更新日:2020年4月10日
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日時:令和2年4月10日(金曜日)午前11時00分~午後0時25分
場所:6階大会議室(県庁6階)
(広報課長)
(知事)
県民の皆さまにおかれましては,感染症拡大防止へ向けまして徹底した手洗い,そして咳エチケットに本当にご協力を賜っております。心から感謝申し上げます。引き続き,感染拡大防止へ向けてよろしくお願い申し上げます。
また,医師・看護師の皆さん,本当に厳しい状況,環境の中で医療に当たっていただいております。心から感謝し,敬意を表させていただきます。
また,検体を運んでいただいている皆さま,そして検査技師の皆さま,過酷な環境の中で労働環境の中で本当に頑張っていただいております。心から感謝し,敬意を表させていただきます。引き続き,よろしくお願い申し上げます。
また,鹿児島県におきまして感染者が4例確認されております。感染した皆さまは今,ウイルスと闘っております。県民一緒になってウイルスと闘っていかなければなりません。県民一緒になってこの緊急事態を乗り切っていかなければなりません。
こうした感染者,そしてその家族,関係者の皆さまへの偏見・差別・誹謗中傷・いじめは断じて許されることはありません。県民の皆さま方におかれましては,そうした行為のないように,ひとつよろしくお願い申し上げます。みんなで一緒になってこの事態を乗り切っていかなければなりません。ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
(知事)
また,県内の経済情勢も非常に厳しくなってきております。先般,金融政策資金繰り支援,そして一人親家庭,フリーランスを含めて緊急支援対応策第一弾をまとめさせていただきまして,今,実施しているところであります。そして,さらに経済情勢,厳しさを増してきていると思います。
今般,今日,緊急支援対応策第二弾をまとめましたので発表させていただきます。お手元の資料をご覧ください。
まず,終息が見えた段階での独自の経済対策であります。県内の飲食店・宿泊施設等,非常に厳しい状況になってきております。そうした県内の飲食店・宿泊施設等で利用できる本県独自のプレミア付商品券を発行いたします。商品券の発行にあたっては,臨時休校により大きな影響を受けた子育て世帯に対し手厚くしたいと考えております。
県内の飲食店での消費を促すために,飲食店での支払いに利用できるスマートフォンのアプリ等を活用した割引クーポンを発行いたします。県民による県内の宿泊施設等の利用について,宿泊料助成を行います。県民の方に県内の宿泊施設を一層使っていただき,鹿児島ならではの良さを再認識していただけるように利用促進を図ります。
新型コロナウイルス感染症の影響により,さまざまなイベントが中止になったところであります。中止になったイベントに代わる新たなイベントを開催する場合や再開する場合に,これに対して助成を行います。鹿児島地産地消推進店,県内の農林水産物を販売する量販店等と連携して,県地産農林水産物の消費拡大キャンペーンを実施してまいります。
これらの取り組みを含め,速やかに実効性・即効性のある消費喚起策をどんどん実施してまいります。
また,第一弾の緊急対策に引き続き,県民や事業者の皆さまの声に寄り添い切れ目なく各般の施策を展開するために,県として緊急に講じる対策を第二弾としてまとめたところであります。
次にお手元の『緊急対策第二弾』をご覧ください。
まず,1の中小企業の更なる支援であります。
中小企業の資金繰対策につきましては,引き続き全力で取り組んでまいります。事業の継続を強力に支援するために,第一弾で創設いたしました新型コロナウイルス関連緊急経営対策資金の要件を緩和し,実質無利子化することといたします。無利子の対象につきましては,県独自で4千万円まで引き上げたいと考えております。
県の補助金の交付先となっている事業者が資金繰りに影響を受けている場合には,交付時期の前倒しにより支援をいたします。
感染拡大に伴い,合同企業説明会などの就職関連イベントが次々に中止になったところであります。このため,2021年3月卒業見込の県内大学生等の就職活動を円滑に行っていただくために,合同企業説明会に代わるWEBを活用した合同企業説明会を開催することといたします。
中小企業者が行う新たな取り組みのうち,既存の顧客・商圏を超えた販路開拓,他の事業者のモデルになるような効果的な提案を支援いたします。
次に,現時点で講じうる需要創出・消費喚起策であります。
外出自粛等が広がる中で,飲食店等の経営環境が急速に悪化しております。そのような中においても新たな需要への対応を図るために,デリバリーやテイクアウトに取り組む飲食店等を支援することとし,容器購入や配送車リース料等初期費用に要する経費の補助を行います。
訪日外国人等の減により,鹿児島黒牛・ブリ・カンパチなどの本県特産品の販売機会も減少しております。県特産品協会のホームページのリニューアル,大手インターネットショッピングモールを活用したWEB物産展の開催により,本県特産品の消費喚起を図ります。
特産品の消費拡大のために,ふるさと納税の返礼品等を充実させてまいります。
次に,子育て・こども支援であります。
特別支援学校に在籍する児童生徒につきましては,医療的ケアを必要とするなど罹患した場合に重症化するリスクが高い人もおります。日常的に接する教職員も含めてマスクが必要不可欠でありますので,県の備蓄用マスク,4万枚を県立特別支援学校の児童生徒及び教職員に配布いたします。
子ども食堂の開催にも影響が生じております。子どもたちの食や居場所の確保が懸念されております。感染拡大防止に向けた対応を行ったうえで,活動を行う子ども食堂に対しまして,子ども食堂の開催に代えて実施する弁当配布等に要した経費に補助を行い,子ども食堂の活動を支援いたします。
次に,感染症対策の充実であります。
離島における感染拡大の防止,住民の不安解消のための取り組みとして,先に実施している奄美空港などに加えて,鹿児島港においてもサーモグラフィーを設置するなど水際対策を強化いたします。
感染者が立ち寄った事務所等においては,売上の減少,風評被害等により営業が大きな影響を受けているところであります。このような中で当該施設等に対する風評被害の抑制,事業者の業績回復を図るため,感染者の立ち寄り先店舗等の消毒費用について補助を行います。
入院治療の必要のない自宅療養の対象となる患者に対しまして,電話等情報通信機器を用いた遠隔での健康状態の把握,医師の診療等を実施できるように必要な機器の整備に対して補助を行います。
離島の感染者を搬送する際には,自衛隊ヘリや海上保安庁の艦船等を利用することとなります。その際の二次感染を防止するため,感染症患者隔離搬送バッグを保健所に配布いたします。
県内における感染者の発生等により,今後,外来患者の増加も想定されるところであります。こうした場合に備えまして,感染症指定医療機関等におきまして,非接触型の体温計などの備品を増強いたします。
旅館・ホテル等で行われる衛生管理等に関する従業員研修に対しまして,講師を派遣し,営業者や従業員の皆さまに施設や飲食に関わる基本的な衛生管理を学んでもらうことにより,感染拡大防止の徹底を図ってまいります。
以上,今回とりまとめました緊急対策についてご説明いたしました。県民生活・県の経済は大変な状況であります。今後も事態の推移に応じて,機動的に切れ目なく,更なる対策を講じてまいります。
