更新日:2019年4月3日
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日時:平成31年4月3日(水曜日)午前11時00分~午前11時45分
場所:記者会見室(県庁5階)
(幹事社)
本日もよろしくお願いします。
本日は,知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いします。
(知事)
全国高等学校総合体育大会の総合開会式における一般観覧者の募集についてであります。
今年,全国高等学校総合体育大会,インターハイ「感動は無限大南部九州総体2019」が7月24日から8月20日まで開催されます。本県での開催は37年ぶりとなります。本県では体操,バスケットボールなど6競技7種目が開催されることになっておりまして,期間中,選手,監督,観客等延べおよそ17万5千人の来場が見込まれているほか,本県勢の活躍も期待されているところであります。
本大会の総合開会式は7月27日に鹿児島アリーナで開催いたします。当日は,選手,招待者,一般観覧者,大会関係者など,4千人を越える方々の参加を予定しております。総合開会式では,県内の高校生が鹿児島ならではの演出,おもてなしで,全国から訪れる選手,役員等大会関係者,招待者をお迎えいたします。
今回,総合開会式を開会するに当たりまして,一般観覧者を募集いたします。募集期間は5月1日から5月31日まで,募集人数は600人程度でありまして,入場は無料となります。応募方法等は,近日中に南部九州総体公式ホームページで掲載いたしますので,多くの方々に応募いただきたいと考えております。
県内の高校生を中心に多くの来県者をおもてなしの心で迎え,鹿児島の多彩な魅力を全国に発信できるように準備を進めてまいりますので,オール鹿児島での応援をよろしくお願いいたします。
【記者配布資料】(PDF:67KB)
私からは以上であります。
(幹事社)
では,発表事項について,質問のある社はお願いします。
(記者)
来年2020年のかごしま国体の成功に向けても大きな弾みになる大会なのだろうと思いますが,改めてこの大会の意義と取り組む意欲といいますか,お願いいたします。
(知事)
高校総体はですね,先ほども申し上げましたけれども,鹿児島県で開かれるのはおよそ37年ぶりというふうになるわけであります。高校総体へ向けてですね,高校生が主体となりまして,先日もアミュプラザで高校生によるさまざまなイベントなども展開されているわけであります。高校生がですね,今回の開会式もそうですけれども,おもてなしの心,そして,鹿児島ならではのいろんなことを企画しながらですね,このインターハイを盛り上げていくということでありますので,高校生を主体としたですね,インターハイにしたいなと,そういうふうに思っております。
また,タイトルにもありますけれども,感動は無限大であります。南部九州総体ならではのですね,インターハイにできればなと,そういうふうに思っております。
(幹事社)
ほかに質問のある社はございませんか。
では,続いて県政一般についての質問に移りたいと思います。
まず,最初に川内原発関連以外の質問として,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。
では,質問のある社はお願いいたします。
(記者)
鹿北製油のことについて伺います。ごま油とかを製造している食用油の会社なんですけれども,今朝,社長が逮捕されまして,知事には,県として今まで食品表示法に基づく改善指示をしていたんですが,今後,県の対応に何かあればということと,あと,鹿児島県の食品偽装,今回の一連の食品偽装に関する問題について,知事の何か所感があればお願いします。
(知事)
県としてですね,その事態を受けて,何が対応できるかということを検討していきたいと,そういうふうに思っております。
鹿児島県はですね,食品の安心・安全ということに関しましては素晴らしいものを持っていると,私自身は思っておりますので,食品をですね,偽装することがないように徹底していきたいなと,そういうふうに思っております。
(記者)
3月29日に改正奄振法が成立をしまして,その日に知事のコメントをいただいたんですが,地元でも新奄振の制度拡充を含めて非常に期待の声が大きくなっているんですけれども,県としての今後の取り組みの方向性,また新奄振の評価を改めてお願いしたいと思います。
(知事)
3月末に,奄美群島振興開発特別措置法の改正法が成立するとともに,国の平成31年度予算には地元から要望の強かった物資の輸送費支援及び航路・航空路運賃軽減事業の拡充などが盛り込まれたところであります。
