していくというお話だったと思うんですけれども,何か今後そういった,より長期的な維持存続に向けての話し合いの場を設ける,新たに設けるといったような可能性というのは,県として検討していたりとか,もしくは奄美海運に限らずなんですけれども,船員不足についての課題というのは何か対応していくための県としての取組みたいなものを考えていたりとかは何かしていますでしょうか。
(知事)
交通にも限らず,人手不足というのが非常に大きな課題になっております。バスとかタクシーとかも含めてですけれども,人員の確保ということについては,企業の説明会であったり採用活動に対する支援といったようなことも行ったりはしておりますので,その中で船員についても組合からもそういったいろんな実情についてもお聞きをしておりますので,できるだけこういった人員の確保ということが,さらに何か取組ができないかということについては,県としても検討はしていきたいというふうに思っております。
(記者)
まだ具体的なところは。
(知事)
まだそこまで,さらに何ができるかということは今直ちにあるわけではありませんけれども,実態等も含めて良くお聞きした上で,一緒にまた考えていきたいと思います。
(記者)
山形屋ADRが成立して今月でちょうど1年がたちました。県も物産展の開催であったりとか,労働局との連携などで支援活動を進めていると思うんですけれども,そういった老舗の百貨店の経済の再建に向けての改めての受け止めを教えていただきたいです。
(知事)
山形屋は鹿児島の中心市街地での一つの拠点として,にぎわいの拠点でもありますし,県民の皆さんにも長らく親しまれてきている,そういうお店だと思いますので,このお店自体がしっかりと再生をしていくということを県としても期待しておりますし,いろんな物産展の開催等を通じて,またそういった支援もできればというふうに思っております。
(記者)
山形屋としては,また早期の退職であったりとか,解雇というのは取らずに,組織の改定みたいなのを行っていると思うんですけれども,県としては,その長期的な再建に向けての道のりというのをどういうふうに見ておられるんでしょうか。もしくは,さらなる支援の在り方について,今後検討していたりとかはしていますか。
(知事)
県としてできることというのは,非常に限られていると思います。民間におけるいろんな支援というのは,しっかりと計画に沿ってしていただくということかと思いますけれども,現段階においてさらに県が踏み込んで何かをするという状況ではないというふうに思っております。
(記者)
都城で野生のイノシシの感染確認から1か月経過したということで,隣県の鹿児島でもいろいろ防疫対策に取り組んでいらっしゃると思います。例えば,各地域の家保の防疫対策ですとか,各農家への指導ですとか,また野生イノシシの検査強化などに取り組まれていると思いますが,改めて,豚熱を鹿児島県に入れないための知事の豚熱対策についてお考えをお聞かせください。
(知事)
都城で非常に近いところで豚熱が野生のイノシシから出たということで,大変緊張感を持って地域の皆さんも取り組んでいただいていると思います。県のほうでも防疫のための対策の会議を開いたりして,皆さんに改めて防疫の飼養衛生管理の徹底ということをお願いしているところであります。また,ワクチンも既に接種をしていただいて,対象となる268農場でしたかね,しっかりと対応していただいているというふうに思っております。ただ,ワクチンだけではやはり防げるものではないと思っておりますので,先ほど申し上げたような飼養管理,そしてまた防護柵等の再点検,こういったことをしっかりと行っていただく必要があると思っております。
(記者)
抹茶の原料のてん茶ですね。おととい,14日に初の県下一斉の上場取引会が県の茶市場のほうで開かれました。結果としては,2部門あったんですが,1キロ当たりの平均単価が1万615円,最高値が有機のお茶の3万3,000円だったということで,非常にいい値段が付いたというふうに感じております。
お茶に関しましては,てん茶を加工した抹茶が海外で非常にブームであるということですとか,あと県のほうも輸出促進の商材として,ブリですとか,鹿児島黒牛と並んで,お茶は主要な産物だと思います。それで,県内産のてん茶の例えば販路拡大ですとか,今後のブランド確立に向けて知事のお考えがあればぜひお聞かせください。
(知事)
お茶が有機,そしてまた抹茶,てん茶,こういった部分で非常に海外からの引き合いが強いということで,今おっしゃられたような,非常に価格もそうしたものが反映されていると思っております。