引き続き,県民の皆さまと一緒になって,オール鹿児島で闘い,乗り切っていく,そのつもりで望んでいきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
(広報課長)
(知事)
もう一つ発表事項があるので,それを言ってからお願いします。
(知事)
もう一つ発表事項があります。
藺牟田瀬戸架橋工区の開通日と橋の名前の決定についてであります。
藺牟田瀬戸架橋工区につきましては,令和2年8月29日に開通することといたします。また,橋の名前につきましては,「甑大橋」といたします。中甑島と下甑島を繫ぐ架橋建設につきましては,甑島の島民の方々の強い要望を受けまして延長およそ1.5kmの架橋・橋梁を含む計画延長5.1kmの区間につきまして,藺牟田瀬戸架橋工区として平成18年度に事業着手し,整備を進めてまいしました。
甑大橋につきましては,薩摩川内市において橋の名前の選定を依頼したところでありますけれども,橋の公募を行ったうえで今回,甑大橋と決定したところであります。
藺牟田瀬戸架橋工区を開通することによりまして,甑島の上甑島・中甑島・下甑島の間の自由な往来が可能となり,救急医療体制・災害応援体制の向上,観光業・水産業の進行など,地域の発展に寄与するものと期待しております。
県といたしましては,引き続き,開通に向け工事を進めてまいります。
発表事項は以上であります。
(広報課長)
(幹事社)
まず,緊急対策の方について質問をさせてください。第二弾に係る対策費の総額はいくらになるでしょうか。お願いいたします。
(知事)
今,具体的な対策の費用について詰めているところであります。それがまとまり次第,また皆さま方にお伝えしたいと思います。
(記者)
水際対策として鹿児島港にサーモグラフィーを設置されるということですけれども,同じ水際対策としては中央駅や鹿児島空港での対策も考えられるかと思うんですけれども,交通の多さという点では。その点は何か考えられていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
鹿児島空港におきましては,空港独自のさまざまな対策・対応を取るべく今,対応していただいているというふうに思っております。今後,今サーモグラフィーが生産が追いつかないという状況でありまして,県といたしましてもサーモグラフィーを確保すべく今,最善の努力をしているところであります。このサーモグラフィーを,引き続き必要な所には設置して水際対策の強化を図っていきたいと,そういうふうにも思っております。
中央駅に関しましては,JR九州とも協力しながら水際対策の強化に今後とも努めていきたいというふうに思っております。
(記者)
中央駅に関しては県も協力
(知事)
そうです。当然,そのとおりであります。県も水際対策というのも本当に重要だというふうに思っておりますので,今,離島において検温して対応して当たっておりますけれども,そういう形の中でみんなで一緒になって取り組んでいくということが大事であり,そのように県としても全力で取り組んでいきたいと思っております。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
中小企業の融資の実質無利子化の取り組みなんですけれども,おそらく4月を越えることも難しいと,今,瀬戸際の状況の企業も多いと思いますが,この取り組みはいつぐらいから始める予定なんですか。
(知事)
現在,先般,とりまとめてもうすでに実施しております緊急支援策第一弾も実施してきておりますので,そういったものをできるだけ速やかに行き渡るような我々としても努力をしていきたいと思っておりますし,また,緊急対策第二弾につきましても,できるだけ早く,その予算も含めて実施できるように今後も努力していきたいとそう思っております。
(記者)
すみません。予算ということで言えば,6月議会まで待つ形ですか。それとも,専決とか臨時議会などを考えていらっしゃいますか。
(知事)
私といたしましては,先般の議会での議論の中でも議員の皆さま方から「緊急の場合は専決処分でどんどん」という話も一部議員の方々からもお伺いしておりますし,また,議会とも今後,引き続き,詳細に協議・協力しながらこの対策に取り組んでいきたいと思っております。
その点に関しましては,議会の皆さまも本当に協力して,一緒になって全力で取り組んでいこうと。コロナ対策に関してそういうことでありますので,できれば我々としては議会の皆さま方に説明し,理解を得たうえで専決処分を行っていきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
今回の第二弾に加えて,終息した後の経済対策を示されたという。これは知事としては,やはり事業者の皆さんに安心感というと違うかもしれませんが,先行きに対してメッセージを与えたいという思いがあったんでしょうか。
(知事)
企業の皆さんは先行きが見えない中で本当に今,厳しい状況の中で本当に頑張っていただいております。一緒になって我々も取り組んでいきたいというふうに思っております。終息が見えた段階では,我々としても実効性・即効性のある対策をどんどん打っていきますので,そこまでなんとか一緒に乗り切っていきましょう,ということでもあります。
ぜひ,この終息が見えた段階でも今日言ったプレミアム商品券もそうでありますけれども,そういったものを通じて需要が喚起されてまた元通りの事業ができるように,我々も全力で取り組んでいきたいと,そのメッセージということもあります。
(記者)
あともう1点すみません。制度融資なんですが,第一弾,前回は500万円上限でということだったと思うんですが,やはり,事業者側なり,経済団体からの要望とか声が大きいうえでの今回の緩和になるんでしょうか。
(知事)
事業者の皆さまもそれぞれいろいろな事情があって融資額に関しては「これぐらいの融資でいい」「もうちょっとあったほうがいい」とか,非常にある意味ではそれぞれの立場に立った融資というのが必要だなと,そういう状況の中でいろいろな融資の制度を設けているということであります。
(記者)
より柔軟にしたという
(知事)
そうです。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
1点だけ。財源なんですけれども,令和2年度の一般会計補正予算で対応するのですか,それとも予備費で検討してるんでしょうか。
(知事)
今,そこあたりを含めて検討しております。
(記者)
私も1点だけ。細かいことかもしれないんですけれども,農林水産物が今売れなくて困っている中でWEB物産展ということなんですが,県の特産品協会にはすでにホームページがあります。この大手民間組織の活用ということは,県が手数料とかを肩代わりするとかそういう助成のことというふうな理解でいいでしょうか。
(知事)
特産品協会についても,私のほうから専務理事さん,そして事務局長さんに来ていただきまして,やはり今は販売というのはなかなか難しいけれども,対面は難しいけれどもネットの販売というのは,今非常にできるだろうという形の中で,今,最善の策はネットでいい物をたくさん購入していただくような,そういう方策をとりましょうということで指示いたしまして,今,特産品協会のホームページの中でいろいろやってきていただいております。
それだけではなくて,あらゆるサイトを使って行おうということであります。今,まだ途中経過ですからなかなか言えない部分もありますけれども,大手のネットサイトとか,いろんな大手のショッピングセンターさんのネット販売とか,さまざまなことが考えられますよね。そういった方々とのいわゆる交渉役とか,そこを繫ぐ役とか,そういうことができれば,それから先,また生産者の方々とJAさんも含めていろんな方々と連携しながら,私たちが繫いでそこにいって販路をどんどん拡大していくとか。