現在,県におきましても新たな奄美群島振興開発計画の策定に向けましてパブリック・コメントを実施しておりまして,計画策定後,各種施策を展開していきたいと考えております。
今後,新たな施策を含む奄美群島振興開発事業を展開し,交流人口の拡大,産業振興,定住促進に向けた好循環の形成によりまして,奄美群島の自立的発展を積極的に図ってまいりたいと考えております。
(記者)
新総合体育館計画について伺います。予算を繰り越したわけですけれども,現状の進捗状況と今後の見通しについてお聞かせください。
(知事)
現在ですね,日本郵便との協議を精力的に行っている状況であります。土地の鑑定評価,そして建物の調査等を踏まえてですね,詰めの協議を,今,行っているという状況であります。
(記者)
詰めの協議って,前も何かの時に出てきたフレーズだったと思うんですけど,詰めというのは,どのような意味合いでおっしゃっておられるのでしょうか。
(知事)
今,鑑定評価でですね,金額等が出てきているわけでありますので,それを踏まえながら詰めの協議を行っておりますので,できるだけ早期にですね,協議が整うように,今,努力しているというところであります。
(記者)
知事としては,ある程度協議がまとまるのは近いんじゃないかというお考え,感触をお持ちだということになるのでしょうか。
(知事)
相手,つまり日本郵便との信頼関係もございますので,今,私が言えることはですね,詰めの協議を行っている,ということでありますので,ご理解いただければと思います。
(記者)
わかりました。続けて,本港区の再開発について伺いますけれども,新しい年度になりまして,(事業者の)募集という段階に入っていくのだろうということで,年度の早い時期に募集要項の策定を検討していくというお話でした。
今後の見通しとですね,その辺の,あと実際に募集をいつぐらいからというのを考えていらっしゃるのかをお教えください。
(知事)
今年度できるだけ早期に募集要項をまとめてですね,募集をしていきたいと,そういうふうに思っておりますので,2020年6月を視野に入れながらですね,進めていきたいなと,そういうふうに思っております。
(記者)
前も検討委員会の時に,最初の会合のあいさつで知事は「6月で更地で返ってくる」ということで,あの時のお話のニュアンスだと,切れ目なく募集をかけて,できれば更地になるとともに整備をしたいというような趣旨の発言だったと思うんですけど,その辺りは変わりはないですか。
(知事)
今,言えることはですね,今年度できるだけ早い時期に募集要項をまとめて実際に募集するということでありますので,当然のことながら2020年6月を視野に入れながらですね,そういったものも進めていきたいなと,そういうふうに思っておりますけれども,今後のどういう形の中で募集が進むのかということにもよるということもありますので,その辺りを見なければならない部分もあるのではないかなというふうに思います。
いずれにしろ,2020年6月を視野に入れながらですね,物事を進めていきたいなと,そういうふうに思っております。
(記者)
では,関連でお願いします。総合体育館計画について,追加で質問させてください。
つい先日,実際に施設を利用する屋内競技団体の皆さんから,早期の整備という要望が上がりましたけれども,まずこれについての受け止めを改めて聞かせてもらえますでしょうか。
(知事)
実際にですね,多くを使う立場の方々の意向ではないかなと,そういうふうに思っております。屋内競技団体の方々が協議をして,総意として,JR西口にある工業試験場跡地に早期に総合体育館を造ってほしいというお気持ちを示されたというふうに思っておりますので,今後はそのお気持ちも当然のことながら踏まえながら,そして屋内競技団体の方々と,実際にですね,どういう体育館にするのが一番いいのかということもさらに詰めさせていただければなと,そういうふうに思っております。
(記者)
一方で,我々取材している中では,地元の皆さんであったりとか,やはり渋滞を心配する声であったりとか,あるいは経済団体の方から非常に異議を唱える方もいらっしゃるという状況があるわけですけれども,こうした方々に対して,県として今後どういうふうに向き合っていくのか,知事としての思いを聞かせてください。
(知事)
これは,また改めて述べさせていただきますけれども,まずは総合体育館が県に必要であるかということを県民に問うてみたいということの中で,県議会もそうですけれども,皆さんに,総合体育館は必要ですかということをお聞きしたところ,必要ですということだったと私は思っております。それで,わかりました,県立総合体育館を造りましょうという形の中で,まずは進めようと思ったわけであります。
そして,検討委員会を設置して,じゃあ,どういう総合体育館が必要なのかということを検討していただきました。その場での,私への提言では,国際競技大会が開かれるぐらいの,そういう大きさの体育館が必要ですよと。そしてまた,維持管理費が莫大にかかることも事実であります。箱物を造ったものの自治体はその維持管理費で相当な負担を強いられる。それはつまり一般財源でありますので,子育て支援とか,高齢者支援とか,さまざまなお金が増える中での維持管理費になるわけでありますので,だから,維持管理費が莫大にかかるということもあって,イベント,コンサートを含めてですね,さまざまな経済性を重視してくださいよ,という提言でありました。
そしてもう一つあったのは,利便性ということも必要ですねと。経済性,利便性ということも重視してくださいねということが私への提言でありました。その提言を踏まえて,大きさからいってですね,県有地でどこがあるかというと農業試験場跡地か工業試験場跡地くらいしか県有地はありませんね。その条件を満たすのはどっちですかという時に,経済性,利便性を含めて,それではJR中央駅そのものでありますので,それは工業試験場跡地でしょうねと。ただ,敷地的に8,000席を造るということであれば,やはり隣の日本郵便との間で協議をして,そこも含めて整備した方がいいだろうという形の中で,日本郵便さんの方に,こういう趣旨でありますが,総合体育館を造るために協議したいと思いますが,いかがでしょうかと言ったところが,日本郵便さんも,わかりました,それでは協議いたしましょうという形の中で,今協議が進んでいるわけでありますね。
我々としてはこう考えたわけであります。つまり,郊外に1,000台の駐車場を造ったとしますね,仮にね。そうした場合どうなるかというと,今の市民文化ホールでさえも2,000席しかありませんが,あそこでも大渋滞が周りで起こって,開会式に間に合わない方がたくさんいるという状況であります。駐車場があるがゆえに,車でみんなたくさん押し寄せるわけでありますね。そこで,イコール駐車場があるからこそ大渋滞が起こるわけでありますね。
この間もありましたが,大分でも少したいへんな状況にもなりましたし,山口で私が実際に出席した会合でも1万人が集まる会合だったら,急に1万人が来るので全ての道路がもう動かなくなって,私と高知県知事は1キロぐらい前から車を降りて歩いたわけでありますね。動かないから。もう大パニックになるということがあるわけでありますので。北海道でも1万席のものでだいたい200台。そして,この間できた高崎の駅前にある,200メートルぐらい離れていますけど,それでも180台ですかね。
だから,それは中央駅であればということです。なぜかというと,だからこそ車で行かなくてもいい,利便性のある所に造る必要があるということであります。しかも,駐車場は145台ぐらありますが,それは今の県体育館でさえも100台ですよね。で,どうしているかというと,審判とか,役員とか,そういう方に今限定しているわけですね。そういう形でやっているし,鹿児島アリーナで大きなものが開かれる時には,中央駅からバスでピストン輸送しているわけです。だから,逆に言えば145台,審判とか役員の方,選手の方,障害のある方,そういう方に使っていただくと。そして選手がたくさん来る時には大型バスで来るわけでありますので,大型バスの乗降場所は造りますし,大型バスのバスプールも造るわけですね。そこからまたピストン輸送してもいいですし,当然,乗降場所もあるわけですから。そういうものもやるわけですよね。駐車場は必要最低限にするわけです。渋滞化しないように。それで,優先的に使ってくれる方をやります。ということですね。
そういった中でご理解をいただきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
すみません,今の冒頭に県民に必要性を問うたというような趣旨の発言があったと思いますが,それは専門委員会のお話ですか。
(知事)
そうですね。
(記者)
そういうことですね。そこで必要性が。
(知事)
専門委員会とか県議会の中とかですね。県民の代表ですので,そういう意味です。
(記者)
そういうことですね。それともう一つ確認なんですけど,この車社会の鹿児島において,ある意味,今の知事の発言というのは,交通に対する価値観を全て根底から変えるぐらいのけっこう大きな。
(知事)
それは極端ではないでしょうか。
(記者)
青写真にも聞こえたのですが,それぐらいの強い意志を持って駐車場を造らなければ車で来る人も当然いなくなるから交通渋滞もなくなると。利便性の高い中央駅前であれば新たな方法でそれぞれが公共の交通機関で来場されることになると思います。
(知事)
