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更新日:2019年8月16日

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南薩地域の森林・林業の概要

1森林の概況

  • 南薩地域の森林率は52%で,森林の92%は民有林(うち私有林は94%)です。
  • 民有林の59%はスギ,ヒノキ等の人工林です。
  • 樹種別面積では,スギが39%と最も多く,次いで,その他広葉樹,ヒノキとなっています。

(1)所有形態別森林面積

(単位:ha,%)

区分
総土地面積(A)
森林面積
森林率
(B/A)
民有林率
(C/B)
人工林率
(D/C)
計(B)
国有林
民有林

小計(c)

うち私有林
うち人工林(D)
枕崎市
7,478
3,392
35
3,357
3,118
1,113
45.4
99.0
33.2
指宿市
14,884
5,797
691
5,106
4,928
3,502
38.9
88.1
68.6
南さつま市
28,359
16,700
751
15,949
15,076
7,395
58.9
95.5
46.4
南九州市
35,791
18,945
2,043
16,902
15,735
12,284
52.9
89.2
72.7
86,512
44,834
3,519
41,314
38,857
24,294
51.8
92.1
58.8
県計
918,699
588,272
152,348
435,923
372,389
200,670
64.0
74.1
46.0

資料:平成30年度鹿児島県森林・林業統計

(2)民有林の樹種別森林面積

(単位:ha,%)

区分

針葉樹

広葉樹

竹林

その他

スギ

ヒノキ

マツ

その他

クヌギ

その他

     

局内計

24,028

16,086

6,637

1,295

9

16,231

269

15,962

514

541

41,314

構成比(%)

58.2

38.9

16.1

3.1

0.0

39.3

0.7

38.6

1.2

1.3

100.0

資料:平成30年度鹿児島県森林・林業統計

間伐実施林

2林業の概況

  • スギ・ヒノキの人工林が利用期を迎えており,造林補助事業や森林環境税関係事業などを活用しながら,間伐・再造林等の森林整備を推進し,多様で健全な森林づくりに努めています。
  • 吹上浜や開聞岳一帯の松林は,防風・防潮機能の観点から重要な松林と位置づけられており,松くい虫被害から守るため,航空防除や地上散布などを実施しています。また,県内で有数な観光地でもある南薩方面では,松は景観保全の観点から重要な観光資源となっており,樹幹注入や伐倒駆除により松の保全に努めています。
  • 地域の主な特用林産物として,シイタケ,シキミ等の花木などが生産されています。

(1)重点的取組(間伐及び再造林の推進)

  • 管内のスギ・ヒノキ人工林面積の約4割は間伐を必要とする森林(16年生から45年生)であることや人工林の伐採面積が増加することが予想されることから,各種事業を積極的に展開して間伐を推進するとともに,林内路網の計画的整備を進めています。

【間伐及び再造林の計画と実績】(単位:ha)

 

区分

間伐

再造林

R1年度計画面積

H28~30年度面積

R1年度計画面積

H28~30年度面積

250

831

18

64

枕崎市

20

41

1

2

指宿市

35

112

9

30

南さつま市

75

313

 

4

南九州市

120

365

8

28

資料:南薩地域振興局林務水産課調べ

(2)林業労働力の状況

  • 森林組合は,南薩及び鹿児島地域振興局管内区域を管轄するかごしま森林組合が一つです。
  • 認定林業事業体は,かごしま森林組合を含め3事業体あり,民有林の森林整備の大部分は森林組合が担っています。
    (※認定林業事業体とは,「林業労働力の確保の促進に関する法律」に基づき,林業労働力を確保するための改善計画を作成し,県の認定を受けた事業体をいいます。)

〈森林組合〉(単位:ha,人)

組合名

管轄区域

組合員所有面積

組合員数

職員数

作業班員数

かごしま森林組合

枕崎市,指宿市,南さつま市,南九州市,鹿児島市,日置市,いちき串木野市

61,947

32,531

38

102

資料:平成30年度鹿児島県森林・林業統計

〈林業事業体〉

認定林業事業体数

所在市

1

南九州市

1

南さつま市

資料:森林経営課調べ

(3)普及・緑化の取組

  • 子どもらの森林・林業に対する理解を深めるために,管内小中学校の児童・生徒を対象に,シイタケの駒打体験,木工教室等森林・林業教育を実施しています。
  • 各地域で設立している緑の少年団では,子どもらの緑を守り・育てる意識の醸成を図るために,緑化等の活動を行っています。

〈緑の少年団の設立状況(平成30年度に活動している団)〉

市名

少年団名

指宿市

宮ヶ浜緑の少年団

南九州市

知覧小緑の少年団

青戸緑の少年団

資料:南薩地域振興局林務水産課調べ

緑の少年団

3木材産業の概況

  • 地域の森林資源の有効活用を図ることを目的に,大型の加工施設として第3セクターの(株)南薩木材加工センターが整備されています。
  • 小径の間伐材の有効利用を図るために,かごしま森林組合が丸棒加工施設を整備しています。
  • 地区林材協会等がイベント等を通じて「かごしま材」等の地域材の需要拡大を図っています。

(1)木材加工工場数

市名

合計

固定工場

チップ専業

150KW未満

150KW以上

16

15

11

4

1

枕崎市

3

3

1

2

 

指宿市

5

5

5

   

南さつま市

1

1

1

   

南九州市

7

6

4

2

1

資料:平成30年度鹿児島県森林・林業統計

(2)(株)南薩木材加工センター(所在:南九州市川辺町)

販売品目

一般製材,畜産用敷料,乾燥材,内外装用加工板(床,壁),防腐・防蟻材

(3)かごしま森林組合丸棒加工施設(所在:南九州市川辺町)

販売品目

丸棒製品,木製品(プランター,机,いす等),畜産用敷料

(4)かごしまみどりの工務店

かごしま緑の工務店は,地域の木材を積極的に使用して家づくりに取り組む工務店で県が登録しています。

区分

枕崎市

指宿市

南さつま市

南九州市

工務店数

3

11

2

8

24

資料:かごしま材振興課調べ

 

写真:(株)南薩木材加工センター

 

南薩木材加工センター

4治山・林道

(1)治山

治山事業は,森林の維持造成を通じて山地に起因する災害から県民の生命・財産を保全し,また水源のかん養,生活環境の保全・形成等を図り,安全・安心できる豊かな暮らしの実現を図る事業です。このため,治山事業では荒廃地や山地災害のおそれのある地区(山地災害危険地区)等のうちから緊急度の高い箇所について,優先的に事業を進めています。

(2)林道

林道は,林業生産性の向上と適正な森林管理のために必要な施設であるとともに,農山村地域の生活環境を改善することにより地域の産業振興と住民福祉の向上にも役立っています。

5鹿児島県林業関連リンク

鹿児島県庁(林業・水産業)

森林技術総合センター(外部サイトへリンク)

 

このページに関するお問い合わせ

南薩地域振興局農林水産部林務水産課

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