やはり,今,現状からするとさまざまな努力をしていくことが大事だと思うんですよ。いろいろな努力をしながら,いろいろな形で販路を拡大していく。今,その中ではネットというのが一番有効ではないかと我々は判断しておりますので,ネット販売,いろんな,どういうのがあって,どういうことをするのかも含めて,今必死に探しながら,そして今,交渉しているところもありますので,交渉しながらネット販売を強化していきたいなと,そういうふうに思っております。
その先のネット販売のルートがたくさんできれば,その分,販路,販路開拓,そして販売の量というものも増えていくことになるわけでありますので,そういったことも踏まえながら,我々としては必死で努力していきたいとそういうことであります。
(記者)
ということは県としては大手の外部のサイトにお願いをして
(知事)
お願いして,そこを繫がなくてはいけませんよね。その努力を今,一生懸命,県としてはやっているところであります。
(記者)
手数料の助成とか,そういうことではないわけですね。
(知事)
将来的にさまざまなことをまた検討させていただきます。
(記者)
コロナの事態終息が見えた段階でのお話になりますけれども,知事は現状の鹿児島県の感染の状況というのはどういうふうに捉えていらっしゃるかというのを聞きたいんですが。
(知事)
これに関して。
(記者)
これじゃないですか。事態終息に見えたということですけれども,現状で鹿児島県の感染の状況というのをどう考えていらっしゃるかっていうのは関連ではないですか。
要は7都県で非常事態宣言が出ていて,鹿児島県はまだ4例目で数は少ないんですけれども,それが時間差で急激にこれから増えてくる段階で,だから今の対策が重要だとお思いなのか。今の現状について鹿児島県の現実をどういうふうにお受け止めでしょうか。
(知事)
この対策においてということで答弁させていただきますと,いわゆる,県内の基幹産業は観光と農業であります。観光においては,宿泊業そして飲食業・イベント業も含めて非常に今厳しい,これまでに経験したことがない状況にあるという認識でおります。そうした認識のもとに緊急事態対応策第一弾,そして今回第二弾を発表させていただいたということであります。
各県,そして全国におきましては,東京を含めて7都府県に緊急事態宣言が出されるなど,非常に緊迫した状況になりつつあるということだというふうに認識しております。
そして,鹿児島県においては,今,4例ということであります。全国的に見ればもう二桁というのがほとんどでございます。鹿児島県といたしましてはクラスターを含めて,そういったものを防ぐ,それを最優先にしながら万全の体制を取っていきたいとそういうふうに思っております。
(知事)
もし,私でよければある程度答えますし,細かい話であればあとで事務方がこの後に説明することになっておりますので,よろしくお願いいたします。
(記者)
若干,制度の具体に入る話であるんですけれども,1ページ目の県独自の経済対策で①,②,③あたりで対象の範囲はどのぐらいに現段階ではお考えでしょうか。
(知事)
それは事務方の話です。対象の範囲。
(記者)
先ほど「子育て世帯に手厚く」とおっしゃったのは,どのあたりにかかるんでしょう。①あたりに。
(知事)
子ども食堂,そして特別支援学校への支援ということであります。
(記者)
わかりました。
(幹事社)
ここからは県政一般についての質問に移ります。
まず最初に川内原発関連以外の質問とし,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。
それでは,最初に幹事社から質問させていただきます。
(幹事社)
新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが,知事は現時点で鹿児島国体の開催については,どう考えていらっしゃいますか。
(知事)
鹿児島国体につきましては,先般,ぶら下がりで表明させていただいたとおりでございます。
今,全国的に新型コロナウイルスで非常に厳しい状況になってきているわけであります。スポーツを通じまして国民の皆さま方に夢と希望を,光を灯すような,そういった国体を開きたい,開ければいいなとそういうふうに思って今,準備を進めているという状況であります。
(幹事社)
これからまた県内の状況,世界の状況がどうなるかによって判断が変わってくる可能性もあると思いますが,判断の時期,タイムリミットについてはどのあたりだと考えていらっしゃるでしょうか。
(知事)
国体は国内の選手での開催というふうになっているわけでありますよね。だから,今後の国内の感染の推移,そして状況を見なければならないというふうに思っております。
ここ今,緊急事態宣言が出されて5月6日までの1ヶ月という形が緊急事態宣言ということでありますので,その緊急事態宣言が出されて,その後の2週間というのがひとつの目安になっておりますので,緊急事態宣言が出されてその後の2週間の状況を見て,まずはスポーツ協会の会長さん,障害者スポーツ協会の会長さん,そしてスポーツ庁の長官等も含めて,行くことができなければWEBのテレビでの会議含めて,さまざまなことでまた話し合いたいなと,そういうふうに思っております。
いつ決断するのか,いつ決めるのかについては,そういった方々と協議をしたうえで共催ということになっておりますので,決めることになるというふうに思っております。
(幹事社)
それでは,各社から質問をお願いします。
(記者)
何点かあるんですけれども,緊急事態宣言が出たうえで今,東京だったりとかで対象となる土地から県外に出て行く,地方に出て行くという動きについて懸念の声も挙がっているところなんですけれども,この点について知事のお考え,帰省の点はこの前伺ったところですが,また伺えればと思っています。いかがでしょうか。
(知事)
安倍総理大臣も「緊急事態宣言が出された7都府県から地方への移動は控えていただく」というふうにもうすでに要請しているわけでありますので,そのような形の中で行動していただければと,そういうふうに私自身としては思っております。
(記者)
帰省されるとどうしても2週間というお話もあったんですけれども,観光とかでこのご時世でも来てしまうような方も,中には残念ながらいらっしゃるというところもあるんですけれども。その点の懸念についてはどうお考えでしょうか。
(知事)
私自身といたしましては,できれば7都府県の皆さま方におかれましては外出自粛というものが緊急事態宣言の中から出されているわけでありますので,それを守っていただきたいとそういうふうに思っております。
(記者)
別でもう1点。コロナウイルスが発生した際の対応なんですけれども,県と鹿児島市で分担している部分があると思います。
先般,鹿児島市の方で感染者が確認されましたけれども,その際の対応について所感を伺えればと思いますが,いかがでしょう。
(知事)
それはもう明快でして,法律上規定があって,つまりその保健所を設置しているところの,鹿児島市であれば鹿児島市が保健所を設置しているわけでありますので,そのところの市長さんとか,市の関係者が発表するとそういうふうになっておりますので,その分担ということになります。
(記者)