だから,それはね,鹿児島中央駅だからこそできるわけであります。車でも来ないで行ける所に造ろうということであります。そういう発想ですよね。それでご理解ください。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(記者)
4月1日に新元号が発表されました。1日の日に知事のコメントも出ましたが,改めて新元号に対する知事の所感と,次,どういった時代になることを願われているか,そのあたりのお考えを教えていただけますでしょうか。
(知事)
これはコメントでも少し出させていただきましたけれども,新元号「令和」には,人々が美しく心を寄せ合う中で文化が育つという意味が込められておりまして,また,悠久の歴史と香り高き文化,四季折々の美しい自然といった日本の国柄をしっかりと次の時代へ引き継ぐ,一人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいとの願いを込めたとのことということであります。
令和の時代がですね,平和で希望に満ちた豊かなものとなるよう,そして,鹿児島に生まれてよかった,鹿児島に住んでよかった,そう実感できる鹿児島になるように全力で取り組んでまいりたいと考えております。
また,輝く鹿児島,新しい力強い鹿児島の実現へ向けて,全力で取り組む決意を新たにしたところであります。
そして,庁内の情報システムの改元への対応状況とか,そういったことについてもお知らせしましょうかね。
情報システムの改元対応については,今順調に進めておりまして,改修後の確認作業などを今行っているところであります。さまざまな規模の情報システムがありますけれども,対象となる情報システムは税や福祉関係など,およそ80の情報システムであります。
本県の公文書につきましては,国と公的機関との関係も含め公務の統一的な事務処理の必要性から,原則元号を使用しているところでありまして,今後も同様の取扱いになるものと考えております。
新元号は4月1日に発表されたところでありますけれども,施行日は5月1日のため,5月1日以降に作成する公文書から新元号を使用することとなります。
以上であります。
(記者)
知事は,菅官房長官の記者会見というのはオンタイムで見られていたのでしょうか。
(知事)
はい。見ていました。
(記者)
掲げられた時,どのように思われましたか。
(知事)
あっ,令和だ,と思いました。
(記者)
わかりました。
(記者)
和牛の受精卵とか遺伝資源についてなんですけれども,先日,関西圏から和牛の精液,受精卵が中国に不正に持ち出されるという事件がありました。畜産業というのは,鹿児島県の農業産出額5,000億円を押し上げる一つの重要な要因でもあります。鹿児島県として今回の不正の取扱いを受けた何か対策,または県レベルではどうしてもできずに,国に要望したいこととかあれば教えてください。
(知事)
大阪府在住者が,国の輸出検査を受けずに牛の精液等を海外に持ち出したとして,家畜伝染病予防法違反の容疑で逮捕されました。
県においては,日頃から家畜保健衛生所が家畜人工授精師等に対しまして,家畜改良増殖法,県独自に定めた要領に基づき,家畜人工授精師等の適切な業務の実施や精液等の適正な管理を指導しているところであります。
また,今回の事例を踏まえまして,改めて各家畜保健衛生所等を通じて,県内の家畜人工受精師等に対して精液等の適切な管理の徹底を指導したところであります。
和牛の遺伝資源は国民や県民の貴重な財産であることから,和牛の精液等が国外に持ち出されないように,今後とも指導を徹底してまいりたいと考えております。
(記者)
特に国に対して求めたいことはないでしょうか。
(知事)
そうですね,今のところは,まず県として指導を徹底していきたいと思っております。
(記者)
関連です。TPPへの対応なんですけども,財務省の貿易統計が出まして,今年1月なので,TPPが発効したのが昨年12月30日で,前年同月比で参加国の牛肉輸入量が増大しています。カナダからが5倍,ニュージーランドからが3倍というふうになっていますが,県内の牛の農家さんからは安価な製品が大量に入ってくることに対し,かなり懸念の声が根強いのですが,県の対応方針であったり,その辺りの現状の方針についてお聞かせ願えますでしょうか。
(知事)
TPP11の発効を受けてですね,安い牛肉が入ってきているということは想定されていることではないかなというふうに思っております。これも日頃から,TPP発効以前から言っておりますけれども,だからこそ,ブランド力を高めていこうということであります。