鹿児島は荒茶生産量が日本一ということに,令和6年産のお茶の生産量でなりましたけれども,やはりこの最終的な仕上げの部分をしっかりと県内で行うことで稼いでいく,こういった方向が大事だと思っております。そうした一つの方向性として,有機のてん茶,抹茶,こういったものの生産をしっかり拡大していくということが重要だと思っております。
現在,本県における有機JASの補助が全国の約5割を占めていて,てん茶の生産量も日本一で,さらにこれが増えていくということで,こういった加工施設の整備に対する県の支援というのにも力を入れていくことにしておりますし,これに沿って欧州のほうにも連携できるコーディネーターを配置したりしまして,EUのほうにも輸出をこれから拡大をしていきたいというふうに思っておりますので,こういった取組を皆さんと一緒にまた力を入れていきたいと思っております。
(記者)
今朝の新聞にもあったんですが,農林水産省のほうが,18日から国内での有機表示されたものがEUでも相互認証されるというニュースがございました。これに関しまして,知事の所感というか,鹿児島におけるメリット・デメリットと,感じるところがあれば,ぜひ教えていただければと思います。
(知事)
有機の表示というのが相互承認されることで,対象国に対して輸出をしやすくなるというメリットというのがあろうかと思います。一方で,製品がどの部分までかとか,ちょっと鹿児島県内で適用できるような商品がどういったものがあるのかというのを調べた上で,また今後,対応していければというふうに思っております。
(記者)
空港駐車場の混雑についてお伺いさせていただきます。
大型連休がありましたけれども,大型連休の混雑状況,利用状況について県として把握されていることがありましたらお願いいたします。
(知事)
今回のゴールデンウイーク大型連休中に県のあそこの駐車場がいっぱいになったというのが3日間あったということで,臨時の駐車場等を開放して対応したと,こういうことであります。臨時の駐車場も含めて満車にはならなかったとは聞いておりますけれども,かなり混雑していたという印象を持っております。
(記者)
去年1年間でも4分の1に当たる期間が満車になったということで,空港の駐車場が慢性的に混雑しているような状況が続いているかと思います。改めて県としての受け止めをお聞かせいただけますか。
(知事)
今の満車というのが恐らく空港の臨時駐車場を含めてということではないとは思いますけれども,ただ,臨時駐車場も含めても年末年始の何日かはいっぱいになったというようなこともありましたので,こういった慢性的な状況というのを改善する必要があると。一つには,今すぐできることとしては,公共交通機関を利用していただくということを引き続き呼びかけていくということもありますけれども,なかなか公共交通機関を利用できない地域の方もいらっしゃるということで,ここの解決ということに向けては,ハード的な部分での対応ということも検討する必要があると思っておりますので,その部分については国等にしっかりとまた働きかけていきたいと思っております。
(記者)
その短期的な解決策の面で言いますと,空港ビルと,あと交通事業者,主にバスですけれども,事業者,特にバスが人手不足もあって空港連絡バスが減便しているということもあります。この減便していることによって車も増えているのじゃないかという指摘もあるわけですけれども,空港ビルや交通事業者は県とともに解決策というものを考えていきたいと言っております。こうした事業者と話し合いを持って,何らかの人手不足など解決策を考えていくお考えはありますでしょうか。
(知事)
実際に空港の駐車場を利用している人がどちらから来られているのかというのもあると思うんですね。鹿児島市内なのか,あるいはあまり路線バスの少ない地方部から来られているのか,鹿児島市内から来られている方が多いのであれば,できるだけ,時間帯にもよりますけれども,公共交通機関を使っていただくということも呼びかけていくというのが効果的な部分もあろうかと思いますが,一方でバスがないところについては車,自家用車で来るということもやむを得ない部分もあるというふうに思いますので,そういった利用実態というものをまずしっかりと把握をする必要があると思っております。その上でどういった対策を当面していくのかということを関係者の皆さんと検討していきたいというふうに思っております。
(記者)
さっきおっしゃられていたように,車の駐車場の利用実態,どこから来られているかというのを調査したいという意向でしょうか。
(知事)
そうですね。そういったことを,どういう形で調査なり把握できるのか,そういったことも含めて,管理されている空ビル等とも相談したいと思っております。
(記者)
他県の事例になるんですけれども,宮崎空港でも混雑が起きているということで,宮崎空港の場合ですと空港駐車場の拡張ですとか,あと空港ビルのスタッフが止めている駐車場を別の場所にするなどの対策が取られています。また,那覇空港でも同じようなことがあって,駐車料金の見直し,繁忙期には高くするなどの対応を取っていると,こうした事例はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
拡張という部分については,なかなか今のスペースが横に拡張というのは,なかなかスペース的に難しくて,拡張するとすれば立体化,上のほうにということになるのかと思っております。その辺のハードの投資については,また国のほうにしっかりお願いする必要があると思います。従業員等の対応というのはもう既に空ビル等でもされているというふうに思いますし,いろんな事例も見ながら,料金を上げるというのも選択肢としてはあるのかもしれませんけれども,一方であまりもうかってはいけないというような何か制約があるようでございますので,その辺の収支バランス,そういったものがどういった部分で考えられるのか,そこも含めて考えていければというふうに思っておりますが,いずれにしても料金を上げても車で来ざるを得ない方は来なければいけないわけですので,混雑解消にどういった効果があるのか,そこら辺,公共交通機関の利用への可能性等を含めて,しっかりまず実態把握をした上で検討する必要があるというふうに思っております。
(記者)
話題が変わりまして,馬毛島の自衛隊基地建設に関してお伺いします。
工事の関係者が4月の時点で5,900人余りとなり,防衛省はピークに達したというふうに発表しております。まずこれについて知事の受け止めをお聞かせください。
(知事)
当初から最大で6,000人ぐらいというお話だったと思います。それが工事の進捗により若干当初予定よりは遅れているかと思いますが,人員体制が整ったということで,今後また工事が進んでいくのだろうなというふうに期待をしておりますが,一方で,また人数も多いということも含めて,いろんな影響についてはまたしっかりと地元の皆さんからお話をお伺いして,状況を確認していきたいというふうに思っております。
(記者)
地元のほうでは,交通量の増加ですとか家賃高騰など,住民生活にさまざまな影響を及ぼしているという指摘もあります。こうした声を聞きながら,国に対してどういう動きをしていくのか,お聞かせください。
(知事)
人数がかなり増えていて,馬毛島のほうでの宿舎の整備も国のほうでしていただいたり,あるいは種子島の本島のほうにおいても宿舎等は別途整備をしたりというようなことで,できるだけのことはしていただいているというふうには思っておりますが,一方でゴミとか,あるいは医療関係とか,あるいは交通の状況等,こういったことについての住民の皆さんへの生活の影響とか,安全・安心,こういったことについてはこれまでも要望してきておりますけれども,引き続きしっかりと対応していただけるように要望は続けていきたいと思っております。
(記者)
先ほど900から1,200億,当時の調査でという巨額の費用のお話も出ましたけれども,実現に向けてこの金額面以外に大きな課題,どのようなところを考えておられますでしょうか。
(知事)
金額というと費用便益面以外ということかというふうに思いますが,一つには,橋梁の場合には景観に対する懸念というのを言われる方もいらっしゃいます。トンネルの場合ですと安全性がどうかとか技術面で対応できるのかとか,そういったようなこともあると思いますし,今,錦江湾内の船舶の交通への影響とか,そういったようなこともあろうかというふうに思っております。また,鹿児島市のほうとしては桜島フェリーの運航への影響とか,こういったようなことがいろいろあろうかと思います。
(記者)
大隅と鹿児島市に効果が限定されるのではないか,北薩地域等に関しては効果が限定的になるのではないかという声もあるんですけれども,それに対してはいかがでしょうか。
(知事)
全部の地域にということまで求めるかどうかということは,費用対便益のところをどういうふうに評価をするかということかと思いますので,北薩とか南薩とか,そういったところまで効果があるのかどうかということも含めて,それは実際の実態の調査等をしてみることで,何らかの効果があるかもしれませんし,そこも含めて調査,効果,そういったものを判断していく必要があろうかと思います。
(記者)
先日,指宿枕崎線の検討会の第3回の検討会議が開かれました。その際,沿線の経済的活用を可視化する取組を進めていくという中で,民間の事業者さんにこの公募をするというようなことが決定しましたけれども,詳しい内容としては今後という話でしたが,知事としてこの公募に関して期待することをお伺いできればと思います。