対応について何か思われることがあればという。先般,市の対応の際にラ・サール高校がホームページで掲載した文章を拝見すると,「無症状だったので隔離は要請されなかった」というところが記載されておりまして,会見でも無症状ということが割と強調されたような印象を受けたんです。
一方で国のほうは「無症状であるが感染者が多いというところが懸念される」というところを国の方では発信されている中で,その点どうリスクとして県民は捉えればいいのかというところを伺いたいんですけど。
(知事)
感染拡大防止の観点から,国の公表記事に基づいてさまざまな対応を今取っているということだと思うんですね。私の方からはといいますか,県の方からは,市に対しましてクラスターを防止するために万全の対策を取っていただくように求めております。
(記者)
国体もあるところでありますが,知事選挙も7月に控えているところでありますが,その点,影響っていかがお考えかというところ,どうでしょうか。
(知事)
今,私自身としては新型コロナウイルス対策について,取り組んでいるところであります。
(記者)
県の催しとしての知事選挙,日程だったりというところ対応というところの影響の点については,いかがお考えになられていますか。
(知事)
選挙をどうするかというのは,私がどうこうの話ではないと思います。
(記者)
候補者としてではなく,行政として知事選挙というところの催しをどうお考えなんでしょう。実施の日程であったり,ないしは
(知事)
それに関しては,事務方の方から答えた方がよろしいかと思います。私がちょっとすみません。これはテレビ報道で,NHKのニュースでちょっと見たところでは選挙に関してはそのままやって,そして不在者投票を使っていただくとか,なんかそういう話が出てましたよね。という記憶があるだけでございます。
(記者)
わかりました。
(記者)
午後から九州知事会の会議があるということですが,知事ご本人は医療や物資の面での広域連携のあり方についてはどういうお考えでしょうか。
(知事)
九州の知事の間でこの新型コロナウイルスの対策について,みんな一致結束して取り組んでいこうということであります。今日の会議でもみんなで協力しながら取り組んでいくことを確認するということであります。
そして,その中では,まずはPCR検査におきましても数が相当数増えてきておりますので,そういったことを検査をその県において可能な検体数を超えた時には,県をまたいで検査に協力してくれることも可能かどうかとか。また,防護服とかそういうことについても融通し合うことができるかどうかとか。さまざまなことが今あるわけでありますので,そういったことも含めながら,それぞれの県,今本当にすごいある意味ではギリギリの状況で対応されてるんじゃないかなというふうに思っております。鹿児島県以外はほとんどが,沖縄県はもう相当数の感染者が発生しておりますし,大分県も相当数二桁あって,またほかの県もほとんどが二桁になっているわけでありますよね。
また,今5人とか6人とか1日で発生したりとかして増えている状況でもあります。そうした中で,九州の各県が一致結束しながら取り組んでいくことを確認するということは非常に重要なことではないかなと,そういうふうに思っています。
(記者)
もう1点,知事個人のお話で申し訳ないんですが,自民党県連の今回推薦が決まったということで,そのコメントはいただけるんですか。
(知事)
今般,自民党県連の皆さま方からご推薦をいただくことができました。心から感謝申し上げます。
これまで私自身は県民が主役の県政,そして県民と共に歩む県政を推進したい。そういう思いで取り組んでまいりました。再び県民の支持が得られますように,森山会長はじめ自民党県連の皆さま方の強力なご支援・ご協力を得ながら,一緒になって取り組んでいく覚悟であります。
(記者)
事態終息が見えた段階というふうにあるかと思います。これはどういった段階でやるのか。県が独自に出すのか,それとも国の動向を見守るのかという点ですね。具体的に事態終息が見えた段階というのはどういう段階でしょうか。
(知事)
終息が見えた段階というのは,今こういう段階というのはなかなか言えるような状況ではないと思います。我々としては終息が見えてきた段階において,こういった措置を実効性・即効性のある措置を速やかに実施したいということであります。これは県独自のものであります。
(記者)
すみません。報告事項のほうに戻るんですけど,「マスクを4万枚配布する」とあるかと思います。この4万枚というのは無くなった時点で県としてはストックがゼロになるかという点と,あと,貧困世帯等もあるかと思います。どういう方に配るかというのが大事かと思うんですけど,県立特別支援校に決めた理由というのはどのような。
(知事)
それは先ほど述べたとおりであります。
(記者)
述べてない点として4万枚というのが,もし配り終えた段階で県の備蓄用マスクというのはゼロになるかどうかというのを。
(知事)
いや,ゼロにはなりません。
(記者)
まだストックがあるということで。
(知事)
あります。
(記者)
はい,ありがとうございます。
(記者)
新型コロナウイルスの感染者が出た際の公表基準についてお伺いをしたいのですが。感染者の立ち寄り先の公表基準について,県としてどういうふうな基準なのか教えてください。
(知事)
これは先ほど申し上げましたけれども,感染拡大防止の観点から国の公表基準に基づいて行っております。その基準によると,「感染者が不特定多数の者と接触する可能性がある行動歴については公表する」ということでありますので,その基準に従って我々は公表してるということであります。
(記者)
県知事選についてお伺いしたいんですけれども。自民党県連の推薦が決定したということなんですが,今後の知事の政策は,マニフェストなんですが,自民党の政策を踏まえたものになっていくということになるんでしょうか。
(知事)
そこらあたりは今後調整させていただきます。
(記者)
例えば,原発の政策だったりとか。
(知事)
原発の政策は,私は一貫しておりますので。再生可能エネルギーを推進することによって原発に頼らない社会を少しずつ作っていく,ということであります。
(記者)
すみません。森山会長が「県職員とのコミュニケーションが取れてないという声がある」というふうにおっしゃっていたんですけれども,その点はご自身ではどのように働きかけて。
(知事)
私はコミュニケーションを取るように努力してると思っております。
(記者)
すみません。あと,新型コロナの件で,先ほど国体の話で緊急事態宣言が出て5月6日まで,その後の2週間が目安ということで,その
(知事)
その2週間を目安ぐらいに,スポーツ協会とか障害者スポーツ協会,スポーツ庁のトップと何らかの形の中で意見交換ができればいいなと,そういうふうに思っております。
(記者)
じゃ,5月6日から2週間後ぐらいに意見交換をという。
(知事)
意見交換できればいいなと思っております。
(記者)
わかりました。
(知事)
どうするかというのは,決定はその後になると思います。後になると思います。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
一昨日,県は県庁東横の,新総合体育館についての質問です。県庁東側県有地の隣接地所有者と土地譲渡協議に入られました。3月議会でもさまざまな異論が出されて,コロナウイルスの影響で経済状況も厳しい中で,このタイミングで土地譲渡協議に入られた理由を教えてください。
(知事)