今,皆さん,ご存じのとおり,香港への日本の和牛輸出の8割が,今,鹿児島がどんどん伸びていまして,8割になったわけでありますけれども,台湾への和牛輸出も,今,5割程度ではないかなと思っておりますし,逆に,輸出大国であるオーストラリアへ日本で初めて和牛を輸出したのは鹿児島であります。鹿児島が初めて和牛をオーストラリアへ輸出しているわけでありまして,それも,ある程度好調を維持しているのではないかなと思っております。
今後は,ブラジルにですね,日本で初めて鹿児島の和牛を輸出していきたいと,そういうふうに思っております。そしてロシアへもですね,今いろいろと検討している最中でありますけれども,そういった中でブランド力,つまり,鹿児島産は高級という,そういうことであれば競争ができると私は思っているわけであります。だからこそ,いいものをですね,作っていく。安心・安全で良質なものを定量で輸出できるのが鹿児島の強みでありますから,そういう強みを生かしながらTPP11を逆にチャンスにしなければならないと思っておりますので,チャンスにして,ブランド力,つまり差をつけて高価という形の中で攻めていくという,その戦略を,今,立てながらいろいろと展開しているわけであります。
守りは当然のことながら固めていかなくてはなりません。ということもありまして,クラスター事業も含めて政府の方でいろいろな対策を今取っていただいておりますので,今年度予算でもそういった対策費も盛り込んでいるわけでありますので,そういった対策費を含めて守りの部分を固めながら,いかに攻めに転じていって鹿児島のこの素晴らしい農業を発展させていくかという,ある意味では大変革期にあるという意識のもとでそれを勝ち抜いていく,そういう戦略を立てながら,生産農家の方々とともに一緒になってですね,取り組んでいければなというふうに思っております。
何度も言って申し訳ありませんが,逆に攻めの部分が大事であり,そのためには稼げる農業に転換していく必要があるわけでありますので,稼げる農業に転換していくために我々としても知恵を出しながら,生産農家とともにオール鹿児島でですね,取り組んでいきたいと,そういうふうに思っております。
(記者)
続けてすみません。
JR九州が,大幅な減便を昨年3月に行いまして1年が過ぎましたけども,現状の知事の所感と県の対応方針を改めて示してください。
(知事)
JJR州さんに対しましてはですね,やはり地域の方々のある意味では貴重な交通手段となっているということを強くこれまでも申し上げてまいりました。
そして,九州・山口知事会議でも決議いたしまして,JR九州さんの方にも申し入れたということであります。ある程度ですね,JR九州さんとしても対応策についても,今,検討していただいているのではないかなというふうに思っておりますけれども,今後ともですね,地域に密着したといいますか地域に根ざした交通機関であるようにですね,JR九州さんには強く要請していきたいと思っております。
(記者)
今,ちょうど県議選の選挙戦が行われているところですけれども,無投票の当選とか,近年,県議選に限らずですけれども,投票率の低さとか取りざたされていますけれども,その辺りの要因ですとかどういうふうに見ていらっしゃるかっていうのを教えてください。
(知事)
無投票の選挙区が出ている背景については,地域ごとの事情もあると思うので一般には申し上げられないのではないかなと,そういうふうに思っております。
また投票率の低下などが,これは全国的にそういうことが言われているということではないかなというふうに思っておりますけれども,政治への関心を高め,ひいては投票率向上につなげるためにも,有権者の皆さまにわかりやすい活発な議論が展開されることを期待しているということであります。
今回のですね,統一地方選挙においても,さまざまな争点があるのではないかなというふうに思っておりまして,子育て支援,高齢者対策,人口減少,少子高齢化,諸問題,それぞれ地域における固有の課題が論点になっているというふうに思っております。
また,県の選挙管理委員会や明るい選挙推進協議会においては,さまざまな啓発活動を実施していただいているところでありまして,有権者の皆さまにはぜひ投票に行っていただければと,そういうふうに思っております。
(記者)
4月1日から働き方改革の関連法が施行されました。改めてなんですけれども,知事自身がこの働き方改革について,どのようにお考えになるかという点と,県として今後もし取り組みがあれば教えていただければと思います。
(知事)
働き方改革関連法の施行を踏まえましてですね,今年度から庁内において柔軟な働き方がしやすい環境整備に向けたテレワークの一つ,サテライトオフィス勤務の試行を,今,行っております。
また,長時間労働を行った職員に対する産業医等による面接指導の充実,年5日以上の年次有給休暇の確実な取得の督励などに取り組んでいるところであります。
