更新日:2023年6月2日
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4月17日,川辺地区の生産者18名を対象に水田裏作の大麦栽培講習会を開催しました。12月が低温で播種したため,播種時期の違いで生育がばらつき,早いものは4月下旬から収穫が見込まれます。農政普及課から生育調査の結果を示し播種時期や排水対策の重要性を,関係機関から県産の麦の評価が高くなっており使いたいという購買者がいることを説明しました。初めて作る農家もいて播種や種子消毒の質問が挙がりました。今後も農政普及課は収量向上と高品質な麦生産に向けて支援を行っていきます。
一番茶の生産は,南九州市で昨年より1週間早い3月30日に開始されました。昨年秋の高温により冬芽が大きく,更に3月の気温が高く推移したことが影響しました。品質向上のために摘採前の被覆を実施していますが,低温と日照不足により新芽のクロロフィル増加が低調でした。また,強風により被覆資材が揺れて,新芽が葉傷みにもなる茶園もありました。4月9日は低温により一部で霜害も発生しました。このような状況の中,新芽の生育や色を観察し,良質なうま味のある茶が生産されました。
川辺の集落営農組織はこれまで大豆,そばが中心の経営でありましたが,4~6月の作業が重なることや排水対策が課題であり,市の働きかけで,経済連の直営農場の繁殖牛の飼料となるWCSの契約栽培に取り組みます。R5の早期水稲WCS6.6haの作付となります。地域に予乾収穫を行う受託組織がなく,新たに受託組合を設立します。価格は,受託組合の経費等含めて決定します。畜産課の地域資源フル活用飼料増産対策事業も活用し,今後,継続した取り組みになるよう市と連携しながら支援していきます。
南さつま市では102戸の農家が35haで砂丘らっきょうを栽培しています。本年産は3月以降の気温の上昇と適度の降雨に恵まれ生育は良好で,病害虫の発生も少ない状況です。4月21日から出荷が始まり,6月上旬までに出荷量420t,販売額243百万円を目標としています。本年は県外の産地も豊作が見込まれており,前倒しで出荷するよう農家に呼びかけています。産地では,切子の安定確保及び収穫の機械化も課題となっており,農政普及課では関係機関と連携して支援することにしています。
4月11日,JAいぶすきオクラ部会の生産者代表及び関係者33人が出席し,令和5年産オクラの出荷販売対策会議が開催されました。令和5年産オクラの生産販売計画は,面積103ha,販売量1,360t,共販額1,302百万,単価957円/kgを目標に掲げました。また,土着天敵等を活用したIPM技術の普及面積は,54.5haを目標に推進していきます。会議では他に,個選出荷の試行,販促活動の再開,残留農薬事故防止の徹底等,具体的な活動方針が検討されました。
4月18日,20日,21日に指宿地区(15地域),21日に山川地区で,JAいぶすき主催のオクラ出荷説明会及び栽培管理研修会が実施され,約250人のオクラ栽培農家が出席しました。農政普及課からは,オクラの栽培管理のポイントや病害虫対策等の説明に併せて,露地オクラでの土着天敵活用技術(IPM技術)の取り組みを推進しました。今後も関係機関と連携しながら,IPM技術の導入推進と技術支援を行っていきます。
指宿市がオクラ栽培のIPM技術の導入推進を目的に,市単独事業を創設し,3月~4月,市内のハウスオクラ農家40人に,アブラムシ類の天敵資材である「ヒメカメノコテントウ」を無償提供しました。取組農家には,事前に研修会を開き,技術の紹介や注意点等を説明しました。今回初めて取り組む農家が多く,今後は関係機関と連携しながら,放飼後の効果確認と取組者へのフォローを行い,同技術の定着化と普及推進を図っていきます。
4月16日,鹿児島市のポルダーテラスで開催されたマルシェに観葉女性部Ms.の会が出店しました。昨年10月の出店に続き,今回は2回目の出店です。当日は,会員が植替えや追肥,水やりのタイミング,病害虫対策などのアドバイスを行うなど,客足も途切れること無く盛況でした。会員らは,消費者のニーズが思っている以上にあると実感し,今後も女性の力で産地を盛り上げていこうと意欲的でした。これからも観葉のまち指宿の知名度向上に向けた活動を支援していきます。
南薩地域サツマイモ基腐病対策PT指宿市作業部会では,4月14日主要農家のサツマイモ育苗ハウスの巡回を行いました。1月下旬の風雪で一部低温障害による生育遅れが見られたものの,その後,高温で推移したことから回復し,露地野菜跡地のサツマイモ定植は順調に進んでいます。当日は,基腐病等の立ち枯れ症状は全く見られませんでした。
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