これは,このタイミングというよりも前からそういう形の中で土地の協議を行いたいということは,我々としては表明させていただいておりますし,また,議会の方でも,詳しく言うと定例会において基本構想の策定に向けた隣地所有者とのさまざまな協議・調整の状況を見守る必要があるということを報告をしたことを踏まえて行っているところであります。
(記者)
委員長の報告の中でそのような言葉があったと思うんですけれども。
(知事)
ですね,それを踏まえて協議を行うということであります。
(記者)
ただ,屋内スポーツ団体の陳情の審査結果というのは継続審査というふうになりまして,委員会の審査の中では本当にたくさんのいろんな意見があったんですけれども,委員長報告をもって県としては県民の理解が県庁東側での整備で県民の理解が得られたというふうに知事は理解された,ということでよろしいですか。
(知事)
だから先ほども言いましたけれども,いろいろな意見があるんですよ。それは議会含めてですね。いろいろな意見がありましたね。ありました。それは我々も謙虚に受け止めなきゃいけないと思っております。最終的にはそれを踏まえて委員長が取りまとめたわけです。ですよね。委員長が取りまとめて,その委員長の取りまとめに従って我々は隣地所有者と協議を開始すると,もうそれだけです。
(記者)
それだけとはいえ,協議に入るということは本格的に整備に向けた計画が動き出しているというふうに思うんですけれども。
(知事)
だって,もう何度も同じことを聞かれるので何度も同じことになるわけでありますけれども,いわゆる議会でさまざまな議論があって最終的に委員長がそういう取りまとめを行ったわけでありますので。その委員長の報告に従って我々は協議を進めているというところであります。
(記者)
わかりました。1月に県が体育館に関するアンケートを取りまして2,000件近く回答が寄せられて,そのうち1,400件に自由記述意見が書いてあったと思うんですけれども。知事は,これにすべて目を通されましたか。この1,400件。
(知事)
すみません。すべてに目を通していることはまだしておりません。
(記者)
なんで意見に目を通されないんですか。
(知事)
それは,私自身は企画部長という信頼する部長がいて,部長の方ですべてを目を通して,それについて私の方に報告を受けておりますので,報告は受けておりますので,それをもってそういうことだというふうに私は認識しております。
(記者)
当局がまとめられた38件,こういう意見がありましたというものを知事はご覧になっているという。
(知事)
そうですね。主な意見ですね。さまざまな意見がたくさん寄せられているけれども,だいたい傾向としてこういった意見,こういった意見,こういった意見というものが集約してあるわけですよね。そういった集約された意見の中でいわゆる報告を受けているということであります。
(記者)
常々,県民の声を聞くということは大事にされているので,その部分についてすべて目を通されないのはちょっと不思議に思ったんですけれども。
すみません,もう1点お願いします。この意見について,すべて公表すべきではないかと。どんな意見が何件あったかっていうのを公表すべきではないかということを議会の方からもそういう指摘があったんですけれども,県は個人情報に関わるということで非開示とされているんですけれども。このような指摘については,どう思われますか。
(知事)
部長の方からも答弁,委員会でもしてると思いますし,また,議会でも答弁してると思いますけれども,今回の調査はどのような体育館を作るのかと。どのようなものが相応しいのかと。交通量も含めてですね。そういったものに関する調査を行ったものでありますので。
(記者)
いろいろな反対意見もあったと思うんですけれどもその点が,たくさん思いを書かれた方々の意見がどのようにこの計画に反映されているのかなというのがちょっと疑問に思う部分があるんですけれども。今後どのように生かされるんですか,このアンケートは。
(知事)
今回のアンケート調査はそもそもどのような体育館が必要であり,どのようなものが相応しいのかと。交通も含めて何で来ますかということを聞くための調査でありましたので。
(記者)
それだけのためにされたということですか。
(知事)
そうです。はい。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
PCR検査の体制の拡充についてお伺いします。
いつまでに検査を何件するか。検査機関ですね,どこでされるかという具体的な今後の見通しをお聞かせください。
(知事)
皆さん方もさまざまな面で最近PCR検査が増えているというふうに認識されていると思います。確かにPCR検査の検査数が増えてきておりますので,今は本当に目いっぱい対応させていただいております。
この今の環境保健センターの方で対応させていただいておりますけれども,検査体制を拡充していきたいと,そういうふうに思っております。できれば来週中には検査体制が拡充されるべく今,取り組みを進めているところであります。
(記者)
検査体制の拡充というのは検査機関をまた増やすとか,そういったことになるんですか。
(知事)
そうです。
(記者)
続けて,すみません。資料のほうに『感染症対策の充実』ということで,(3)に「入院治療が必要ない感染症患者」というふうにあるんですけれども,これは感染者の方は基本的に入院する形になると思うんですけれども,どういった状況を想定されているかっていうことと,あと,入院患者のベッド数,今後どこまで増やしていけるかという,そこの見通しを一つお伺いしたい。
(知事)
先般,医療機関の皆さま方に来ていただきまして,調整本部会議を開催させていただきました。その中でも県として対応策について説明させていただきました。
その中でも,まずは重篤患者・重症患者,そして中等症患者,軽症患者という形の中で分類できるわけでありますよね。そうした中でまず対応としては,現在4例ということでありますので,感染症指定医療機関の方で対応させていただいております。その地域の感染症指定医療機関で対応させていただいております。
そしてもっと増えた場合には,他の感染症医療機関の方で対応していただくことにもなるわけであります。そしてもっと増えてきた場合にはどうするかというと,一般病床の一般医療機関の方で対応していただきたいと思いますし,同時にその時点では,軽症者に関しましては宿泊施設そして自宅療養と,そういうことも考えなければいけないとそういうふうに思っておりまして,現在,宿泊施設について検討を進めているところであります。
(記者)
具体的に,宿泊施設をどこにされるかとかっていうことはまだ決められてない。
(知事)
今,詳細に詰めております。
(記者)
わかりました。
(記者)
馬毛島におけるFCLPの移転計画についてお伺いします。先月,地元の西之表市長の方が,市議会の一般質問で移設計画については反対を示唆する答弁を出されていますが,その件につきまして知事はどのように評価,あるいは評価されるのかというのがまず1点お伺いしたいと思います。
(知事)
私も先般から言っておりますけれども,防衛安全保障政策につきましては国の専管事項でもあるわけであります。この問題は今,西之表市長の方も再度,国に対して質問状を送るということでありますよね。その質問状に対して国がどのようなふうにお答えするのか。その国の地元かつ地元に対しまして十分かつ丁寧な説明を行う必要があると我々はかねがね言っているわけでありますので,国がどのような形で説明するのか,そういうことを見守りたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