引き続き,職員が育児や介護,家事,さらには自己啓発,地域貢献などと両立して,生きがいを持って働けるような職場環境をつくっていきたいと考えております。
また,これ以外にもさまざまな個々の取り組みというものもありますので,具体的にはですね,内容については担当課へお問い合わせいただければと思います。
(記者)
知事ご自身は,働き方改革というのは今後進めていかないといけないなというふうにはお考えになられますか。
(知事)
そうですね。働きやすい環境をですね,やはりつくっていく必要があるのではないかなと,そういうふうに思っております。
(記者)
先日,青潮会(せいちょうかい:県政記者クラブの名称)でですね,県の会議の公開に関する申し入れを行って,総務部長から回答をいただいているんですけども,これは知事としてのお考えも。
(知事)
そうですね。はい,そのとおりです。
(記者)
知事としてはどのようなお考えか聞かせていただけますか。
(知事)
総務部長が昨日回答いたしましたけれども,考え方としてはそのとおりであります。
(記者)
特に付け加えることは。
(知事)
そのとおりです。
(記者)
繰り返しの質問になって申し訳ないんですが,TPPとEPA,牛肉の輸出の件なんですが,攻めの農業ということなんですけど,攻めの農業をするためには,やっぱり和牛の価値を維持していく必要があると思います。そのためには先ほどの和牛の精液をしっかり日本全体で守っていく必要があると思うんですが,先ほどの知事の話だと,まずは県の体制をしっかりしたいとおっしゃっていましたが,県だけじゃなくて国全体で守っていかないと鹿児島の牛肉の輸出っていうのも今後難しくなると思うんですが,そのことについて,知事の改めて認識をお伺いしたいと思います。
(知事)
国は,我々もそうですけれども,相当な危機感を持っていると私は思います。国としてもですね,これを非常に重大なこと,重要視しているというふうに理解しておりますので,国としてもですね,これを守っていくべくさまざまな対応をするのではないかと思っておりますし,まずは,知事という立場としては,県の対応をまずしっかりしなくてはいけない。鹿児島県はしっかり対応していくということを,指導徹底していきたいなと,そういうふうに思っております。
また,機会があれば当然のことながら,農水大臣とも,農水省の関係者ともですね,お話する機会には,国はどう考えている,どうするのかということもですね,当然のことながら意見交換をしていきたいと思っておりますし,私自身は,当然のことながら国とも協議すべき重要な課題であるという認識でおります。
(記者)
今後は,できたら知事としては要望もしていきたいというお考えですね。
(知事)
そうですね。これはですね,ご指摘のとおりでありまして,非常に重要なことだと私も認識しております。やはり守っていかなきゃならない,本当に一番重要なことであると思っておりますので,まずは県の対応を徹底するとともにですね,国へも必要があれば要請もしていきたいなと,そういうふうに思っております。
鹿児島だけでやるのか,当然のことながら日本全国同じ気持ちでいると思いますので,その辺り,どういう対応を取るのが一番いいのかについてもですね,今後検討していきたいなと,そういうふうに思っております。いずれにしろ,国としてもですね,非常に重要なことであるという認識の下に対応するのではないかなと私は思っております。
(記者)
先日の県議会でも一般質問で上がったことなんですけれども,県立美術館の必要性についてなんですが,有志の皆さんが設立を考える会も発足させ,非常に県立美術館の必要性を訴えているわけですが,知事の考えを聞かせていただけますか。
(知事)
先日,私もですね,美術展を見に行きました。鹿児島市立美術館,そしてその後黎明館であった展覧会を見に行きました。美術に触れるということは非常に重要だと私は思っております。だからこそ,今度,文化スポーツ局を設置したわけであります。文化についてもですね,今後とも推奨,つまり振興していきたいなと,そういうふうに思っております。
したがって,県立美術館がないということに対しましてですね,さまざまな方から造ってほしいという要望をいただいていることも事実であります。その辺りを踏まえながらですね,どういう形,どういうものが一番いいのかも含めてですね,少し検討させていただければなというふうに思います。
実際に,私は県立美術館があればいいなと,できれば造りたいなという思いはあります。ただ現実的に,造るためにどうすればいいかということもまた事実でありますので,その辺りも踏まえながらですね,実現にはどういったハードルがあって,そのハードルをどうやったら越えられるのかも含めてですね,引き続き検討していきたいなと思っております。
これはもう前からいろんな形の中で検討はしているわけでありますけれども,やはりさまざまなハードルがそこにあるわけでありますので,そのハードルをいかにして越えられるかということについて,検討していければなと,そういうふうに思っています。
(記者)
一番大きなハードルは何ですか。
(知事)
それはもう,一番大きなものはたくさんあります。
(記者)
そうですか。
(知事)
それはたくさんあります。たくさんあるというかですね,越えなきゃならないものっていうのは,たぶん想像することができるのではないかなと思います。
(記者)
わかりました。
(記者)
先日,県が4月1日から外国人材受入活躍支援課を新たに設置したと思うんですが,今後,知事としてはこの課にどういう役割を期待されるのか,展望があれば教えていただきたいです。
(知事)
県としてはですね,今後さらなる増加が見込まれる外国人材を地域経済を支える貴重な人材として,また地域社会の重要な構成員として本県に温かく迎え入れ,定着を促進するために,外国人の方が安心して働き,暮らせる環境の整備が必要であると考えております。
また,そのために新たに外国人材受入活躍支援課を設置したところであります。同課においては,県内における外国人材の現状に関する調査を実施し,外国人材の安定的な受け入れを図り,活躍を推進するため県の戦略を策定することとしております。
また,外国人材の送出国側とのネットワーク構築,適切な雇用管理等を目的として管理団体等が行うセミナーへの助成,総合相談窓口の設置などを行うこととしておりまして,外国人材の安定的な受け入れ,外国人材が安心して働くことができる住みやすい地域づくりに取り組むこととしております。
(記者)
2月に,鹿児島市の鹿児島乳児院で虐待が起きまして,3月27日に県は虐待があったと認定して発表したと思うんですけれども,さまざまな事情を抱えている子どもを預かる施設で,あってはならないことだと思うんですけれども,知事の受け止めと再発防止策があれば教えてください。
(知事)
今般,県内の乳児院において,施設職員等による児童虐待及び不適切な指導が行われていた事実が判明いたしました。さまざまな事情により,家庭で過ごすことができない子どもが安心して生活できる場である乳児院において,このような行為が行われていたことはあってはならないことであると考えております。
今後,このような事案が二度と起こらないよう,再発防止に向けた取り組みなどについて関係部局へ指示したところであります。
(幹事社)
ほかに質問のある社はございますか。
では,続いて川内原発関連についての質問のある社はお願いします。
(記者)
先日,公表された避難のシミュレーションについてですけれども,相当混雑,混乱も予想されるという結果が出ています。この結果についての知事の受け止めと,今後の避難計画の見直しについての考えがございましたら教えてください。
(知事)
今回の調査はですね,専門委員会のシビアな想定が必要とのご意見を踏まえて,UPZの住民が県や関係機関の指示に基づかないで一斉に避難する場合の影響など,避難計画に基づかない過酷なケースを想定してシミュレーションしたものであります。そのシミュレーションの結果,最長で60時間を超える結果が出たということであります。
一方で,PAZの避難が計画どおり,指示どおり行われる場合には,およそ2時間から3時間となっているわけであります。このことを踏まえると,今回の調査によって,指示に基づかない避難行動が,真に避難が必要な方々の避難に影響を及ぼすことが明確になったと捉えております。このために,指示に基づいた避難の重要性等の周知,啓発について,その効果的な方策を検討し,今後とも積極的に取り組む必要があると考えております。
一方で,指示に従わない方が出ることも想定して,その対策も用意しておく必要があると考えております。今回の調査結果において,信号機設定の変更,避難経路の変更により,避難時間が短縮されるという対策の効果も示されたところであります。
県としては,県民の皆さまの安全を確保することが最も重要であると考えておりまして,避難道路の改善などにも今取り組んでいるところでありますけれども,今後,専門委員会のご意見をいただきながら,この調査結果を詳細に分析し,そのうえで必要な対応策を検討してまいりたいと考えております。
その上で,避難計画など,見直す点があれば見直し,関係市町と連携して円滑な避難ができるよう対応してまいりたいと考えております。
(幹事社)
質問のある社はありますでしょうか。
では,これで終わります。
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