下手錫杖踊(菱刈町の錫杖踊)(しもでしゃくじょうおどり)
錫杖踊の由来は,戦国時代の島津氏による三州統一時までさかのぼります。当時,伊佐地域に大きな勢力を持っていた土豪・菱刈氏の大口城を島津義弘が攻める際,下手水天神社に戦傷祈願したところ,城を落とすことができました。そのため,義弘は水天神社で戦勝及び社殿寄進の祝典を行ったところ,近くの黒板寺の修験者・盛良法印が,この「錫杖踊」を創案し,奉納したと伝えられえています。
踊りの構成は,踊り手が男子青壮年12人から16人,歌い手が2~3人で,2列隊形で右手に錫杖(修験者等が使う法具の一種),左手に鎌を持ち,歌い手の歌にあわせて錫杖をシャラッ,シャラッと小気味よく振り鳴らしながら踊ります。修験道の影響をしのばせる踊りです。
伝承活動は,下手錫杖錫杖踊保存会を中心に行われており,昭和37年10月24日,県無形民俗文化財に指定されています。
なお,11月28日の水天神社の例祭「下手水天祭」で奉納されています。
公開日時
11月28日
公開場所
開催風景
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