太陽エネルギーのパッシブな利用
対策の概要
太陽の熱を蓄えて利用する
年間を通じて温暖な鹿児島県でも冬期は低温となり、暖房機器が必要になります。そこで島嶼部と比べ、暖房の必要性が高い一方で、冬期の日照時間が比較的多い本土部では、この豊かな冬の太陽の熱エネルギーを上手に利用したパッシブヒーティングを活用しましょう。
計画の原則は、(1)太陽エネルギーを取り入れること(取得)(2)熱を貯えること(蓄熱)(3)熱を閉じ込めること(断熱)です。南面を集熱面として、熱容量の大きな壁・床等に太陽熱を蓄熱し、日没後もその輻射熱を利用することがパッシブヒーティングの基本的な仕組みです。この手法によって、室内環境を快適にしながら、光熱費を抑えることができます。
図2-4建築的手法と設備的な手法による温熱環境の快適化
太陽エネルギーをパッシブに利用することで、室内の気温を快適な状態に近づけることが可能です。しかし、真冬や真夏のように屋外の条件が厳しい時期には、パッシブ手法だけでは室内を快適な温度に保つことは困難です。このような時期は、エアコン等の設備機器を補助的に使用します。一時的には設備機器を使用することになりますが、全てを設備機器に頼っている一般住宅と比べ、その使用頻度は少なく、エネルギー消費量を削減することができます。
※パッシブクーリングは通風や夜間の放射冷却、植物の蒸散作用により室内の気温を下げる取り組みです。(01、02、03参照)
主な手法
●ダイレクトゲイン(直接蓄熱)型
●付設温室の設置
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください