更新日:2024年5月20日
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本県の令和5年の刑法犯認知件数は6,721件で,前年と比べ1608件増加し,2年連続で増加に転じました。
凶悪犯,粗暴犯,窃盗犯,知能犯,風俗犯,その他の刑法犯の全ての種別において増加しており,さらに子ども・女性に対する声掛け・つきまとい事案等も後を絶たないなど,県民が治安の向上を実感するには至っていません。
(※令和5年中の刑法犯認知・検挙件数は暫定値)
「安全で安心なまちづくり県民運動(以下,「運動」という。)」は,「鹿児島県犯罪のない安全で安心なまちづくり条例」に基づき,県民及び観光客など本県来訪者が安全で安心して暮らし,又は滞在することができる地域社会を目指すことを目的としています。
~犯罪のない安全で安心なまちづくりのために~
犯罪のない地域社会の実現は,全ての県民の願いであり,その実現には,
(1)加害者を生まない地域づくり
(2)犯罪の未然防止
(3)犯罪への適切な対応
(4)犯罪被害者への支援
(5)再犯の防止
などの様々な取組が複合的,多面的に推進される必要があります。
この実施要綱では,行政機関,県民,事業者及びこれらの人たちが組織する団体が,運動の目的である「犯罪のない安全で安心なまちづくり」を推進するための方針等を掲載しています。
みんなで創る安全で安心な明るいまち鹿児島
令和6年4月1日から令和7年3月31日まで
の3つを運動の重点とする令和6年度「安全で安心なまちづくり県民運動実施要綱」を策定しました。
今年度も,この要綱に基づき,県民一人ひとりが防犯意識を高め,安全で安心して暮らせる地域社会の実現を図ることを目的として,各種広報・啓発活動を展開します。
防犯ボランティア団体の活動の活性化
県内では,防犯ボランティア団体等による青パトなどをはじめとする地域の見守り活動が活発に行われています。この地域の見守りの要である防犯活動を継続していくためには,現役世代の参加等による担い手確保が課題となっています。
全国的に,万引き検挙人数全体に占める高齢者の割合が上昇傾向にあります。本県においても万引き検挙人数で約5割が60歳以上となっており,その背景として,生活困窮や孤独・孤立感が考えられます。
よって,万引きは,個人や店舗だけの問題ではなく,社会全体が問題解決へ向けて取り組む必要があります。
[トピックス]再犯防止の取組について
刑を終えて出所した人等の中には,更生の意欲があっても,社会からの強い偏見や差別意識から,退所後の適切な支援を受けられないまま,再び罪を犯す人もいます。
こういった犯罪や非行の繰り返しを防ぐ「再犯防止」は,安全で安心して暮らせる社会を構築する上で,大きな課題となっていました。
県では,「再犯防止推進計画」を策定し,犯罪を犯した人等が地域社会で孤立することを防ぎ,再び社会を構成する一員として生活を送ることができるよう,就労・住居確保の支援や保健医療・福祉サービスの提供,広報・啓発活動の推進などに取り組んでいます。
令和5年のうそ電話詐欺被害については,認知件数は128件(前年比+70件),被害額は,約4億5,376万円(前年比+約3億7,510万円)と,前年に比べ被害件数,被害額ともに大幅に増加し,依然として被害が後を絶たない状況です。
うそ電話詐欺の被害者は,各年代で発生していますが,約4割が65歳以上の高齢者となっています。
また,犯行の手口は,現金を金融機関口座に振り込ませる「振込型」が全体の48.7%で最も多く,電子マネーの利用権を騙し取る電子マネー型,宅配便やレターパック等で現金を送付させる送付型など,更に巧妙化・多様化しています。
(※)「優良迷惑電話防止機器」については,(公社)全国防犯協会連合会のホームページ(外部サイトへリンク)に掲載されています。
[トピックス]令和5年中のうそ電話詐欺被害事例
≪詐欺被害事例≫
≪対応策≫
電話やメール等で,送金や電子マネー等での支払を要求されたら,すぐに応じることなく,まずは家族等や警察に相談することで,うそ電話詐欺の被害を防ぎましょう。
銀行職員やコンビニ店員がうそ電話の指示に従おうとしていた人に声をかけたことで,被害を未然に防止できたケースもあります。
うそ電話詐欺の大半は,各人の預貯金を狙っています。そのため,金融機関に対して,高額現金を払い出す顧客には,その理由や振込先を尋ねるなどにより,未然防止への協力をお願いしています。
だまされて電子マネーカードを購入したり,ゆうパックやレターパック,宅配便で送金する際,コンビニエンスストアを利用する場合があります。そのため,電子マネーカードの購入や荷物を送る来客者に注意喚起等をお願いしています。
消費者ホットライン
「電話番号188(いやや!)」
最寄りの消費生活相談窓口につながります。
最寄りの警察署または警察安全相談センター
「#9110」または「電話番号099-254-9110」
令和5年の声掛け・つきまとい等の前兆事案(※)は1,096件(昨年比+29件)。令和4年度児童虐待通告・相談件数は4,037件(前年比+245件増)。
(※)「声掛け・つきまとい等の前兆事案」とは,性犯罪や誘拐等の凶悪事件に発展するおそれのある「声掛け・つきまとい,痴漢,盗撮,のぞき,色情ねらい,公然わいせつ,性的犯罪目的の住居侵入等」をいう。
子どもに対する声掛け・つきまとい等の前兆事案は,登下校や帰宅時間に多く発生しており,地域の見守り活動を,家庭,学校と連携し,その時間帯を中心に行うことにより,子どもが犯罪に巻き込まれることを防止することが必要です。
家庭においては,子どもと一緒に通学路を歩き,危険箇所の点検や「子ども110番の家」などの緊急避難場所の確認を行うとともに,子どもに防犯ブザー等の防犯用品を携行させましょう。
地域や事業所等においても,ウォーキングや買い物,配達の仕事などの日常生活の中で行う「ながら見守り」で,防犯の視点を持って子ども達を見守りましょう。
大切な子どもたちを犯罪から守るために,子どもたちが「いかのおすし」を覚えることで,自ら危険を回避する行動がとれるようにしましょう!!
☆「いか」行かない!
☆「の」乗らない!
☆「お」大声でさけぶ!
☆「す」すぐにげる!
☆「し」知らせる!
「県警あんしんメール」に登録すると,声かけ事案やうそ電話詐欺等が発生した際に注意情報が送られます。
【登録方法】
「kp110@123123.tv」あてに空メールを送信し、返信されたメールに従って必要事項を入力してください。
児童虐待の通告・相談件数や認定件数は,年々増加しており,児童虐待の発生予防及び早期発見のために地域全体での見守りに加え,妊娠・出産・子育てに関する相談がしやすい体制の整備,地域の子育て支援サービスの充実や,児童虐待発生時に迅速・的確な対応を図るための関係機関の連携強化等が必要です。
児童虐待かもと思ったら,すぐに児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」若しくは,お住まいの市町村,児童相談所までご相談ください。出産や子育てに関する悩みや相談も受け付けています。
インターネット上には青少年にとって有害な情報が多く存在し,子ども達はSNS等を介して犯罪被害に巻き込まれる恐れがあることから,有害サイト等をブロックするフィルタリングの重要性がますます高まっています。
子ども達が犯罪被害に巻き込まれないよう,保護者の方は子どもが使うパソコンや携帯電話等に必ずフィルタリングを設定しましょう。
性犯罪やDV・ストーカーの被害者は多くが女性であり,その背景には,男女の経済力や社会的地位の格差,女性に対する差別意識などがあります。
[トピックス]性犯罪・性暴力被疑者のための相談体制の拡充
内閣府では,性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(以下「センター」と称する)の全国共通の短縮電話番号「♯8891」(はやくワンストップ)を導入しており,ダイヤルいただければ,最寄りのセンターにつながります。また,夜間の相談や緊急対応のため,センターの運営時間外に,被害者からの相談を受け付け,センターと連携して支援する「性暴力被害者のための夜間休日コールセンター」も設置しております。さらに,若年層等が相談しやすくなるよう,チャットで相談できる「性暴力被害者のためのSNS相談Curetime(キュアタイム)」も実施しています。
関係機関・団体の共通実施事項 | 各季の地域安全運動や地域安全推進の日における活動の積極的な推進 ・各種広報媒体(ポスター,チラシ等)を活用した広報活動の推進 ・組織の実情に応じた各種街頭キャンペーンや講習会等の実施 ・防犯に関する各種情報の発信・共有 |
県 |
安全・安心まちづくり条例に基づく防犯指針の普及・啓発 |
県教育委員会 |
スクールガード,防犯ボランティア等の養成研修会の開催 |
県警察 |
うそ電話詐欺未然防止のための広報啓発チラシ等の作成や金融機関職員やコンビニエンスストア店員等と連携した被害の未然防止 |