すみません。でしたら今地元の方にそういう説明を,十分説明をということで,地元の方から今度改めて移設計画について,反対あるいは賛成といったような意思表示がされた場合は,知事ご自身のお考えというか,そういったものも改めて知事自身が発言というか,整理されることはあるんでしょうか。
(知事)
現状では,まず今,西之表市と国の方でさまざまなやりとりが行われている最中でありますので,それを見守りたいとそういうふうに思っております。
(記者)
すみません。見守りたいということですけれども,見守ったうえで協議が終了した場合には,知事ご自身のまた改めてお考えというのはご発言されるという理解でよろしんでしょうか。
(知事)
今は,先ほどから述べていますけれども,地元の動向を注視していくというふうに思っております。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
今回,知事は定例会見で初めて手話を,通訳の方を付けられたかと思うんですけれども,今後は状況を見ながらというふうに伺っています。今後も恒常的に立てる考えはありますでしょうか。
(知事)
記者会見においては,手話通訳を通じて行いたいと思っております。
(記者)
記者会見については毎回付けるということで。わかりました。
それは新型コロナ関連の緊急記者会見も同じような。
(知事)
はい。そのようにいたしたいと思います。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。すみません,もう1つ,別の件で。
鹿児島港本港区の募集が当面2ヶ月ということで先月延期になりましたが,今の新型コロナ拡大の状況を見て,更に延期するとか判断は当面ということですけれども,改めての判断はいつになりますか。
(知事)
今回は新型コロナウイルスの影響を受けて,事業者の方々に対する公募説明会ということもなかなかできなかったわけでありますので,そういった状況を何度も踏まえながら2ヶ月間延期ということをとらせていただきました。その時の工事をやりたいという事業者とか,さまざまな方が今後いらっしゃるというふうに思っておりますので,そういった皆さま方も踏まえながら事業者公募をどういう形で行っていくのか工夫しながら,どういう形で何時公募した方がいいのか,ということを再度詰めていきたいとそういうふうに思っております。
(記者)
では,時期的なものはまだ出てないというか,いつ頃その判断をされるかというのはまだ。
(知事)
まだ延期したばかりでありますので。
(記者)
わかりました。
(記者)
すみません。自然遺産の登録の関係です。順調にいけば5月のIUCNの勧告を踏まえて6月末には登録の可否が決定する会議があって,コロナの状況によっては日程に影響が出てくるのではないかという懸念もあると思うんですけれども,知事の所感を。
(知事)
我々としては,本当に何が何でも奄美の世界自然遺産登録を成し遂げたいとそういう思いでおりますし,そういった思いで努力してまいりました。本当に予定どおり開催されて,登録がなされてほしいとそういう思いで今いっぱいであります。これまでもそういうことで努力してまいりました。
また,環境省を含めて具体的にどうなるかというような情報はまだ我々のところには届いておりませんので,今は何とかこの新型コロナウイルスが治まって,そういったことを開いて,そして登録されれば,登録したい,そういうふうになってほしい,そういう思いでいっぱいであります。
(記者)
関連でもう1点なんですが,知事はよく奄美の方にも足を運ばれていらっしゃるというふうに伺っています。現地の状況等見られて,登録実現に対する自信といいますか手応えみたいな,そういったところで所感をお伺いできればと思いますが。
(知事)
これまで奄美群島の皆さま,そして市町村の皆さま,関係者の皆さま,一緒になって努力してまいりました。先般のIUCNの指摘を受けまして改善へ向けて国・沖縄県共々,一生懸命取り組んでまいりました。登録すべく,クリアすべく我々としては全力で取り組んできたというふうに思っております。
IUCNとの最終的な詰めというのは終わったわけでありますけれども,その後のもうひとつ何とかするための詰めというのが,外交交渉というのが大体普通であれば行われるんですよね。外交交渉がですね。普通であればですよ。これまでの例を見るとですね。この外交交渉がなかなか今できないような状況なのかな,というのは少し思っております。
でも,我々としては何が何でも登録したい,登録すべき。そのために今も一生懸命思い,そして努力をしているところであります。
(記者)
交渉がなかなかできないというのは,コロナの影響ですね。
(知事)
そうですね。最終的にはもう報告は終わったわけですよ。終わって普通であれば,通常であれば世界自然遺産登録へ向けてはその後にもう一回外交的な交渉というものも少し行われてきているのかなというふうに,これまでの例からするとそういうふうには思っておりますので。これがなかなか新型コロナウイルスでできない状況であることもまたそうでありますので。だから,今,一生懸命というか,なんとか登録してほしいという思いでいっぱいであります。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
先ほどの本港区の公募の関係でちょっとお伺いしたいんですけど,今,コロナの影響で非常に経済が縮小していると。経済学的には一般的にいうと地方の小さい所からより厳しくなっていく。そうすると,資本力の強い,残命の強い県外資本というのがより公募とかそういったことについてはやりやすくなっていくという懸念が県内の経済界からも出ています。
そういった意見も尊重されて2ヶ月の延期ということを決断されたと思うんですけれども,そういった声に対して,それでも知事は2ヶ月後に公募が可能かというふうに考えていらっしゃるのか,それともこういった公募は難しいのではないかというふうに考えていらっしゃるのか。以上,お聞かせください。
(知事)
すみません。それも先ほど答弁したとおりでありまして,今2ヶ月間延期を決めたばっかりでありますので,今後の状況を見て再度いろいろと検討していきたいと思っております。
(記者)
追加で。コロナの終息が見えない状況の中では,そういった公募っていうのは難しいというお考えですか。
(知事)
いや,それも先ほど答弁したとおりでありまして,今後の状況を,今,延期したばかりでありますので,事業者の方々の公募をどういう形で説明会を行うかも含めて,どういう形が一番いいのかも含めてさまざまなことを考慮しながら,さまざまな方を含めて検討していきたいと思っております。
(記者)
わかりました。ありがとうございました。
(記者)
県内の医療機関の人工呼吸器についてお伺いします。予算が付いていると思うんですけれども,今後,拡充する予定,いつ頃整備されるのかを教えてください。
(知事)
拡充へ向けて今取り組んでおりますけれども,いつ頃,どれぐらいだろう。
(記者)
あと,すみません。個人の防護具についてなんですけれども,マスクとかゴーグルとか防護服についてなんですが,県が備蓄している分をどのタイミングで配布するのか。
また,県の方が追加購入ができているのかどうかを教えてください。
(知事)
後半の部分からいいますと,追加購入へ向けて県としても今努力しているところであります。前半部分は事務方から説明させてください。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