(知事)
指宿枕崎線について,日常的に利用している学生の皆さんなどの利用,それに加えてやはり観光面も含めて地域の振興といった観点から,どういった利用の在り方,あるいは利用促進につながるような活動があり得るかというようなことを議論した上で,実証的な取組も今後していく,そういったことかと思いますので,そういった効果というものを可視化することで,より皆さんのそういった活動が活発になっていけばというふうに期待しております。
(記者)
肥薩線の山線についてお尋ねします。
復旧するかどうかは別として,以前,JR九州の古宮洋二社長のほうが,山線の先行再開については可能性は大分低いということをおっしゃられているんですけれども,知事としてはどう受け止められましたか。
(知事)
川線のほうが一応方針が決まったということで,次,山線と,こういうことであります。一方で山線のほうがあまり被害はないということで,早く復旧してほしいなという思いはありますけれども,なかなか関係の皆さんの考え方としては,まずは川線ということでありますので,そこについてはしっかり川線もしながら,山線のことについても3県で意見交換,協議をしながらしっかりと前に進めていくような方向で対応していきたいというふうに思っております。
(記者)
知事としては,復旧を目指していく上では,山線の先行再開についてはもう諦めるじゃないですけれども,そこは仕方ないかなと。
(知事)
やはり3県一緒にこれは進めていかなければいけないと思っておりますが,熊本県は現時点では川線をまずというスタンスだというふうに理解をしておりますので,そこら辺はやはり川線とつなぐということもこの利用の促進,利用の在り方としては必要な部分というものもありますので,そこはなかなか山だけを先にというのは難しい面があろうかなと思っております。やはり人吉とつなぐ,つながるという部分と,そこから先の川線,これ,一体的に活用することが山線の活用の在り方としても望ましいという部分もあるんじゃないかと思います。
(記者)
今先ほどお話にも出ましたように,3県の協議というのは熊本の知事の呼びかけで受け応えるような形でしたけれども,現状,進捗とかはいかがですかね。
(知事)
一回3県で集まった,事務担当レベルの課長が集まったと聞いております。そこでは,一応3県として復旧を目指す方向で取り組んでいこうと,定期的にまた集まったりしようと,そんな話があったというふうに聞いております。
(記者)
その集まったのは熊本の知事が呼びかけた後に集まったということですか。
(知事)
そうですね,後ですね。
(記者)
どこで集まったのですか。
(知事)
どこに集まったか,そこはちょっとよく聞いておりませんけれども。
(記者)
先ほど出た奄美海運の減便について,現在,そこの航路は県と国が補助している航路だと思うんですけれども,今後,船員の数が戻れば,週5便に戻してほしいというような要望は県として伝えるのでしょうか,それともそこは事業所判断としてなるのでしょうか。
(知事)
5便を4便にということで,県としても現在の状況の中ではやむを得ないのかなと思っております。そうした中で,物流とか人流の実態等も踏まえて,どうしてもそれが4便でなくて5便でなければならないというような事情があれば,また対応を検討していきたいというふうに思います。
(記者)
スポーツ・コンベンションセンターの設計費のおよそ9億円の予算計上が次のステップだったかと思いますが,その後,検討状況等,いかがでしょうか。
(知事)
今朝,報道でもありましたけれども,この前の3月の議会においてさまざま,県議会の皆さんからもご論議をいただきました。その中で,建設費が高騰している,具体的に一体本当に幾らになるのかと,今概算で406億円というふうになっているわけですけれども,この規模が今後どうなるのかというような,建設費をもう少し正確にはじいた上でなければ議論が深まらないというようなご意見をいただいて,その金額を提示するためにはしっかりと設計をした上でなければできないということを私どものほうから申し上げたところであります。
したがいまして,今後のさらなる議論を深めるためには,今回できるだけ早く設計費の計上をした上で設計をしていくということが必要だということで,できるだけ早くということで,6月の議会に提案する方向で今最終的に金額の精査等を行っているところであります。
(記者)
当初,設計費9億円だったと思いますが,額はそれから変わる可能性があるということですか。
(知事)
9億円というのも概算の見込みでありましたので,今精査中です。ただ,そう大きくは乖離しないのではないかなというふうに,今のところ見込んでおります。
(記者)
あと,観客席の議論があったかと思うんですけれども,減らすのか,経済効果がどうなのかという,そのあたりの検討状況はいかがですか。
(知事)
12月の議会のときに,できるだけコストを何とかすべきではないかというようなご議論もありましたので,どこが削れるかということで,前回,当局の考え方としては削れるとすればこの8,000席を7,000席に減らす。7,000席であればこれまで見込んでいたいろんなイベント等の需要への影響というものは限られたもので,大きく変わらないだろうということで,あえて減らすということで,15億円ぐらいですね。初期投資を減らすことができるということでご説明をしたわけでありますが,一方で,経済効果という観点からは,毎年4億円ずつの差が出るということで,これは30年使えば120億円ですし,50年だと200億円と,初期投資とこの経済波及効果,どちらを重視するかということで,ご指摘もありましたので,そういった観点から再検討しますということになっております。結果,どういうふうにするかということについては,予算の説明のときに財政課からしっかりまたご説明をしたいというふうに思っております。
(記者)
現時点でどう,1,000席減らすかどうかみたいな結論は出ていないということですか。
(知事)
今,最終的に精査をしております。
(記者)
どっちの方向でとかはないですか。
(知事)
予算の説明のときにさせていただきたいと思います。
(記者)
この体育館,大きな予算規模の中で改めてどういうふうに検討して進めていくか,そして県民にどういうふうに理解を求めていくか,教えてください。
(知事)
スポーツ・コンベンションセンターというのは,長年の県の課題として,今の体育館が築65年経つ中で,もう大分前のものでありますから,その後の状況変化の中で非常に狭隘であるということと,老朽化していて安全に県民の皆さんにスポーツ,健康増進,こういったことをしていただく環境が失われつつある,そういう中でできるだけ早くこれを解決しなければならないということであります。
そうした中で,基本構想検討委員会の中で具体的に場所ありきではなくて,どういったものが必要かということで,最低,県大会が開催できるぐらいの規模のものをつくるべきだということでご議論いただいて,まとめていただいたということでありますから,フロア面積については,具体的にはバスケットのコートでいえばメインアリーナで4面,サブアリーナで2面の計6面,これが必要だということであります。
そういった規模を前提とした上でできるだけ早く建設をする,また体育館の使用をそのままでいろんなコンサート,イベント,こういったものにもスポーツ利用のない日に活用するということで,収支を改善できる,そういった期待もありますので,そういった方向でやっていきたいと。
ただ,コストが非常に上がっているという今の物価の上昇の局面において,これを財源をどう確保するかということで,先ほど申し上げた建設費が406億円と今見積もっていますが,設計をした上でまた建設費を見積もっていく,そして財源を確保していくということで,今まで基金を積んでいる部分とか,あるいはできるだけ金利負担を減らす,こういったような工夫もしながら長期的に30年,通常のやり方でPFIから変更して起債をしてというような,いろいろ工夫をしながら年間の一般財源負担をできるだけ減らしていこうと。そういった考え方で今のところ約10億円ということでありますから,何とか10億円であれば全体の1,000億円程度の県の公債費の中でしっかり安定的な財政を行っていくことは可能であると,こう考えておりますので,そういった点について県民の皆さんにもご理解いただきながら進めていければというふうに思っております。
(記者)
先ほど3県で課長レベルで集まったとのことですが,これはその今後の協議体の在り方だったりとか,いわゆるあいさつだったりとか,情報共有をしたのか,そのあたりの中身についてはいかがでしょうか。
(知事)
私が聞いているのは,3県集まって各県とも山線の復旧に向けて取り組んでいくと,こういったことを確認をし,また今後引き続き意見交換等を行っていきましょうということであったということで,そういう意味では顔合わせ,あいさつ,そういったようなことだったというふうに思っております。
(記者)
その課長レベルでの意見交換というのを今後も継続していきたいということでよろしいですかね。
(知事)
はい。
(記者)
先ほど質問がありましたスポーツ・コンベンションセンターの予算についてなんですが,6月定例会に提出される予定の,その設計に関する予算について,予算額は今調整中ということでお話しいただいたかと思うんですけれども,その内容についてどのような経費を,また含まれる見込みかというのを現時点で教えていただければと思います。
