更新日:2022年3月15日
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甑島(こしきしま)国定公園が指定されました。県内では,日南海岸,奄美群島に次いで3箇所目の国定公園となりました。
自然公園制度とは,自然公園法に基づき,優れた自然の風景地を保護するとともに,その利用の増進を図ることにより,国民の保健,休養及び教化に資するとともに,生物の多様性の確保に寄与することを目的とした制度です。
自然公園には,国立公園,国定公園,都道府県立自然公園の3つの種類があります。
そのうち国定公園については,国立公園に準ずる優れた自然の風景地で,環境大臣が関係都道府県の申出により指定するものです。
平成27年3月16日(月曜日)
甑島の区域の一部は,昭和56年10月1日に,鹿児島県自然公園条例に基づき甑島県立自然公園に指定されましたが,指定に際しての学術調査においては,海岸景観,植物景観,海中景観などを総合すると国定公園級の景観要件を備えているとの評価を受けていました。
その後,平成13年12月には甑島周辺沿岸が日本の重要湿地500に,平成22年9月には上甑島の海鼠(なまこ)池及び貝池がラムサール条約湿地潜在候補地に指定されるなど,その自然環境は高く評価されています。また,平成21年5月には鹿島断崖に見られる特異な地質構造である「甑島の白亜紀-古第三紀層」が日本の地質百選に選定され,さらに平成24年5月には,「甑島の鹿の子断層」が日本の地質構造100選に選定されました。
このような高い評価を受けて,甑島の海域を含む自然環境に関する情報をさらに収集し,自然資源の再評価が行われた結果,甑島及びその周辺海域について,優れた景観を有する地域として,新たに国定公園に指定されたものです。
甑島列島形成の過程を物語る多様な海岸景観,イシサンゴ類を主体とするサンゴ群集の海域景観,南方系,北方系及び満鮮系の多様な植物相が見られる照葉樹林
海食崖,海食洞,岩礁,砂州と潟湖,リアス海岸,多種多様な化石,海岸植生,多島海,照葉樹林,湿地生態系,サンゴ群集
太古の地球を感じる宝の島
優れた海岸景観を構成する陸域,海岸景観と一体をなす森林地域,希少種の生息が確認されているなど植物の生育地として重要な地域,海岸景観と一体的に海域景観を維持するための海域が公園区域となっています。
風致景観の保護を図るとともに適正な利用を推進するため,保護規制計画及び利用施設計画からなる公園計画が決定され,指定日と同日付けで官報に告示されました。
写真:甑島のナポレオン岩(左)と長目(ながめ)の浜(右)
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