1点だけ知事選についてなんですけれども,知事はマニフェストについては自民県連の協力を得ながら,全力で選挙を戦うということでしたけれども,マニフェストを調整していくということでしたが,いつぐらいを目途に発表したいとかっていうのはお持ちですか。
(知事)
そこあたりについて,今後どうするかも含めて調整していくということであります。
(記者)
発表時期についてという
(知事)
それを踏まえながらマニフェストも含めてどうしていくか。まだ,そのあたりも話しておりませんので。そのあたりを踏まえて,どうしていくかも踏まえて調整するということです。その前の段階です,まだ。
(記者)
それは県連,自民県連
(知事)
そこも含めてもっと前の段階で。まだそこまで,今新型コロナウイルスでいっぱいなので,そこまでまだ何もやってません。すみません。
(記者)
わかりました。
(知事)
すみません。
(記者)
医療体制について,補足で伺います。PCR検査,数を増やすと先ほどおっしゃらいましたけれども,大体今30件のものを何件まで調査できるように増やされる予定でしょうか。
(知事)
今,そこあたりを踏まえて最終的な調整を行っているところでありますので,来週には具体的なことも皆さま方にお伝えできるかなとそういうふうに思います。
(記者)
あと,感染者の増加に合わせてベッド数の確保も必要になるかと思われますけれども,ここは現段階で最大どれぐらいの確保ができると見込まれておりますでしょうか。
(知事)
先ほども述べましたが,現在,先般ぶら下がり記者会見でも述べさせていただきましたけれども,140いくつあるわけでありますけれども,実際には入院している方とか,結核の患者の皆さんとかいらっしゃいますので,厳しくみて70から75床ではないかなと我々は見て対応しております。
だから,その75床ぐらいの近づく前ぐらいから二桁以上,そしてもっと20,30ぐらいとか近づいたところで,先ほど言いましたけれども順番に重篤化,重症化,中等症化,軽症化と分かれているわけでありますので,そういった分類のもとで重篤・重症者に関しては,それが対応できるような病院にお願いするし,そして中等症者はそれに対応する病院にする。軽症者に関しては増えた場合には宿泊施設,そして自宅療養とそういう対応を順番に取っていくということであります。
その中に一般診療機関に関しましても,お願いする可能性もあるということであります。
(記者)
つまり,現在,70から75床程度のものをどれぐらいまで拡大することができるとお考えでしょうか。
(知事)
それは,今後一般医療機関にも協力を得なければ増えることはできないわけでありますよね。そこらあたりを踏まえながら,協議を今後進めていかないといけないとそういうふうに思っております。
(記者)
現段階でまだ数字として出すことは難しい。
(知事)
今の段階では,先ほど言いましたけれども,75というのをMAXにしながら重篤・重症化,増えてきた場合には重篤・重症化はこの人たちを看る病院は指定してますから。これは指定してますからね,この病院に。中等症の患者さんは感染症医療機関の中で対応すると。もっと増えた場合には一般医療機関の方にもお願いすると。と同時に,軽症者に関しては宿泊施設・医療機関,大体国の発表ですかね,およそ7割か80%ぐらいは軽症者が多いということの統計も出ていますので,そういった対応を取るべく今,宿泊施設についてもあらかじめこの期間,この宿泊施設ということを決めて対応にあたっていきたいと思って,今最終的な詰めをやっているところです。
(記者)
つまり,知事自身がお示しになられた病床数というのが70から75ということで感染者が急激に増えていった場合に,足りなくなるんじゃないかと思っているのですが。
(知事)
我々,それも踏まえて今説明しております。だから,鹿児島には東京と違ってそんなに多くの医療機関があるわけではありません,実際に。そうした中で,できるべくベストな対応を取るのが我々の役目だと思っております。だからこそ,MAXを発表して75まで。そうすると,10,二桁になった時の対応を取るべく,20,30になった時の対応を取るべく,ということができるわけですよね。
先ほども何回も言っておりますけれども,重篤な患者は病院を決めているわけですから,そういう方はそこに行って治療する。重症な方々はこの病院で治療する。そして,中等症の方々に関しては一般医療機関の方にお願いすることもある。そうすると,要するに病床数は増えていくわけであります。そこで増えるわけですね。
でも,いわゆる一般医療機関に関しては分担をして,すべての病院が感染者を受け入れるということになるといろいろなリスクもあるわけでありますので,そういった一般の医療機関に関しては感染者以外の病気に関して集中的に看てもらって,こっち側の病院の感染者指定医療機関の負担を軽減して,こちらの方でそれを看て分担することによって,よりスムーズにいく可能性があるわけですよね。そういった対応を取っていく。
8割ぐらいは軽症者であれば,そういう方々に関しては宿泊施設・自宅療養という選択を取っていただく。そういう形で今もう分類しているわけでありますので,それをこの間,医療機関と確認したということであります。
(記者)
一般の医療機関からは,受け入れるためには相当な準備期間が必要だと
(知事)
おっしゃるとおりです。おっしゃるとおりです。
(記者)
感染対策はあるにしても,やはり再度徹底を図る時間が必要だという声も挙がっておりまして。
(知事)
おっしゃるとおりです。
(記者)
その中で早くから準備を進める必要があるかと思うんですけれども,一般の医療機関の方にそういうお声がけというか,打診のようなものはもうされていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
今後,詳細については打合せをしなきゃいけないと,そういうふうに思っています。今はいろいろなスキームを決めたわけですよね。こういった形でやろうと,先ほどから言っていますけれども。そういったもので分類して,先ほど言いましたけれども,感染者はこちらの方でできるだけ対応していただいて,こちらの一般医療機関に関しては,病気というのは新型コロナ以外もたくさん病気があるわけですし,治療をしなければならない人たちもいるわけでありますので,そういった人たちをやっていただくという形の中で,まず進められればなと思っておりますし,また,それ以上に重症者が増えた場合には,一般医療機関にもお願いしなきゃいけないということにもなってくるので,そのための準備をお願いしたいなというふうに。
だから,棲み分けをしながらリスクを減らして,それでも重症者が増えた場合には一般医療機関でも対応しなきゃいけないわけですから,それはお願いしなきゃいけない。
また,8割ぐらいが軽症者ということであれば宿泊施設にしなきゃいけない。今,その分類の中でやっているということなので,ご理解いただきたいと思います。
(記者)
ありがとうございました。
(幹事社)
ほかに質問のある社はありますでしょうか。
(記者)
現段階という,あくまで抽象的なんですけれども,ラ・サール学園で先日,新型コロナウイルスの感染症が出ました。本日,15人検査をしていると思うんですけれども,結果が夕方頃出るかと思います。そのことを踏まえたうえでなんですけれども,知事の権限が及ぶ範囲内で県立短大,県立高校,さまざま一斉休校要請というのができるかと思うんですけれども,現段階で休校要請というお考えはないかどうか,確認だけお願いします。
(知事)
それは法律において最終的には学校の判断という形になっているわけでありますけれども,私が報告を受けている段階では,ラ・サール高校においては休校を決定しているという報告は受けております。