(知事)
設計費ですから,中身といっても基本設計,実施設計を行うというのが中心であります。一方で関連する経費として,事業者を,設計主体をどういうふうに選定をするかというような関連の経費や,調査費みたいなものも一部含まれるだろうというふうに思っております。
(記者)
22日から始まる国のガソリンの補助金に関してちょっとお伺いしたいんですけれども,鹿児島はガソリン価格,全国最高値ということで,一時的な応急処置にすぎないという意見であったり,またガソリン税の暫定税の廃止を求める意見とかも野党から出ていたんですけれども,知事として一定の効果を期待されているのか,それとも応急処置というふうな受け止めをされているのかというのをお伺いできればと思います。
(知事)
ガソリンが非常に全国的にも高い中で,鹿児島がさらに高いということで,しばらく全国1位,ちょっと直近2位になっていますけれども,それでも191円90銭ですかね。政府のほうでこれを引き下げるということをされるということでありますので,そういった面での効果というのは期待をしたいというふうに思っております。
ただ,どうしても構造的になぜ高いのかということについては,一つは,離島を含めて製油所等からの距離というものがやっぱりあったりして,コストが大きくなっているのではないかとかいうような指摘もあります。ただ,いろんな要素があるんだというふうには思っておりますので,そういった構造的なところというのをどういうふうに改善できるかというと,なかなか難しいところもあろうかというふうに思っております。
ただ,こういった政府の対応というのもよく地域の実態に合った形で,そういった部分も含めてしていただければ大変ありがたいというふうには思っております。
(記者)
県として今,補助とか考えているものは,もしあればお教えいただけると助かります。
(知事)
今後,政府のほうの5月22日以降で何かということは,今,特段対策はございません。
(記者)
先ほどの質問で,設計費の9億円について今精査中で大きく乖離はないだろうということだったんですけれども,これ,変わるとしたら増えそうということでしょうか。ちょっと減りそうという,そこについてはどう考えていらっしゃいますか。
(知事)
そこも含めて精査中ということで,いろんな要素があると思いますので,物価,人件費の高騰もありますので,そこをどう見込むかとかいうことについては,また予算の説明のときにご説明したいと思います。
(記者)
仮に7,000席とした場合に,あまり減らしたことで施設としての影響はないというふうに考えていらっしゃるということだったかと思うんですけれども,その根拠といいますか,それはどういう点でそういう判断をされるんでしょうか。
(知事)
変わりがないというのは,先ほど申し上げたようなコンサートとかイベントというのが,私どもプロモーターから聞いているところで7,000,8,000人規模のイベントと,5,000,6,000人規模のイベントといったようなカテゴリーの中で,どこで開催をするかというようなことを考えていらっしゃるというふうに聞いておりますので,そういった意味で,7,000,8,000席ぐらいのカテゴリーのものが,8,000が7,000になっても対応できると。これが6,000とか5,000になると,8,000人規模で呼べたものが呼べなくなるという影響が生じてくると,こういうことであります。もちろん,8,000席が7,000席になることで座席数が減りますから,その分の実際の収入とか,そういったものは減る部分というのはあろうかと思いますけれども,イベントとかの誘致に与える影響というのはないというふうに聞いております。
(記者)
その体育館の座席数を減らすかもしれないということでコスト削減を考えていらっしゃるかと思うんですけれども,それ以外の体育館の機能とか,そういうことの変更というのは考えていなかったか,改めて教えてください。
(知事)
特に機能というのは,フロアですから,フロア面積は特に変更しないということで考えております。やはり県大会は最低開けるぐらいの規模ということで考えておりますので,なかなかここを減らすということになりますと,今の体育館が狭隘であるということに対する解決にならないのではないかというふうに思っております。
(記者)
夏の参院選に自民党公認で立候補予定の園田修光さんの決起大会が先日ありまして,知事がマイクを握って大変気合の入った応援演説をされていらっしゃいました。まず大会に出席されて演説をされた理由をお聞かせください。
(知事)
園田修光さんからご案内をいただきまして出席をしたわけでありますけれども,今回の参院選について何人か候補者いらっしゃいますけれども,いろいろ比較して考えたときに,園田修光さん,参議院,衆議院,それぞれ1期ずつやって10年間,国政の中心で活躍をされ,参議院の厚生労働委員長をされたり,そのほかに党の中でも奄美群島の振興に関わる特別調査会で事務局長をされたりということで,県内のそういったいろんな事情とか課題,こういったものも認識をされ,今後,我々が直面している少子高齢化の問題,医療,介護,福祉,こういった部分についてもこれまでは尾辻先生もそういった分野で大変ご尽力をいただいていた,その部分についてしっかりと引き継いで今後も県政,あるいは国政の場で活躍をいただける方ではないかというふうに考えております。
(記者)
そうしますと,今回の参院選で塩田知事は園田修光さんを応援されるということを表明されたということでよろしいですか。
(知事)
この前も応援をしておりますので,そういうことでよろしいのではないでしょうか。
(記者)
現在,園田さん以外に2人立候補を予定されている方がいらっしゃいますけれども,現段階でほかの候補者から決起大会への出席や応援演説を求められたりしていらっしゃいますか。
(知事)
特にはございません。
(記者)
今後は,その依頼があった場合はどのような対応をされますか。
(知事)
あまりあっちもこっちもというわけにはいかないと思いますので,あるかどうかも分かりませんが,あまりそちらに行くのもどうかなと思います。
(記者)
あまり,これまでは特定の政党に肩入れをされるようなことはないというようなことを,以前,宮路さんの応援演説されたときにはそのようなことをおっしゃっていたと思うんですけれども,今回は自民党の園田さんに肩入れをされるということですか。
(知事)
園田修光さんが自民党だから応援するわけではないんですね。それは宮路拓馬さんも自民党だからではないんですね。その候補者をどういうふうに見て,今も申し上げたとおり,政策的な,そういった素地といいますか,そういったようなことを検討した上で,どの候補者が適当な方かということを考えて応援をする,しない,そういったことを考えていると,そういうことです。
(記者)
自民党に肩入れをされているわけではないと。
(知事)
自民党ということで応援をしているわけではありません。
(記者)
昨年の知事選では各野党の方々ですとか,県民連合のほうに推薦を求められたりはしましたけれども,そのスタンスというのは今後も変わらないということでしょうか。
(知事)
そこは幅広く支援をお願いしたいというところは変わっておりません。
(記者)
現在,職員採用の募集,されていらっしゃると思います。選考枠については試験も始まっているかと思いますけれども,今年の状況,現時点ではどのように見ていらっしゃいますか。
(知事)
どうでしょう。まだ具体的に状況というのは私のところに報告は来ておりませんけれども,全体的な傾向として,やはり人手不足がありますから,県の職員も採用活動に向けては大変厳しいことになるのではないかというふうに予想はしております。そういった中で県としてもいろんな若手職員のOB・OG訪問みたいなものへの対応とか,そういったことで若い人たちに積極的に県庁における仕事の意義とかやりがいとか,そういったこともご説明もし,ご理解いただけるように努力をしていきたいと思っております。
また,ここずっとしばらく,これは全国的にほかの職場でもそうですけれども,専門的な技術職員,こういったところが非常に不足をしているので,農業技師とか土木技師とか保健師とか,そういった部分についてもしっかりと必要な人材を確保できるように努力はしていく必要があると思っております。
(記者)
どの業界も人手不足で人材の取り合いというのが激しくなっていますけれども,鹿児島県で働く魅力というのを知事からアピールいただけますでしょうか。
(知事)
鹿児島県は南北600キロ,非常に幅広い地域で,それぞれの土地に多様な地理的な特性とか文化とかありますし,離島という非常にすばらしい環境もあって,そういったところでも仕事ができる,そしてまた幅広い産業であったり農業であったりということがありますので,そういう中で県庁の職員として仕事ができる,県民の皆さんのために貢献できるというのは大変やりがいのある,意義のある仕事が多いのではないかというふうに思っております。
(記者)
空港の駐車場の件なんですが,ハードの投資を,ハード的な対応を検討する必要があるとおっしゃったんですけれども,それは国に対して投資をお願いする必要があると先ほどおっしゃっていたんですけれども,国に整備を求めていくということを検討したいという意味でおっしゃったんでしょうか。