市町村 |
安全・安心まちづくり推進会議の開催 |
教育関係団体 | 不審者侵入時における対応訓練,職員向け研修の実施 ・防犯情報等のメール配信・「安全マップ」作成による広報啓発活動 ・PTAとの合同防犯パトロールの実施 |
地域団体 |
公民館関係者研修会における啓発・指導助言 |
事業者団体 |
防犯教室等での防犯設備及び防犯対策の普及啓発 |
運動名 | 期間 |
犯罪のない安全で安心なまちづくり旬間 |
10月11日(金曜日)から10月20日(日曜日)まで |
年末年始の地域安全運動 | 12月10日(火曜日)から1月10日(金曜日)まで |
「地域安全推進の日」(毎月11日)
犯罪のない安全で安心なまちづくりを推進する活動の活性化・定着化を図るため,毎月11日を「地域安全推進の日」と定め,県民総ぐるみで防犯意識の高揚と地域安全活動を積極的に展開する。
(ただし,11日が,土・日曜日又は国民の祝日に関する法律に規定する休日に当たる月は,直後の平日とする。)
県内の防犯及び交通安全運動推進機関・団体並びに犯罪被害者等支援団体の関係者が一堂に会し,広く県民の防犯意識や交通安全思想及び犯罪被害者等に対する支援意識の高揚を図り,県民総ぐるみで犯罪や交通事故を防止するとともに,犯罪被害者に寄り添い,支えるまちづくりの実現を図ることを目的とする。
鹿児島県犯罪被害者等支援総合窓口 (県庁9階:県くらし共生協働課) |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 8時30分~17時15分 |
TEL099-286-2523 |
性暴力被害者サポートネットワークかごしま (通称:FLOWER) (かごしま県民交流センター内)
|
24時間 夜間(17時~翌9時),日曜・祝日,年末年始は国の夜間休日コールセンターへつながります。 |
TEL099-239-8787 全国共通ダイヤル #8891 (はやくワンストップ) |
公益社団法人 かごしま犯罪被害者支援センター (かごしま県民交流センター内) |
火曜日~土曜日(祝日を除く) 10時~16時 |
TEL099-226-8341 |
鹿児島県警察本部 刑事部組織犯罪対策課 |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 8時30分~17時15分 |
代表 企業対象暴力相談電話 |
公益財団法人 鹿児島県暴力追放運動推進センター (県住宅供給公社ビル3階) |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 8時30分~17時 |
TEL099-224-8601 フリーダイヤル 0120-491-581 |
DV・ストーカー | 県男女共同参画センター |
水曜日~日曜日及び祝日 火曜日・休館日の翌日 |
TEL099-221-6630 TEL099-221-6631 |
県女性相談支援センター |
月曜日~水曜日・金曜日 木曜日 日曜日 |
TEL099-222-1467 | |
最寄りの警察署, 警察安全相談センター |
24時間対応 | TEL#9110 または TEL099-254-9110 |
|
消費者トラブル | 県消費生活センター | 月曜日~土曜日(祝日を除く) 9時~12時 13時~17時 (土曜日のみ10時~16時まで) |
TEL099-224-0999 または 消費者ホットライン 「188(いやや)」 |
児童虐待 | 子ども・家庭110番 (県中央児童相談所) |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 9時~22時 |
TEL099-275-4152 または 児童相談所虐待対応ダイヤル 「189(いちはやく)」 |
行政・議会関係 (8) |
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教育関係団体 (6) |
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地域団体 (11) |
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事業者団体 (27) |
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