(記者)
楠隼高校ですと5月から学校を再開すると思うんですけれども,現段階では休校する状況には
(知事)
楠隼は5月6日からということになりますよね。
(記者)
ほかの他校,ラ・サール高校の事案を受けて県立高校,県立短大等の休校するご予定は現時点ではないという。
(知事)
だから同じように県外の方が多くて,寮ということを考えた時に楠隼中・高校に関しては5月6日からという措置を取らせていただいているところであります。
(記者)
個別校でいいますと,某短大では学長が健康観察ということで学校に出れない状態なんですけれども,そういった各校の判断にはなると思うんですけれども,知事の頭の中には現在,休校措置というお考えはないという,この1点だけ。
(知事)
すみません,最終的には学校長の判断ということになるわけでありますけれども,県外から多く来ていると同時に寮ということであれば,楠隼中・高校に関しては5月6日からという措置を取らせていただいているということであります。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
ほかに質問のある社はありますでしょうか。
では,続きまして川内原発関連の質問に移らせていただきます。質問のある社はお願いいたします。
(記者)
年度が変わりましたので,また改めて知事の所感をお伺いしたいと思うんですけれども。2点あります。
1点目がテロ対策施設の完成が遅れたことで1号機が3月16日停止して,2号機も5月2日に停まる予定になっているかと思います。施設の不備で原発が止まることに対する知事の所感を1点目お伺いできればと思います。
2点目が川内原発も1号機が4年後に40年の運転期限を迎えるために,九電側も今後3年以内にまた運転延長の申請をするとみられますが,立地県の知事として運転延長に対するお考えをお聞かせください
(知事)
県としては,原子力につきましては県民の安心・安全が一番であると考えているところであります。特重施設は,故意による大型航空機の衝突などのテロリズムによる重大事故等に対処するための施設であり,安全性を確保するために必要な施設であることから,九州電力においては引き続き,安全確保に万全を期したうえで特重施設の完成に向けて取り組んでいただきたいと考えております。
2問目に関しては,いつも言っておりますけれども「原則40年」というふうに思っております。
(記者)
これまでとお考えは変わらないという意見で。
(知事)
「原則40年」と思っております。
(記者)
はい,ありがとうございます。
(知事)
ありがとうございました。
(幹事社)
日程が詰まっているということで最後の質問にしたいと思いますが,どこかいらっしゃいますか。
お願いいたします。
(記者)
県知事選に関して
(知事)
もう,原発ですよ。
(記者)
原発のことですけれども,県知事選で一番大事なことですので,それに関して質問しますのでしっかりお答えいただきたいと。
(知事)
だから,原発です。
(記者)
原発です。もちろんです。
先ほども40年運転超えるという話がありましたが,知事には40年運転を止める権限があるとお思いでしょうか。
(知事)
私としては現在,今,お答えできるのは国の方針を踏まえて原則40年という認識を持っているというところまでであります。
(記者)
私が聞いているのは,知事は40年を超える運転は危ないと思えば止められるんだと,その権限をご自身は持っているのか,持っていないのか。そのへんの認識をお伺いしてるんです。
(知事)
だから,先般からお答えしているとおりでありまして,私の認識は原則40年ということであります。
(記者)
先日,自民党県連の森山会長は,「エネルギー政策と安全保障政策は自民党と一致している」というご発言がありました。ということは,自民党は原子力規制委員会が認めたものは地元の理解を得て進めるというお考えです。
ということは,原子力規制委員会が延長を認めた場合はそれに従うというふうにしか受け取れませんが,そういうことでよろしいでしょうか。
(知事)
それはまだ事業者において,延長するとか含めてそういうものをまだ発せられてないわけでありますので。
(記者)
いや,そういう問題じゃないと思います。この次の任期中に判断を迫られると。その判断は
(知事)
判断をするも何も,だって事業者がまだそういうことを言っているわけじゃないわけじゃありませんか。
(記者)
知事選の判断材料です。前回の知事選の時に知事はそれを判断材料にされたんじゃないですか。「熊本地震で不安がある。だから,一回原発止めましょう」というお話をされてるじゃないですか。
(知事)
それは認識不足だ。認識不足ですよ。私が言ったのは「熊本地震がありましたね。熊本地震を受けて特別点検を行うために一旦装置止めて特別点検を行ってくださいね。」ということを言って,私が選挙戦中ずっと言い続けたのは要するに「再生可能エネルギーを推進することによって原発に頼らない社会を作りましょう。」これだけしか言ってません。
(記者)
廃炉にする方向で検討していくというお考えを政策合意の中で結ばれてますけれども,そうであれば40年超える運転を認めるというのはやっぱりおかしいんじゃないかというのが普通の考えだと思います。
(知事)
あの政策合意をもうちょっと見ていただければと思いますよ。そういうふうには書いてありません。
(記者)
それを含めて,今回の知事選では野党の皆さんからの支援というのはいただかないんでしょうか。
(知事)
今は新型コロナウイルスの対応に今一生懸命やってる段階でありますので。
(記者)
検討しているというような表現になるんですか。
(知事)
いや,だから,今はもう新型コロナウイルスのことで今日この後も新型コロナウイルスのテレビ会議,WEB会議も含めてさまざまな対策会議を含めて庁内の会議がいっぱい入っているわけであります。
今日も検体の検査も行われているわけでありますので,そういったことを踏まえながら最終的に全てが陰性になっていただいたところで,いろいろなことが考えられる時間が持てるかなと,そういうふうには思ってますけど。
(記者)
知事は4年前,県民党という言葉を掲げられて新県民党という言葉でしたけれども,野党も含めて支援を求めていらっしゃったのに,今回自民党と公明党にしか支援を求めていないというのはなぜなんだろうというのが県民の率直な気持ちだと思うんです。それはなぜなんですか。
(知事)
それはまだ終わったわけではなくて,これからまだどうするかを検討するっていうことじゃないですか。だからまだ,そういうところまで至ってないということでしょう。
それは自民党の皆さんにご推薦いただいたわけです,今。そして,自民党の皆さんと一緒になってご協力・ご支援をいただきながら一緒になって,再び支持が得られるように取り組んでいこう,ということを今思っている段階であります。
(記者)
検討した結果は教えていただけるんでしょうか。
(知事)
だから,まだ…何度も言って申し訳ないですけど,新型コロナウイルスに今は取り組んでいるところでありますので,今後そういう形でどうするかも含めて,私だけでは決められる話ではありませんので,さまざまな方とご相談を申し上げながら,最終的にどうするかということも決めていかなきゃならないということだと思っております。よろしくお願いします。
(幹事社)
では,これで終わります。
(知事)
ありがとうございました。
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