(知事)
そうですね。主体としては国にまずご理解いただいて,していかねばいけないというふうに思っておりますので,いろんなやり方はあろうかと思いますので,今,年限を区切って管理だけを委託している中で,もう少し長期的にそういった主体にそういったことをしていただくのか,それも国のほうからやっていただかなければいけない部分だと思いますので,まずは国にそういったことをご理解いただくようにお願いしなければいけないと思っております。
(記者)
先ほど設計費の議案を6月議会にということでしたが,補正予算に設計費が計上されるという理解でよろしいでしょうか。
(知事)
補正予算でいいんだっけ。債務負担行為も含めて補正予算で。
(財政課長)
議案と予算案の両方ということです。
(知事)
ということのようです。
(記者)
では,後から事務方にお伺いすればご説明いただけるということでよろしいでしょうか。はい,分かりました。
(幹事社)
では,川内原発について質問のある方はいますか。
(記者)
4月に南日本新聞社で実施した県民へのアンケートの結果についてちょっと受け止めを伺いたいと思います。
質問,川内原発への新しい建設への賛否を伺ったんですけれども,反対が51%,賛成が42%ということで,1,042人の方が回答いただいたんですけれども,この結果に対する受け止めという,率直な受け止めを伺いたいです。
(知事)
3号機についてということ。
(記者)
3号機というか,エネルギー計画で玄海で廃炉した分を川内に建て替えるという話が,道筋が描かれて,それで新しく川内原発にもう一基建てることについての賛否を伺いました。
(知事)
政府のほうの考え方として,玄海で1号機1つ,原発を1基減らしたら,その同じ会社に属する別のところで1基,リプレースという位置づけにできると,そういったような仕組みができたと,こういうことで,それについて,それを基に川内原発に玄海の分が振り替わるというか,そういったことについてと,そういうことだと思いますが,まだそういった道筋ができたというか,全然,九電のほうでそういうことを考えているということではないというふうに承知をしております。
そういった原発についての新たなということは,今の恐らく県民の皆さんのアンケートの結果ということで,やはりそういった原発に対する安全性について,不安に思ったり懸念があったり,そういったことの表れなんだろうなと思っておりますので,そういったこともしっかり踏まえて,事業者のほうでは対策も検討していただきたいと思いますし,県としても新たな建設うんぬんに限らず,しっかりと原発の安全性ということについては今後も取り組んでいきたいというふうに思っております。
(記者)
ちょっと質問の説明が悪かったんですけれども,エネ基で建て替えの道筋ができて,純粋な建設というのも,建て替えというのも含めて川内に新しく建設することについてどう考えますか。
(知事)
それは今3号機ということも含めてであれば,それについては凍結しますということはこれまでもはっきり申し上げておりますので,そこは変わっておりません。
(記者)
あと,8月に川内原発が再稼働してから10年を迎えるんですけれども,この10年間で見えた課題を県民に聞いたところ,使用済み核燃料の問題が最多で29%だったんですけれども,プール共用化などをしても,川内原発,2031年にプールが満杯になる見通しです。あと6年後という状況なんですけれども,県として燃料問題の解決策というか対応というか,事業者と協議されたり話し合われたりというようなことはこれまでされているんでしょうか。
(知事)
使用済み燃料の再処理については,これは国のほうで,六ヶ所のほうで再処理施設をしっかりと稼働させていくという方向だと思います。これがなかなか予定どおりいかずに何度も延長されて,今,2026年度にということになっているということでありますから,国においてそこはしっかり対応していただきたいと思っております。
県としてそれについて何ができるかというと,非常に限られた中で,原子力規制委員会のほうにプールの共用等,事業者のほうでされる場合に,その安全性についてしっかりと県の専門委員会のほうで議論をしていただくということで,安全性について確認をしていくということはありますけれども,再処理施設の稼働を早くするとか,そういったことは国においてしっかり対応をしていただきたいというふうに考えております。
(幹事社)
それでは,終了したいと思います。
(広報課)
これをもちまして知事の定例記者会見を終了させていただきます。
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